- 今までの自分の勉強方法が網羅的(※1)になっていないか見直す。
- 学習範囲を出題可能性の高い事項に限定して、その部分を徹底的に勉強する。基本事項確立主義の完成を目指す。
- 基本的知識の精度を高め、「推論が成り立つ」または「推論は成り立ち得ない」と言い切れるように、正確な知識習得の追及を目指す。
- 正答率50%以上の問題について「迷わずに正解できた」を目指す。
※1 網羅的勉強とは、例えば、ある推論問題に対応するために、基本的な知識からはたどり着けないような派生的な知識を使って解答を出そうとし、派生的知識をそのまま頭に入れようとする勉強など、いたずらに知識の量や広さを求める勉強をいいます。
本試験問題を使ったクレアールメソッド平成21年「午前の部」第6問 正答率51.8%
割賦払の金銭債権について、「債務者が割賦金の支払を怠った場合には、『期限の利益を喪失させる』旨の債権者の意思表示により期限の利益が失われ、債権者は、残債務全部の履行を請求することができる」という特約が付されている場合に、債務者が割賦金の支払を1回怠ったときの残債務の消滅時効の起算点に関して、割賦金の不履行があった時から時効が進行するとの考え方(甲説)と、債権者の請求があった時から進行する※1との考え方(乙説)とがある。
それぞれの考え方について述べた次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。
※1 この表現は、期限の定めのない債務の「履行遅滞の要件」として有名。これは基本的知識である。選択肢アが成り立たち得ない肢であると分かる。
【ア】 甲説は、残債務についての履行遅滞の要件と消滅時効の要件とを区別していないと批判される。
【イ】 甲説は、特約の利益を主張せずに当初の約定どおりの割賦払を受けようとする債権者の債権が当初の約定弁済期に達しないうちに時効によって消滅することがあるのは著しく不合理であると批判される。
【ウ】 甲説は、事実上、債権者に残債務全部の履行の請求をすることを強制することになると批判される。
【エ】 乙説は、割賦金の不払があっても債権者が引き続き割賦払を認める場合、割賦金の支払を怠ったことのある債務者が支払を怠ったことのない債務者に比べより多くの消滅時効の利益を受ける※2ことになると批判される。
【オ】 乙説は、債権者の意思によって除き得る事情をもって債権の行使を妨げている事情とみるべきではないと批判される。
1 アエ 2 アオ 3 イウ 4 イエ 5 ウオ
基本的知識とは、①「債権者の請求があった時から進行する」というフレーズが、期限の定めのない債務の「履行遅滞の要件」であるという知識。②消滅時効が早く完成することは、支払いを怠っている債務者にとって有利という知識。
※2 消滅時効が早く完成すること=支払いを怠っている債務者有利という図式は基本的知識。ここから、支払いを怠った債務者が消滅時効の多くの利益を受けるのは、早く消滅時効が完成する甲説という推論を導く。




