公認会計士合格体験記「自分のペースで合格」細野 佳太さん

短期合格

目次

受験回数

  • 短答式試験2018年12月(お試し)2019年5月(合格)
  • 論文式試験2019年8月(総合51.81企業法、経営学科目合格)2020年11月(合格)

期間

  • 2017年2月3年コース申し込み
  • ~2017年5月日商簿記2級取得
  • ~2017年11月日商簿記1級受験
  • ~2018年11月まで休止・その後退職し専念

公認会計士を目指したきっかけ

私は地方の金融機関で勤務しており、ビジネス的な教養を広げようと中小企業診断士を取得した中で公認会計士の方と接する機会がありました。その方の発言や立ち振る舞いが格好良く見え、このような方々と仕事をしてみたい、と思い目指すこととしました。

クレアールを選択した理由

私は地方に住んでおり、仕事をしていたこともあり、通信学習で取り組むことを前提に各種資格学校を比較検討しました。他の学校では通学を基本としつつ、通信でも学習が可能であるというスタンスですが、クレアールは通信学習専門であり私のような学習条件にはぴったりだと考え、クレアールでお世話になることにしました。

各科目学習法

ここでは大学時代に民法を中心とした法律学の基礎的な学習をしていたこと、中小企業診断士を取得していたことを前提としています。また、3年コースのうち、最初の1年間は仕事にかまけてほとんどカリキュラムをこなさなかったこと、後半の2年間は退職して試験学習に専念した結果の合格であることをご理解いただいたうえで取り組み方をご紹介します。

<会計学>

まず財務会計論ですが、最初に9か月ほど日商簿記の学習を行いました。この期間はまだ仕事をしていた時期であり、日商簿記のテキストを読み、なんとなく理解するところまでの学習が多く、手を動かしての学習が少なく定着度が低かったと思います。結果として日商簿記1級は合格しませんでした。

その後、本格的に短答式の学習に移行し、理解が弱い部分、新たに学習する項目を中心に講義を視聴しました。今度は答練や過去問を中心にアウトプットを重視して学習を行いました。これは計算、理論ともに同様です。できなかった問題は日付と×の印をつけ、何度も繰り返しました。繰り返す周期は、全くできなかった問題、考え方は分かっていたが解き方の記憶があいまいだった問題などできなかったレベルによりますが、1~3日で行いました。どうしてもできないものは3日くらい連続して行ってもよいと思います。企業結合テキストの一部の問題は2年間で30回以上繰り返したものもあります。

このような方法で短答式は退職後半年ほどで合格することができましたが、論文式は一度不合格となりました。一回目の偏差点は財務会計単体で平均を超えられず全体の足を引っ張る形となりました。計算は特に基本的な問題が思うように取れず、試験後に落ち着いて取り組むと解けた問題も多く、悔しい思いをした記憶があります。そこで、今度は財務会計を得点源にしようと基礎を見直すこととし、計算についてはA論点を中心にテキストと問題集を行うことにしました。

簡単な問題の理解を深めることを意識し、理解できるまで上述のように繰り返しました。安定してくると、大体1~2か月に全論点を1回触れる程度の頻度で繰り返しました。

一方で理論については、論文対策テキストを使用しました。これに基礎期の理論テキストや答練や模試で問われた論点を加えることで情報を一元化しました。使い方はスピーチを行い、書いて覚えることせず、書く時間は論点の理解に充てました。400ページほどありますが、大体1週間に一度全論点目を通す程度です。やはりどうしてもイメージが付かない論点がありますが、これは直前に丸暗記してしまいました。この点に関して、理解が先か、暗記が先かという議論もありますが両方正解だと思います。暗記したことにより、他の論点とのつながりによってある日ストンと腹落ちした経験が何度もあります。

財務会計論は以上のような学習によって合格時は科目合格を超える得点ができました。

<管理会計論>

続いて管理会計論について紹介したいところですが、この分野は最後まで点数が安定せず苦手意識が払拭できませんでしたので反面教師として参考にしていただけたらと思います。計算については、講義を一度視聴し答練を中心に問題演習を繰り返しました。基本的には繰り返す周期は財務会計と同じです。特に原価計算分野は原価按分の負担関係や仕損の発生態様による計算方法の相違など基本的な理解が甘かったように思います。疑問に思った都度質問制度を利用したらよかったと思います。また、10分で解けるような問題に納得がいかず、5時間あれこれと考え続けたこともあります。こういった追究はたまにはよいと思いますが、短期間で合格を目指すためには時間の使い方が悪かったとも思います。

理論については、短答式は答練や過去問題集を中心に肢ごとに正否の判別がつくまで穴がなくなるように繰り返しました。論文式はなるべく理解することを念頭にしつつ、理論問題集をひたすら暗記しました。

<監査論>

監査論は、短答式は安定して得点できておりましたが、論文式は最後まで苦手だったため、ここも参考までに私が取り組んだ方法を残したいと思います。

短答式は講義を視聴した後、とにかく答練と過去問を繰り返しました。肢ごとに正否が判別できその理由が答えられるまでやりこみました。特に微妙な言い回しによって正否がある場合もあるので文章が全体として違和感がないかどうか感じ取れる程度には理解ができるようにしました。

論文式は各種基準やテキストによって監査の流れや全体が理解できるように努めましたが、最後まで苦手でしたので他の得意な方の学習法を参考にしてください。

<企業法>

5月の短答式試験に向けての学習を進めつつ、短答式1か月前までは論文式の学習も並行し、直前1か月は短答式に集中しました。その後の3か月で論文式の学習を行い、論文式1回目で科目合格できました。

短答式は講義を視聴後、答練や過去問題集を肢ごとに正否が判別でき、その理由、関連論点が思い浮かぶまで繰り返しました。また、間違えた都度関連する条文は引くことにしていました。

論文式は論文式対策テキストを使用しました。50程の論点についての論証があり、この1冊と条文慣れがあれば十分な得点ができました。短答式と違い、知っているだけでは得点ができないので、論証の理解暗記とともに記述の作法を自分で表現できるように基本的にはスピーチのように行いました。しかし、答練や模試では必ず手で記述するようにして文量や条文引用になれるようにしました。また、思ったほど解答時間に余裕がないので、短答式の学習の中で条文に慣れたり、どの条文がどのあたりにあるかを把握できたりしていると解答がスムーズに進みます。

<租税法>

試験学習に専念してすぐに短答式試験と並行して学習を開始しました。5月短答式試験の1か月前までに講義の視聴とテキストの例題に一通り手を付けました。短答式合格後は答練を中心にアウトプットに努めました。まずは計算手順や考え方を覚えることを意識し、やったことを忘れないように講義視聴後、答練解答後翌日には復習するようにしました。理論は解いている計算(本法関連)を法令規準集の条文にあてはめられるかを意識しつつ、何度も条文を引くようにしました。論文式1回目はあまり時間が取れず、組織再編や圧縮記帳は切り捨てたりしましたが、全体の足を引っ張らない程度には得点できました。

2回目の論文式に向けては時間がありましたので、テキストを再度読みこみ、例題はほぼ完ぺきといえるほどにし、過去問題集の減価償却や受取配当金などの頻出部分はやりこみました。これで合格時には科目合格の水準を大きく超える得点ができました。 租税法は時間をかければ誰でも伸びる科目だと思いますので、個人的には得点源としておすすめです。

<経営学>

5月短答式試験の直前1か月前までは講義の視聴とテキスト例題に取り組んでいました。

理論は中小企業診断士試験の学習によってある程度カバーできていましたので、講義は思い出し程度に流し、論文式の1か月前からの暗記で乗り切りました。計算は講義をしっかり視聴し、例題と答練を繰り返しました。やはり忘却を防ぐために翌日か翌々日には必ず復習をしました。計算そのものは難解なものは少なく、復習を丁寧にやれば完全な理解でなくとも十分に得点源になりました。

特に令和元年試験は理論で公開模試とほとんど同じ問題が出題され、1回目で科目合格することができました。

クレアールでよかった点

合格のための必要十分な質と量の教材とそれを解説するわかりやすい講義だと思います。コンパクトにまとめられたテキストと短い時間に区切られた講義によって無理のないペースで集中力を保ちやすい学習が可能になりました。また、講義時間が短いことにより、もう一度聴きたくなった項目を再度視聴するのが容易であり、間接作業時間を減らすことができます。

特に租税法の講義は端的でわかりやすく、講義中に現在何の話をしているのかをこまめに確認しながら進めていただけるので初学でも迷子にならずにすみました。また、上述のようにテキストと例題、過去問があればかなりアドバンテージをとることができました。

私は受験を決めてすぐに学習から遠ざかってしまい、やや時間がかかりましたが3年コースであったことから学習に復帰することができ、無理のない自分のペースで最終的に試験合格することができました。

クレアールでは個人個人の状況に合わせたコースを選択することができ、短期合格はもちろんのこと、無理のない形でも合格を目指すことができます。

最後に

私はいわゆる地頭が良いほうではなく、今までどちらかというと量でカバーしてきたタイプです。この公認会計士試験についても一度論文式試験を不合格となったこともあり、結果として約5000時間学習しました。試験合格はあくまでスタートラインであり、できるだけ早く合格したほうがいいのは当然ですが、少なくともクレアールで学習すれば合格することができます。

これから公認会計士試験に挑む方、現在必死に学習されている方もなかなか思うように前に進まないこともあることでしょう。自分が選択した学校を信じてあきらめずに自分の望む結果をつかみ取っていただきたいと思います。

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