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2010年度公認会計士試験 合格者座談会

本試験の感触

石井
皆さん合格おめでとうございます。今年度は合格率8%台で昨年よりも合格率が下がり、また就職も大変な状況のようですね。まずは自己紹介を含めて本試験の感想及び感触からお話しください。
土橋
土橋英泰と申します。明治大学政治経済学部3年生で一発合格できました。12月の1回目の短答式試験は不合格でしたが、2回目の5月の短答式試験で合格しました。普段の答練では空欄を絶対作らないようにしていましたが、論文式試験では、特に会計学が難しかったため、空欄を作ってしまい、感触は五分五分だったというのが本試験の感想です。また、租税法と経営学の手応えが悪かったのですが、届いた成績を見てみると、逆に経営学と租税法が一番良く、感触と結果では随分違うなと改めて感じました。
石井
それは採点のカラクリで、できなかったと思ったところの配点が意外と低かったんでしょうね。
土橋
私は初日の租税法で「失敗したなあ。」と感じましたが、引きずらないようにと自分に言い聞かせて受け続けたのが良かったと思います。
石井
続いて吉田さんお願いします。
吉田
明治大学経営学部3年に在学中の吉田早紀と申します。私は論文式試験を受けている時から難しいと感じ、「ダメなんじゃないかな」という気持ちが押し寄せて来ましたが、自分がやってきたことを出し切れば合格できると信じ、できる問題を確実に取ろうという思いで問題を解いていきました。試験後の手応えですが、できる問題はきちんと得点できたなという感触でした。
石井
試験の問題は、できる問題とできない問題の2種類しかないという著名な講師の名言がありますが、吉田さんの場合は、できる問題を確実に得点できたということが合格のひとつの理由になったのではないでしょうか。次に渡邉さんお願いします。
石井
渡邉謙です。今年3月に学習院大学の経済学部を卒業後し、通信講座で試験勉強に専念していました。昨年は論文式試験で不合格だったため、今年は論文式試験の再挑戦でした。昨年は、1日目の科目である租税法と監査論で失敗したので、今年は1日目に同じ過ちを繰り返さないよう、租税法と監査論に関してはかなり力を入れて臨みました。監査論ではかなり緊張して昨年の失敗が脳裏をよぎりましたが、緊張しないことを強く意識したこともあり3日間落ち着いて受けることができました。皆さんと同じように、私も会計学は難しく感じました。特に最後の企業結合の問題は難しく感じました。また、経営学は昨年科目合格していたのですが、全科目合格するにあたり、科目数が少なくなると偏差値が大きく左右されることがあるので失敗しないよう意識しました。一番感触が良かったのは監査論で、全体から見て100位でした。会計学は最後の企業結合の問題は分からなかったのですが、定義スピーチで暗記したことをベースに、何とか解答欄を埋めるつもりで基本的なことを説明するような感じで書いたことが、逆に高得点に結びついたのではないかと思います。
石井
答案が白紙にならないように何かを書く必要がありますが、その場合には定義しか書けないと思います。考えて書けるものではなく、知っているか知らないかだけですから仕方がありませんね。
石井
最後まで諦めずに答案用紙を埋めることが大事だと感じました。
石井

感触とは違い、難しいな、駄目だったなと思う問題が多い人でも、不思議なくらい合格しています。私が受験した時も、多くの科目で失敗したと思っていたのですが、合格していました。私自身のこのような体験と元試験委員の方々の話から、採点にはカラクリがあることを知り、著書の中に書きました。皆ができない問題の配点は低く、逆に皆ができる問題の配点は高くなる。難しい問題が多く出題されればされるほど、皆ができる問題だけ確実に得点すれば良いのです。論文式試験では特にこのような傾向が強くなると思います。
それでは小杉さんお願いします。
小杉
小杉豊と申します。私は、慶應義塾大学の経済学部の卒業ですが、高校、大学と体育会で、卒業後は、通信業界に就職し、会計や監査とは全く無縁の営業関係の仕事をやっていました。具体的には、代理店の事業計画や出店戦略を考える仕事をしていたのですが、新しいことにチャレンジしたい思い公認会計士を目指すことにしました。1年目は通信講座で短答式試験に合格し、論文式試験では経営学に科目合格しました。そして、2年目は水道橋校に通学して全科目合格できました。本試験の感触は皆さんと同じで、できる問題とできない問題がはっきりしていました。できる問題だけに集中し、できない問題は皆も同じだろうと割り切り、最低限何かを書くという形で対処しました。感触は、いつもの答練と同様の手応えはありました。
石井
実際に受験してみると、できない問題が必ず出題されることが分かります。初めて受験される人は、できない問題を見てパニックに陥る人もいますが、実はそれが一番怖いのです。小杉さんのように、できない問題は捨て問題だと思って冷静に対応すれば問題ありません。初めて受験される人はそこが合否の別れ目になると言っても過言ではありません。初めて受験される人の場合、できない問題を飛ばしてできる問題だけ解いて、時間があったら、またできなかった問題に戻るとういう余裕はありませんからね。
小杉さんは、社会人経験者だからかも知れませんが、とても落ち着いて話されますし、内容もとてもまとまっていますね。合格者の就職難が問題になる中、年齢に関係なく直ぐに就職が決まったのも分かるような気がします。是非、社会人経験を活かして活躍してください。
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