公認会計士合格体験記「在学中一発合格1年で合格するために」吉田 早紀さん

吉田 早紀さん

  • 明治大学 経営学部 3年在学中(合格時)
目次

はじめに

  私は現在、明治大学経営学部会計学科3年に在学中です。大学入学後すぐに日商簿記3級から勉強を始めました。大学1年生の6月に3級、同年11月に2級、2年生の6月に1級に合格し、クレアールの上級ストレート(12月短答・8月論文)コースに、通学(水道橋本部校)で入学しました。そして、2年生の12月に短答式試験、3年生の8月に論文式試験を受験し、無事合格することができました。

私が利用していた上級ストレート(12月短答・8月論文)コースは、入学から12月の短答式試験までは、短答式試験の4科目(財務会計論・管理会計論・監査論・企業法)に焦点をあてて講義と答練がありました。そして、12月の短答式試験終了後から論文式試験にしかない科目(租税法・選択科目)の講義と答練が加わり、8月の論文式試験まで5科目(会計学・監査論・企業法・租税法・選択科目)の講義と答練が行われました。

クレアール会計士アカデミーに入学した理由

私がクレアールを選んだ理由は3つあります。

まず1つ目は、五十嵐塾という制度があったことです。五十嵐塾は、自らが大学3年時に合格されている五十嵐明彦先生に、試験に対する考え方や勉強の進め方などを指導していただける場です。五十嵐先生には大学の簿記講座でお世話になり、引き続き指導していただきたいと思いました。

次に2つ目は、非常識合格法という勉強法に魅力を感じたことです。「合格必要得点配点範囲」に絞られ、薄いテキストや量の少ない答練、スピーチによる徹底した暗記といった特徴を持つ非常識合格法は、大学との両立を重視していた私にとって、とても合理的な勉強法に感じました。

そして最後に3つめは、受講料が良心的であったことです。合格という結果を手にできるのならば、かける費用は少ない方がいいと考えました。

私と五十嵐塾

  五十嵐塾は、各科目の具体的な内容について講義を受けるわけではなく、月1回の五十嵐先生との面談と、五十嵐塾で合格された先輩たちによる合格体験談などが主な内容です。月1回の面談で、自分の勉強の進み具合や方向性を改めて確認しなおすことができますし、悩んでいることがあれば相談することができます。公認会計士試験の勉強は、1発合格であっても長いもので、勉強を続けていると、終わりが見えなくなって不安な気持ちになってしまうことがよくありました。しかし、五十嵐先生との面談で”自分がやっていることは間違っていないんだ”と思うことができ、最後まで勉強を続けることができました。また、長い受験勉強の中では、”自分は合格するんだ”という強いイメージがとても重要になります。私はなかなか、合格のイメージを持つことが難しかったのですが、五十嵐塾で合格された先輩たちの話を聞くことで、合格のイメージをつくっていくことができました。五十嵐先生や合格者の方から学ぶことはたくさんあり、五十嵐塾は私にとって非常に貴重な場でした。

クレアールには、五十嵐塾の他にも、合格者の方に指導していただける合格ゼミという制度があります。自分で努力することはもちろんですが、このような制度を利用することで、より早く合格に近づけたと思います。

「非常識合格法」のメリットと実践方法

  クレアールと言えば「非常識合格法」と言える程に、「非常識合格法」はクレアールの最大の特徴であると思います。公認会計士試験の範囲は非常に広く、すべてを勉強することは困難で、事実上は不可能です。非常識合格法で学習するのは、そんな膨大な公認会計士試験の範囲のうち、合格に必要な最小限の範囲(合格必要得点配点範囲)です。クレアールのテキストや答練は、あらかじめ試験によく出る基礎の範囲に限定されているので、それだけを完璧に仕上げれば合格することができます。範囲が限られているので、膨大な範囲のうち、どこを勉強したらいいのかと迷うことはありませんでした。
逆に、限られた範囲しか勉強しないことを不安に思うこともありませんでした。なぜなら、非常識合格法で合格した方がたくさんいるからです。そして、範囲が限られていることで、密度の濃い知識を身につけることができました。限られた範囲を、何度も繰り返し繰り返し勉強することで、広い範囲を1回勉強するよりも確実に力が付きます。それに、講義はすべてテキストに沿って進められ、テキストとは別のレジュメを使うことがないので、その点でも迷わずに勉強を進めることができました。

また、非常識合格法では、スピーチによる暗記も重要になってきます。スピーチの内容を自分で書いて小さな冊子を作り、書く過程で覚え、読む過程で確認していました。暗記というとただやみくもに覚えるといったイメージがあるかもしれませんが、暗記は理解だと思います。暗記することでだんだんと理解でき、理解できているから暗記できるのです。
ここまで非常識合格法について書いてきましたが、私にとっては非常識合格法が”常識”です。私はクレアールのテキストと答練しか使っていません。非常識合格法を信じて勉強を続けてきて、この方法は自分に合っていると感じていましたが、合格できたことで確信しました。非常識合格法は私にとって合格のための最善の方法だったのです。

大学との両立―時間を効率的に使うために

  公認会計士試験の受験勉強をするにあたって、私が一番に考えていたのは、大学3年生で合格することです。大学と受験勉強とを両立させるためにいつも考えていたのは”優先順位”です。私もそうですが、普通の大学生ならやりたいことはたくさんあると思います。しかし、時間は限られています。私は全てが中途半端になってしまわないように、優先順位を決めて、優先順位の高いものから時間を充てていくという考え方をしていました。

私の中の優先順位には、長期的なものと短期的なもととがあります。もちろん長期的な優先順位の1番目に来るのは、公認会計士試験に合格することでした。2番目にくるのが大学の授業に出席し、なるべく良い成績をとることでした。短期的な優先順位は、たいていは長期的なものと同じなのですが、状況によって柔軟に変えていました。例えば大学のテストの時期はその勉強を1番目としたり、少し息抜きしたい時には遊ぶことが1番目に来たりといった感じです。ただ、これはあくまで長期的な優先順位のもとにある短期的な優先順位なので、常に合格することを意識していました。私は、大学の授業に出席しないことがストレスになるタイプでしたし、適度な息抜きをしないと勉強が続かないタイプでしたので、短期的な優先順位の組み換えは、全て合格するためだったと言えます。

優先順位を決め、それぞれに時間を充てた上で、充てられた時間を最大限活用するということも重要だと思います。繰り返し勉強していたことを前述しましたが、時間を効率的に使うために、その繰り返しの中でも2つ工夫をしていました。

1つめは、できないところだけ繰り返すということです。ただ繰り返すだけでなく、確実にできるようになったところはとばして、できないところだけを繰り返すようにしていました。そうすることで、できないところができるところに変われば、1回転の時間が短くなって繰り返しの回転数を上げることができます。そして、できないところをなくして確実に仕上げることができます。

2つめは、スキマ時間を活用することです。大学の授業の合間や、電車での通学時間に、スピーチの内容を自分で書いた小さな冊子を読むようにしていました。また、私は受験仲間に恵まれていたので、その仲間同士で、1日1人担当を決めて、帰宅時間に合わせてクレアールのテキストと答練から問題と解答をメールで送信するということをしていました。携帯電話のメールなら、混雑した電車でも読めるので、これはとても良かったです。

1年で合格するために必要なこと

  上記のとおりですが、私の経験から、1年で合格するために特に重要だと感じた事を3点まとめてみました。

①合格者の方の話を聞くこと

→五十嵐塾(または合格ゼミ)の利用

②合格必要得点配点範囲を完璧にすること

→クレアールのテキストと答練の反復、スピーチによる暗記

③時間を効率的に使うこと

→優先順位の決定、スキマ時間の活用

おわりに

  合格して感じたのは、思っていたよりは難しくなかったということです。論文式試験の手応えはあまり良いものではありませんでしたが、結果は合格でした。もちろん、受験勉強中は大変で難しいと思っていましたが、終わってみると充実していて、楽しかったとさえ思えてきます。公認会計士試験はとても難しい試験だというイメージがありますが、きちんと勉強を続ければ、誰でも合格できる試験であるということを、自らの合格で強く感じました。

最後になりましたが、私が合格できたのは、私だけの力ではありません。たくさんの人の応援があったからこその合格です。五十嵐先生をはじめとするクレアールの講師の先生方、スタッフのみなさん、先輩方、友人、家族、応援してくださった全ての方にこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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