【公認会計士試験合格体験記 働きながら一発合格!】「社会人の私にとっては非常に効率よく学習を進めることができました」 海原 太一さん

 

海原 太一さん

  • 働きながら一発合格
目次

公認会計士を志した理由

私が公認会計士を志した理由は、「もっと市場の側で働きたい」と思ったからです。

私は新卒で証券会社に入社し営業職として働いておりました。そこでは、様々なバックグラウンドを持つ投資家と接する機会が多くあり、市場のプレイヤーでもありマネージャーでもある証券会社は厳しい世界ではありますが、充実しておりました。そんな投資家の一人に公認会計士の方がいらっしゃいました。恥ずかしながら当時の私は公認会計士という仕事についてはほとんど無知でありましたが、その方とお話するうちに「市場の番人」と言われている会計士であればいまよりもっと市場の側で働けるのではないかと考え、公認会計士を志しました。

クレアールを選んだ理由

私がクレアールを選んだ理由は大きく3点です。1点目は、私自身が社会人である為通学での学習は困難であること。通信専門の予備校である為、時間と場所を選ばず、どこにいても学習が可能でありました。2点目は、学習方針です。「非常識合格法」にある通り、合格に必要最低限の学習内容を最大限実施する方針は、私がかつて大学受験に臨んだ際に実施した方針と一致しておりました。3点目は受講料が他校と比較して受講料がリーズナブルであることです。会計士試験を受験する決意をしてすぐに決断することができました。

具体的な学習方法

短答式試験

・学習方針

短答式試験では計算が含まれる科目(財務諸表論・管理会計論)が問題数・問題の内容に比して問題を解く時間が非常に少ない為、理論問題をいかに早く正確に解くか、解くべきでない問題をいかに早く判断するか、が重要だと考えておりました。従って重要度A論点・B論点を中心に学習を進めました。一方理論のみの科目(監査論・企業法)については問題を解く時間は十分にある一方で問題を解けるか解けないかについては知っているか、知っていないかで正答率が決まる為、C論点までおさえるようにしました。

・財務諸表論

計算については①講義を聴く→②例題を解く→③問題集を解くを繰り返しました。①・②では、なぜそのような会計処理になるのかについて自分なりに説明できるようにテキストの解説・該当基準を参照し、時には具体的に実務ではどのように使われているのかをネットで調べたりしました。繰り返していくうち②→③となり、次第に③のみとなりました。答練については繰り返し解いて、解答までの道筋を一瞬でイメージできるように体にしみ込ませました。問題を解く際は必ず時間を計り、何分何秒で解けたのか、あるいは何分何秒で間違えた解答になったかを記録し、間違えた解答については間違えた理由を一言日付と共にテキストに記録しました。こうすることで間違えた理由によって講義やテキストを読み聴き直すべきなのか、電卓の打ち間違えの為、とりあえず次に進んで良いのかの指針となりました。

理論については、スピーチを10周以上しました。私は机上では講義のみ聴き、スピーチは歩行中、電車の中、布団の中、など、ペンと電卓を必要としない環境で学習しました。スピーチと併せて基準集についても2周ほどしました。

・管理会計論

私は試験科目の中でこの科目が1番苦手であった為、計算も理論も重要度C論点については全て捨てました。この科目の短答式試験は他の科目と比べ、問題数に対する与えられた試験時間が極端に少ない為、計算については早く正確に、理論については少しでも計算の時間を増やすために、数秒で正解の選択肢を選ぶ必要がありました。

計算についてはA論点B論点のみ完璧にできるようにひたすら繰り返しました。管理会計論の計算は特に頭で分かっていたとしても間違える科目でしたので、簿記と同様に時間を計り間違えた問題についてはなぜ間違えたのかをテキストに記録しました。
理論についてはテキスト・基準を何度も繰り返し、暗唱できるまで暗記しました。

・監査論

講義+テキスト→問題集+監査基準委員会報告書で対応しました。特に、講義+テキストでは、暗記というよりは各論について誰かに説明できるようにすることを意識しました。監査基準委員会報告書では、各論点の実務指針の語尾の「でない。」を「である。」に変えたり、結論を全く反対にした場合に判断できないものについてのみ再度見直せるよう付箋を貼りました。

・企業法

講義→テキスト+法令集→問題集で対応しました。金商法については法令集は使わずテキストと問題集のみ使用しました。金商法は条文が異常に長く原文で理解することはコストパフォーマンスの観点から不要と判断した為です。商法・会社法については講義を聴いた後、講義で扱った論点に関わる周辺の条文を暗記しました。短答式試験の企業法は暗記色が濃いため、あえて忘れる日を作って暗記しました。

  • 初日:論点a暗記
  • 2日目:論点b暗記
  • 3日目:論点a暗記/論点c暗記…。

このように行うことで最終的には条文の何条に何が書いてあるのかを概ね把握することができた為、短答式試験に出題される細かい論点だけではなく、論文式試験で条文を探す力を各段につけることができました。

論文式試験

・学習方針

私は5月短答式試験合格→8月論文式試験受験であり論文式試験まで12月に合格した方と比べ、租税法・経営学に費やす時間が圧倒的に不足していました。その為、それら2科目の強化は最優先課題でありました。他の科目は何をやるかではなく何をやらないかを具体的に決め手帳に計画を書き、その通り学習を進めました。

・財務諸表論

答練の計算科目のみ実施し、理論の答練は全く手を付けませんでした。ただし理論についてはスピーチと基準集については数周しました。それでも本試験の理論の記述では何も困ることなく記述することができました。

・管理会計論

答練の計算問題は実施、理論については問題は解かず解答のみ暗記しました。

・監査論

テキストのスピーチを数周し、答練は解きませんでした。

・企業法

論文式試験対策テキストの例題を金商法分野を除き全て暗記・暗唱しました。答練については解答を完成させる程の学習時間がない為、解きませんでした。暗記する上では型(問題提起→規範→あてはめ)のパターン、規範(結論の根拠)部分を意識しました。そうすることで記述して練習する時間を省略することができました。ただし、法律特有の言葉(瑕疵・心裡留保など)は何度か書いて練習しました。

・租税法

計算については講義→テキスト→答練を実施しました。答練はものによっては5周以上しました。理論については特に力を入れました。具体的には条文のどこに何が書いてあるのかを講義・テキストをベースに暗記し、本試験ですぐに該当条文を引けるように練習しました。本試験では、理論問題を早く正確にこなすことができた為、計算問題に多く時間を費やすことができました。意外にも論文式試験結果は租税法が最も成績が良かったです。

・経営学

財務(ファイナンス)については答練を繰り返し解きました。
経営管理についてはテキストのキーワードを緑色のマーカーで塗りつぶし、赤色の下敷きで暗記しました。答練については問題を解かず、穴埋めになっている前後の文章と、解答のみ暗記しました。

クレアールで良かった点

通信で学習できるスタイルも勿論ですが、スピーチなどペンと電卓を必要としない環境で学習することができる教材が揃っているため社会人の私にとっては非常に効率よく学習を進めることができました。また、教材についてもコンパクトにまとまっているため無駄なく学習を進めることができました。特に短答式試験用の企業法テキストは内容が充実しており、これさえ完璧にすればほぼ怖いものなしと言っていいと思います。さらに講師の方も初学の私でも理解できるような説明をして下さり学習の理解の強力な手助けとなりました。特に租税法の山幡先生は説明が非常に分かりやすく、租税法の成績が5月→8月論文式試験受験であったにも関わらず一番良かったのは先生のおかげだと思っております。

これから受験を考えられている社会人の方へ

公認会計士試験は、ほとんどの受験生が学生です。勉強時間を一日中費やすことができる環境にあるという点でみれば社会人は学生には敵わないと思います。ですが社会人ならではの一番の強みはタイムマネジメントであると思います。自由に使える時間が少ないからこそ集中でき、現状少ない自由時間をどう創るかに長けていると思います。私自身、勉強に関して特別な才能は全くなく、営業職でしたので借方も貸方もどちらか分かりませんでしたが、時間をうまく活用することについては得意だと考えております。会計士試験は決して簡単な試験とは言えませんが、周りの環境のせいにせず、ひたすら前向きに学習し続けることさえできれば合格できる試験であると思います。ぜひとも自分を信じて合格を勝ち取って下さい。

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