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「2009年就職状況インタビュー(監査法人編)」 鈴木 美砂 さん

社会人合格者の方々に合格後の様子と公認会計士として進む道についてお伺いいたしました。

鈴木 美砂 さん
1982年生まれ、埼玉県出身。大東文化大学国際関係学部卒。2004年よりメーカーへ勤務。2007年簿記1級合格。2008年より公認会計士試験合格を目指し2009年公認会計士試験合格。その後、大手監査法人へ入所し、現在、監査部門に所属し、監査業務を担当している。

公認会計士試験を受験した感想

今の公認会計士試験は、誰でも合格できる試験、きちんと勉強すれば受かる試験だと言われます。試験に合格するまでは、その意味はよく分かりませんでしたが、今では全くその通りだと感じています。

合格するためには、特別な能力は全く必要ありません。勿論、一度読んだら忘れないとか、計算が得意とか、そういう能力があれば有利なのは間違いありません。しかし、合格者の多くは、そんな特別な能力を持っているわけではありません。合格するために本当に必要なのは、継続して努力をすることです。努力をすることとは、コツコツと勉強をすること、自分の勉強スタイルや弱点を常に改善して行くことで、合格することができるのだと思います。

業務内容と職場環境

私は監査部門に所属し、国内企業の監査チームにアサインされています。あるチームでは主なメンバーが7名で、その内、私を含め3名が女性という構成です。私には社会人としての経験がありますが、直属の先輩や上司にこれまで女性がいませんでした。そのため、同じチームに女性の先輩や上司がいることをとても心強く感じます。身近に女性の先輩や上司がいると、今後のキャリアのイメージが湧きやすく、こんな風に仕事ができるようになりたいという明確な目標を持つことができます。また、私もその先輩や上司のように活躍できるのだと感じることができます。

その他、トーマツでは入所してから約1ヶ月間30名程度のクラスに分かれて研修が行われます。この研修でとても優れていると感じたのは、配属される部門に関係なくクラスが編成されるところです。そのクラスで1ヶ月間研修を受けたあとに各部門へ配属となるので、結果的に他の部門に仲の良い同期を作ることができます。その後、配属された先の部門でも同期ができます。また、法人とは別ですが補習所でも同期ができます。試験に合格してから、今までに経験したことのないくらい人脈が広がりました。

目標となるような女性の先輩や上司がほしい、人脈を広げて優秀なやる気のある人たちと仕事がしたい。こんな希望を持っている方には、トーマツという組織ももちろんのことながら、公認会計士という職業がピッタリなのではないかと思います。

将来の目標

まずは、監査業務を一人前に行えるようになることを目標にしています。今はまだ配属されて間もないので、とにかく早く仕事に慣れたいという気持ちが強いです。その後は、基本的な監査の技術と監査の1期間の流れを身に付けて、自分で仕事が組み立てられるようになりたいと考えています。それと同時に、中長期的には、監査業務以外の専門性を持ちたいです。現在は国際業務、システム監査、内部統制などに関するアドバイザリー業務に興味があります。公認会計士という職業は、とても仕事の幅が広いと言われています。独立したいと言っている人もいますし、監査法人で経験を積んでから一般の事業会社で働きたいという希望を持っている人もいます。また、税務の方へ進むのもいいかなと話していた人もいます。私自身の具体的な方向性はこれからなのですが、監査業務を通じて様々な仕事を経験して決めて行きたいと考えています。

しかし、将来どのような方向に進むとしても、これからの公認会計士には英語力は必要ですし、クライアントとのコミュニケーション能力も身に付ける必要があります。また、精神的にも自分の仕事に自信と誇りが持てるようになりたいと考えています。そのために、これから自己研鑽を積んでいくつもりです。

これから受験を目指す方へのメッセージ

初めはちょっと難しいかなと思うことでも「必ずできる」と信じることによって、実現することができます。ある講義の中で「社会人は時間がないことがメリットだ」とおっしゃっていた先生がいました。理由は、社会人で会計士を目指している人は、勉強時間が限られているから①短時間で集中して勉強をするし、②余計な勉強をしないからということでした。それを聞いた当時は、そんな都合のよい話があるんだろうかと、疑って聞いていました。しかし、試験を終えた今では確かにその先生のおっしゃるとおりだと思います。

私はかつて、社会人で時間がないから仕方がないとあきらめてしまっていた時期がありました。おそらく、勉強をしたくないという気持ちがあったからだと思います。しかし、同じ1つの事実について、どう捉えるかは自分次第です。例えば、毎日朝9時から夕方17時まで仕事のために拘束される生活を考えてみてください。その状況を、勉強の時間がないと考えるか、時間があると考えるのかは本人次第です。ここで時間があると考えられる人は必ず合格できます。

受験勉強に専念、大学との両立、仕事との両立、家庭との両立、育児との両立、皆様の置かれている状況は様々だと思いますが、無理だと決めつけずに、是非、公認会計士試験に挑戦してみてください。「必ずできる」と信じて努力をすれば、その努力は必ず報われるものだからです。

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