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成果が出る、シンプルな勉強習慣

公認会計士試験合格者 森 大地

勉強量×方向性=成果

資格試験で成果が出ない原因は、大きく分けて二つあります。一つは、単純に勉強量が足りなかった場合。もう一つは、十分な時間をかけたにも関わらず勉強法が間違っていた場合です。勉強量とその方向性は、どちらが欠けても合格を成し遂げられません。

勉強量を稼ぐために、内省をする

私が公認会計士を目指したのは、就活の失敗がきっかけでした。卒業時に就職できる見込みがなくなったので、卒業後の2、3年でなんとか就職の武器を手に入れようと決意したのがはじまりです。ただ、もともと自分に甘く、大学の授業もロクに出ていなかった私は、無職で受験に専念していたにも関わらず何度も勉強から離れるスランプの時期がありました。そんな私が勉強を続けるために大切にしていたのが、目的意識です。自分はなぜ、会計士試験の勉強をしているのか、現時点でどれくらい合格に近づいているか、合格したらどんなキャリアを過ごしたいかなど、自分の内側にあるモチベーションについて受験期間を通じて問い続けました。遠回りをしながらも、自分の受験生活に納得感を持ち、最後まで走り続けることができたのは、紛れもなくこの「内省時間」のおかげだったと思います。自分が勉強する意味を少しずつ明らかにできれば、自然と日々の勉強に対する優先度も高まるはずです。勉強時間を稼ぐためには生活習慣や時間管理の工夫も必要ですが、自分の心と対話する「内省時間」もぜひ大切にしてください。

正しい方向性を得るために、過去の戦略を振り返る

正しい勉強とは、試験の点数に結びつく内容を効率的に勉強することです。間違った勉強とは、試験に結びつかない内容を非効率的に勉強することです。正しい勉強には、王道があります。公認会計士試験でいえば、まず計算力を簿記1級合格レベルにする、講義と復習をセットにする、Aランク中心の復習を徹底する、などです。そのうえで、合格体験記や講師の助言を参考にしつつ、自分なりに試行錯誤を繰り返し、最善の勉強法を確立できた人から合格していきます。
会計士試験の最初の関門は、日商簿記1級です。そこで成果が出なかった場合、なぜダメだったのかを分析するはずです。この振り返りこそ、正しい勉強法、すなわち合格に直結する勉強法へのカギです。苦手論点が解消できなかったのであれば、次回に向けてそこを重点的にカバーする、根本的に問題演習が足りなかったのであれば、Aランクを中心に、網羅的に問題集を繰り返す、問題集を解く際に一つの問題に悩み過ぎる傾向があったのであれば、解答を見ながら復習をするスタイルを取り入れるなど、改善点は様々です。そしてこの改善点に一つずつ対処していくことが「正しい勉強法」への軌道修正です。定期的な振り返りを通じて、試験合格に効果的・効率的な勉強法を手に入れましょう。’

シンプルな勉強習慣

どんな日でも机に向かうことができる強靭な自制心と常に効果的な勉強法を実践できるセンスがあれば、誰でも確実に合格できるでしょう。でも、現実は日によって体調もやる気も変わるし、勉強法だって確実に正しいものは中々見つかりません。そんな時、何を基準に前に進めば良いのでしょう。私からの提案は、「とりあえず、今日をがんばってみる」です。どうしても疲れてやる気が出ないけど、15分だけテキストを読む、そろそろ勉強を終えようかと思ったけど、あと1問だけ追加でやってみる。そうした小さな積み重ねが、じわりじわりと合格を手繰り寄せるだと思います。勉強量と方向性という視点を持ちつつ、このシンプルな勉強習慣を、今日からはじめてみませんか。

 

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