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公認会計士合格体験記「非常識合格法のメリット」小野 靖彦さん

小野靖彦さん

  • 東北大学 経済学部 中退

努力が報われる世界を求めて

会社勤めをしていると、自分の努力が報われているのか。頑張らない人のほうが得をしているのではないか。と感じる事が良くあります。通常は、割り切って他でストレスを発散し、趣味に生きる道を選んだりする事などが考えられます。
しかし、私の場合は、努力が報われる世界を求め、公認会計士試験を受験する事を選びました。

先ず、在職中に日商簿記1級に挑み、2回不合格でしたが、手ごたえを感じ、昨年の2月に退職して勉強に専念しました。独学は不安だったので、クレアールを利用しました。そして、短答式試験を3回、論文式試験を1回受験しました。その4回の試験について、道のりを振り返っていきたいと思います。

昨年の5月短答

計算科目だけは在職中に鍛えてきたつもりでしたが、さっそく答練を受け始めてみると、問題文の言っている意味がわからず、衝撃を受けました。当時の日記を読むと、「わからん!」「時間がない!」というセリフばかりが目立ちます。一方で、新しい知識を増やしたり、解けない問題を解けるようになる喜びは大きかった事を覚えています。しかし、試験は、計算力がついておらず、334点止まりでした。

昨年の12月短答

クレアールのカリキュラムを信じ、合格に近い地点迄到達したので、最も足を引っ張った計算科目さえ克服すれば次は大丈夫だろうと思い、夏から秋にかけて重点的に鍛えました。具体的には、前年の論文答練を友達と一緒に解き、どちらが高い点数を取れるか勝負するシンプルな方法でしたが、抜群の効果があり、簿記と管理会計を得意科目にできました。この2科目に較べれば理論科目は覚えてしまえばどうにかなるところがあるので、全てを克服したような気持ちになり、自信をもって試験に臨みました。しかし、351点止まりでした。

今年の5月短答

万全の態勢で挑んだつもりの12月の試験に落ちたことはたいへんショックでした。しかし、敗因を分析してみると、理論科目について暗記に頼りすぎ理解が不足していた事が浮き彫りになりました。それまでは「見たことがあるかないか」を頼りに選択肢を絞っていましたが、「なぜそうなっているのか」「趣旨に合っているかどうか」を気にして選択肢を判断できるよう、改めて勉強しました。そして、企業法を得意科目にすることに成功し、362点で合格できました。

今年の8月論文

短答は試験から発表までの約1ヶ月間は租税法と経営学に集中的に取り組みました。私は3回のやきもきと2回のぬか喜びを味わった結果、この2つの科目に十分慣れることができました。また、他の科目についても、短答の勉強を理解重視にシフトしたため、勉強する内容が短答と論文でそれほど違わず、積極的に答練成績上位を狙っていきました。
短答が終わってからは、租税法の計算と企業法の答案構成の訓練を中心に、満遍なく勉強しました。しかし、誰もが知っている論点を落としたりしていたので、発表まで自信はありませんでした。ところが、蓋を開けてみれば全科目得点比率52を超えていて、総合順位398位でした。

――以上、私の歩んで来た道のりを紹介させて頂きました。非常識合格法のメリットを文脈から掴み取って頂ければ幸いです。また、そのときの自分のレベルに応じて次々と新しい悩みが発生していることも感じ取って頂けたでしょうか。特に短答式試験は、こちらは経験値を上げて強くなっているはずなのに、受ける度に難化してパワーアップしてくる恐ろしい敵でした。

さて、受験環境についても触れておきましょう。出会いも別れもありましたが、松本校は個性的なメンバーが溢れていて非常に楽しかったです。丁寧にアドバイスしてくれた上級者、無茶な質問を投げかけてくる初学者、そして、共に最初はさえない成績だったのに答練上位争いを繰り広げられるところまで一緒に駆け上がっていったライバルたちの存在が、かえがえのないものでした。自分一人の力では合格できなかっただろうと痛感しています。

退職後の81週間で、通算3589時間勉強しました。仕事をしていた頃は一日10時間以上働くことに慣れていたのに、一日10時間以上勉強をすることは至難の業でしたが、ひとつの目標に向かって努力する毎日は、充実していました。お世話になったみなさん、本当にありがとうございました。
  ふと思い返せば、会社勤めをしていたときも、いろんな人に支えられて来たからこそ頑張れていたことに気づかされました。これからも一期一会を大切にして暮らしていきたいと思います。

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