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「働きながら短期合格」三輪 常敬さん

三輪 常敬さん

  • 働きながら短期合格

 

公認会計士を志した動機

 大学時代にはあまり将来のことを考えておらず、しばらく働く中でようやく明確に自分が将来どうなりたいのか、何をしたいのかを考えることができるようになりました。具体的には、農業などをベースとした地方産業復興にかかわる仕事を行いたいと考えるようになりました。ただ、私にはそのようなバックグラウンドが皆無であり、経験もなければ能力もない、そんなときに、会計の専門家としてなら、そのような門外漢の分野にも関わり、そして将来的にはその分野のプロフェッショナルになることが可能ではないかと考えました。それが公認会計士試験を受験しようと志した理由です。

クレアールを選んだ理由

 公認会計士の資格を取得したいという思いはありましたが、働きながら取ることができるのか疑問を感じていました。そんな中、クレアールのホームページを見て、実際に働きながら資格を取得している人が多くいることを知りました。また、クレアールでは、非常識合格法により要点を絞ることでテキストが他の予備校に比べ圧倒的に少ないようにしています。働きながら勉強する人は学生に比べ勉強時間が圧倒的に足らないことは自明であり、効率的に勉強を行うことは絶対条件です。すべての範囲を網羅するのではなく、範囲を絞って合格点を取りに行くスタイルであれば、働きながらでも合格できるのではないかと希望が湧きました。上記のとおり、私の場合は、多くの選択肢からクレアールを選んだというより、クレアールを知って働きながら会計士を目指すことを決意したという方が正確です。

学習のポイント

 公認会計士の勉強を行う上で、下記3つのことを意識しました。

【習慣化】

勉強を日々の生活の中に取り組むこと。高校受験依頼、真剣に勉強したことがなかったため、まずは勉強の習慣を身に着けることが大事だと考えました。朝起きてから会社に行くまでの間の勉強、映像講義を見ながらの食事、電車移動中のテキスト読書、寝る前の勉強など、勉強を生活の一部として、また娯楽の一部(自分の勉強の進捗を見るのが楽しい)として習慣化しました。

【健康】

当然のことながら健康が一番です。どんなに切り詰めて勉強していたとしても、一発風邪を引けばそのマイナスは計り知れません。土日風邪で寝込んでしまえば、約20時間分の勉強時間が吹っ飛びます。したがって、健康が何より大事です。睡眠時間を確保することや食事に気を付けることはもちろん、私は週に4回ほど1時間程度のジョギングを行って体を動かすことも意識していました。試験が近いとジョギングする時間すらもったいなく感じますが、日々行うことで、長期的には利点があると信じて行っていました。

【意識改革】

公認会計士試験は難易度の高い試験であり、学生で時間のある人でさえ受からない可能性のある試験です。社会人であり十分な時間が取れない自分が本当に受かることができるのかと自問自答したくなります。ここに関しては、とにかく自分を信じることが重要だと思います。ただでさえ難しい試験を時間がない状態で受験しているため、1ミリでも受からないかもという気持ちになった場合、受かることはないと思います。このまま勉強を続ければ絶対に自分は受かる、とずっと信じて勉強できる人だけが受かるのだと思います。現に私は受かりました。(なお、本当に頭のいい人は、そんな気持ちを持たずとも受かってしまうと思うので、あくまで私のような普通の人の意見です)

科目別学習法

短答式試験

●財務会計論

 財務会計論が最も重要な試験です。今思えば、財務会計論が完ぺきになってから他の教科に取り組んだ方が良いと思います。理論については、スピーチを徹底することです。どちらにせよ会計士試験は長期戦になるため、初めのうちにスピーチを徹底し、重要用語を体に染みつかせた方が良いと思います。計算については、私の場合は、最終的に一から完ぺきに仕分けができるようになりました。この状態になると、財務会計の計算はあまり難しくありませんでした。理論と計算は別々に勉強することになりますが、ある時に二つが繋がります。繋がったときに、もう財務会計論は怖くなくなります。

●管理会計論

 理論は、間違い探しのような問題が多く出ます。勉強しないとほとんど正解しません。逆に言うと、財務会計に比べ理論の範囲が狭いので、勉強しさえすれば簡単に解けます。計算は、ひたすら問題を解くことで問題に慣れることが重要です。問題に慣れてくると、問題を見ただけでその論点がわかり、すぐに解き始めることができます。なお、計算テクニックだけ覚えて意味を理解していないと、後々苦しくなります。なぜこの計算をしているのか、財務会計との関連性をまず理解することも重要です。

●監査論

 監査というものを理解すると、勉強していなくてもある程度点数を取ることができます。ただ、直感的な感覚と異なる部分や、覚えないといけない箇所も多々あるため、合格点を取るためには、そのあたりの部分をしっかりと勉強する必要があります。テキストがしっかり作られているため、テキスト中心に勉強すればよいと思います。

●企業法

 会社法の基本概念を理解したうえで、会社法の重要条文を覚えました。私はもともと企業法が苦手でした。あるとき、クレアールの講師の方が「例えば、司法試験では、条文を使って問題を解きます。一方で会計士試験では条文が丸ごと出ます。こんな簡単な試験は他にはありません。覚えるだけです」と説明するのを聞きました。そのとき、なるほど、こんなあほみたいな試験は他にないなと思い気が楽になり、条文を覚えることで、合格点に達しました。

論文式試験

●財務会計論

 とにかく理論のテキストを読みました。計算はほとんどやっていません。答練及び過去問を解き、分からない点をテキストで復習する形で勉強しました。

●管理会計論

 答練及び過去問をひたすらやりました。

●監査論

 テキストを少し読みました。それ以外はやっていません。結果として、あまり点数が良くなかったため、いまだにどのように勉強すればよいかが分かっていません。

●企業法

 企業法は、短答式と論文式とで試験がガラッと変わります。短答式は、全ての条文を覚えれば100点という試験ですが、論文式試験は条文を引用してアウトプットする能力が問われます。全く問われる能力が異なるため、勉強が大変です。特に、“書き方”を覚える必要があるため、時間の許す限り、問題集を解いて“書き方”を覚えました。

●租税法

 個人的には最も興味深い分野でした。まず、映像の講義で概要を覚え、後はテキストと問題集、過去問を解いていました。租税法は範囲が広く、試験時間内に解き終わるのがほぼ不可能です。そのため、本当に重要なところだけ勉強して、後は捨てても問題ありません。クレアールは重要論点しかテキストに載せていないと言いますが、それでも細かい論点も載っています。細かいところは勉強する必要はありません。

●経済学

 まず初めに、決して経済学を選択してはいけません。経営学を選択しましょう。私が経済学を受けた理由は、私が大学のころ経済学ゼミに所属しており、もし仮に将来教授にお会いし会計士試験合格した旨を伝えたときに経済学を選択しなかったことを伝えたら、教授がすごく悲しむと考えたからです。教授の顔に泥を塗るわけにはいきません。したがって、私が経済学を選択することは不可避でした。実際に経済学で受験した結果、非常に苦しみましたが、問題集を繰り返し解きました。

最後に

 今思い返してみると、やはり勉強してはじめのころは非常に大変でした。途方もないテキストの量、切り詰めて切り詰めて勉強する毎日。一向に前に進んでいる感覚がなく、いつまでこれを続ければいいのか悩む日々でした。短答式に合格するまでが非常に大変でした。私が勉強していて一番大変だったのは、勉強する仲間がいないということでした。私の場合は、中国にいるということもあり、そのような仲間がいませんでした。何事も重要なのは仲間だと思います。皆さんはこれから映像の講義で勉強することになるとは思いますが、どこかで共に勉強し励ましあえる仲間を見つけて、勉強していってほしいと思います。

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