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公認会計士合格体験記「自分に合った勉強法とは?」阿部 万喜子さん

阿部万喜子さん

  • 津田塾大学 学芸学部 国際関係学科 卒

はじめに

私が公認会計士試験受験を決めたのは、出産し、子供が2歳を迎えた頃でした。母親としてこれから子供を不自由なく育てていくには何か資格を取って働くことが必要だと感じ、以前に会計関係の仕事をしていたこともあったため、会計士試験に挑戦することを決めました。様々な状況で会計士試験に挑戦される方がいらっしゃるかと思います。その中で私のような状況の方は少ないかもしれませんが、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

クレアール会計士アカデミーに入学した理由

私が会計士試験受験にあたりクレアールを選んだのは、以前に受験した宅地建物取引主任者の講義が満足のいく内容であったことと、金額的にも他校に比べて安かったためクレアールを選びました。その際の講義内容が必要最小限に絞ったもので、講師の方の教え方も大変効率的な印象を受けたため、会計士試験受験でもクレアールなら効率的に短期間で合格できるかもしれない、と考えました。子育てをしながら、一方でアルバイトも継続していたため、効率的に合格することが最重要だったためです。実際にクレアールのテキストは分量が少ないと聞いていますが、それをベースにしながら受験勉強をすすめることによって比較的短期間で合格することができたと考えています。

会計士試験の私なりの考え方

会計士試験は短答式で4科目、論文式で6科目を同時に受験しなければなりません。少ない時間の中で効率的に勉強をして短期間で合格するには、やはり何か秀でている部分が必要になると思います。一般的に得意科目はなくてもいい、足を引っ張る苦手科目をなくせれば合格する、ということが言われますが、私は管理会計論がどうしても苦手でしたので、得意科目を作らざるを得ませんでした。管理会計論では足を引っ張らない程度の点数を取り、何か別に偏差値を引っ張り上げてくれる科目を作るべく、勉強時間の配分を考えました。

短答式試験

私は2008年9月、2010年5月短答8月論文目標のコースに入学しました。2010年はちょうど短答式試験が年2回に増えた年で、5月短答は12月短答に比べ合格率が非常に低く、私も自己採点で合格点に1点満たず不合格でした。合格発表の際には本当に落胆しましたが、やはり、短答式試験と論文式試験では試験科目も勉強内容も変わります。振り返ってみると、今では12月短答で合格して8月論文式試験を受験するのは精神的にも余裕を持って挑めるのでは、と思います。 短答式試験では、企業法で高得点を取って突破しようと考えていました。12月短答では短答式試験の勉強に集中できるので、答練を全て正答できるまで繰り返し、また他校の公開模試など入手できるものがあれば入手して解きました。当然クレアールをベースにしているため、他校の模試等でここまで必要はないのではないか、と感じる部分は自分の判断で切りながら勉強を進めました。短答式は論文式に比べて非常に細かい論点まで暗記しなければならないこともあります。しかし、細かいところにばかり目を向けてしまうと不安ばかり募り、足元をすくわれてしまいます。ベースはあくまでも「非常識合格法」で押さえられている頻出論点や考え方の基礎となる部分を抑えるところにあり、これに一番時間を充てつつ、自分の理解度に合わせて細かい論点も潰すように心がけました。例えば企業法については費用対効果を考え、金商法・商法にかける時間をかなり少なくしていたのですが、講義で講師の方がおっしゃっていた内容は確実に抑えておき、考え方を理解しておきました。その結果、短答式試験では企業法は1問も落とすことがありませんでした。自分がどのような戦略で受験勉強をし、どこに重点を置くかが大変重要であり、またその判断を誤らないことが大切だと思います。

論文式試験

論文式試験では租税法に力を入れて勉強しました。租税法・選択科目は5月短答受験者がどうしても注力できない科目であるためです。基本は当然クレアールのテキストと問題集・答練でした。それに講師の先生が、余裕のある方は解くように、とおっしゃった市販の税理士試験用問題集も一通り回しました。その他、論文式試験については全ての科目でとにかくテキストと答練・条文集を確実に身につけることを大切にしました。論文式試験は短答式試験よりも基本的な考え方が重要になってくると思います。クレアールのテキストや答練で押さえられている論点で十分に対応可能です。ただし、どれだけ深く考え方を理解して暗記しているかが大切で、その点、限られた論点を確実に押さえにいく「非常識合格法」は私の受験勉強の進め方にあっていたのではないかと思っています。 はじめにも記載しましたが、人それぞれ異なる状況での受験生活だと思いますし、それぞれに合ったやり方がきっとあるはずです。たとえば私は子供がいることもあり、日曜日は休日として模試以外では毎週休みにしていました。そのような息抜きも長い受験生活には必要だと思います。多くの合格体験記の中から自分に一番合う方法を見つけて参考にすることで合格は近づくと思います。まずは早く自分の特性を理解してペースをつかみ、自分に合った勉強法を見つけることをお勧めします。最後に、長い受験生活を支えてくれた家族・友人そして勉強仲間に心から感謝します。

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