2009年 合格者座談会
中小企業診断士を目指した理由
- 司会
- 中小企業診断士試験合格おめでとうございました。本日は、平成21年度中小企業診断士第2次試験の合格者の中から、クレアールを代表して、3名の方にお越しいただいています。では最初に自己紹介を兼ねまして、中小企業診断士を目指した理由について、お聞かせください。
- 友枝
- 私は現在、外資系のコンピューター会社の法務部門に所属しています。仕事柄、法律に関しては幅広い知識を持っているつもりですが、法律のことばかりの頭でっかちでいいのかなという思いがありました。そこで企業経営について、全般的なことを学びたいと考え中小企業診断士を志しました。
- 遠山
- 私は民間の製造業に勤務しています。中小企業診断士を目指した動機は13年前にさかのぼります。民間企業でマネジメントを実践していく中で、経営のことをもう少し学びたいということから一度受験をしました。1次試験は合格したのですが、2次試験に失敗しまして、諸事情によって中断しておりました。それが今回60歳の定年を少し前にして、第二の仕事人生を考える際に、もう一度ちゃんと勉強して資格を取っておきたいというのが、きっかけです。
- 久保
- 中小の食品会社に勤務させていただいております。少なくとも10年以上勤務をしていますと経営的な観点から仕事を求められるようになります。例えば、現状のマーケットに対応するだけで良いのか、新商品作りや新規顧客の獲得にもっとやるべきことはないのか、そういった提案を求められるようになりました。主な仕事は経理だったので、将来像として税理士も考えたことがあるのですが、もっと会社をよくするといいましょうか、全般的な業務改善に貢献できるような中小企業診断士という道を選択しました。それが動機です。
受験予備校選びのポイント
- 司会
- 受験予備校の選択も、非常に大きなポイントになったかと思います。数ある受験予備校の中からクレアールを選んでいただいたわけですが、何か理由がございましたらお教えください。
- 友枝
- 中小企業診断士試験を受けるにあたって、家族との約束もあって、1回だけという前提で始めました。1回受験、1発で受からなければいけないという中で、いかに効率よく短期間で合格できるかという観点で、名立たる予備校の説明も聞きに行きましたし、資料も取り寄せました。その中でクレアールの「薄いテキスト」「非常識合格法」に興味を持ち、また実際に話を聞かせていただいたとき、納得できる説明を受けたので選びました。あと若干、他の予備校と比べて安めの料金設定なのも大きな魅力でした。
- 遠山
- 私の場合は2度目の2次試験を受けようと決意してから試験までは3カ月強しかありませんでした。そこで効率的な学習が必要だということでいくつかの予備校を調べた結果、「非常識合格法」というのが飛び込んできて、クレアールにしました。それからもう一つ、13年前に一度2次試験に失敗したときの経験から、2次試験には討論形式、つまりゼミ形式の学習というのが非常に役に立つのではないかと、当時から思っておりました。そこで、「合格ゼミ」をやっているというクレアールの宣伝文句にもひかれたこと、この2つの理由でクレアールを選びました。
- 久保
- 私は受験3年目にしてクレアールと出会うことができました。3年前は、別の受験予備校に申し込んだのですが、急な仕事で授業を欠席したときなどのフォローがなく、半分独学みたいな形で2年間勉強しておりました。1次試験は奇跡的に合格したものの、2次試験は2回とも失敗という、結果に終わりました。3年目は受験予備校の選択を慎重に行いました。クレアールは、それぞれの分野のプロフェッショナルが講義を担当していたので、期待が持てました。あと要点を中心に構成された「薄いテキスト」や講義に出席できないときにDVDのフォローがあるというのが、私にはあっているのかなと感じました。また月並みですが、受講料も他校よりお安いので、今回選択させていただきました。
仕事との両立と学習時間の捻出方
- 司会
- 次に学習方法についてお聞きしたいと思います。お仕事を持つ中で、どのような学習プランを立て学習時間を作ったのか、お話いただけますか。
- 友枝
- 私が中小企業診断士を目指そうと思ったのが2008年の9月です。そのころクレアールの講座で財務・会計入門が始まっていたタイミングでした。中小企業診断士試験は、財務・会計が合否を分けると言われていましたので、入門講座からまず入らせていただきました。「1次2次連立合格方程式」というやり方も自分に合っていましたし、クレアールの講座をペースメーカーとして進めていくというのが大きなプランでした。学習時間の作り方としては、サラリーマンですので、土日、週末の時間をフルに使うということを考えました。あと平日はなかなか思うように時間を確保できなかったのですが、毎日、最低30分の時間を作って復習を必ずやるということは心がけていました。
- 遠山
- 2次試験だけに関しますと、3カ月でやるために、まず目標を最初に立てて、1カ月目は過去問とクレアールの2次試験対策テキスト、200ページ強あったと思いますが、これのみをやりました。2カ月目がクレアールの2次試験直前対策コースに通って予復習を中心にやり、3カ月目は答練の見直しに充てたという形でやりました。具体的な学習時間の作り方としては、3カ月の中でどれだけ集中して勉強できるかですから、一応毎朝1時間、夜は会社から帰って2~3時間、あと土日もできるだけ遊びに行かずに、勉強だけに時間が費やせるように努力しました。正確に数えていませんけど、たぶん300数十時間~400時間弱ぐらいは勉強したかなと思います。
- 久保
- 3年目の受験プランの立て方ですが、基本的にクレアールのカリキュラムに沿って、ついていくことだけを目標に頑張ってきた感じです。勉強時間の作り方としては、まず朝起きましたら、大体30分程度ですが、財務・会計と経済学・経済政策のような頭を使うような科目を中心に勉強しました。あと通勤時間に片道1時間ほどかかっておりますので、問題集の解き直しに充てたこと、帰宅後は30分~1時間程度、頭も結構疲れていますので、あまり頭を使わない暗記系の科目を中心に学習しました。土日は時間の許す限り学習に充てるような感じでした。私も自分がどれぐらい、何時間学習したか覚えていないのですが、1,000時間程度は学習時間に充てたのかなと実感しております。
一次試験対策について
- 司会
- では、1次試験についてお聞きしたいと思います。7科目を攻略するために取られた対策について、お教えください。
- 友枝
- 会社がコンピューター関係で、法務部門に属していますので、経営情報システムと経営法務に関してはアドバンテージがありました。他の科目に関しては通常の業務と全く関係のないものばかりで、最初は不安でしたが、先ほど久保さんがおっしゃっていたように、各分野のプロフェッショナルな先生方が具体例を交えて分かりやすく説明してくださったので、まず各科目のテキストに書かれている内容を確実にマスターしようと、そこだけに注力をしました。また知識をインプットするだけでなく、アウトプットすることを必ず意識して学習を行いました。あと財務・会計に関しては、基本講座が終わった後も、必ず1日1問は何か演習をするとか、常に触れていました。その結果、直前期のスピードアップにも磨きがかかり、本番では76点を取ることができました。
- 久保
- 1次試験対策ということですが、科目によって難易度に相当ばらつきがあるなというのが素直な感想です。ただ、特定の科目にあまりこだわり過ぎることなく、多少分からなくても次の科目に進んでいくぐらいの気持ちでやった方がいいと思います。とにかく平均60点取れれば合格ですし、何よりも本試験はマークシートですので、多少なりとも記憶の片隅に何かが残っていれば正解を導き出せるような、そういう試験だと思います。ただ財務・会計や経済学・経済政策は単なる暗記ではなく、理解をしていないと太刀打ちできない科目だと思いますので、スポーツの練習のように毎日勉強することを日課としました。他の科目に関しましては、もちろん理解していないと解けない部分も多いのですが、基本的には暗記科目だと思います。短期間でも何とかなるもので、中小企業経営・政策など試験直前の1週間ですが、寝る時間も削って暗記をくり返したのを覚えていますね。
二次筆記試験対策について
- 司会
- それでは次に、2次試験についてお聞きしたいと思います。筆記試験対策として、取り組まれたことがあれば、お教えください。
- 友枝
- 1次試験の合格発表後に、「合格ゼミ」の國谷先生のアドバイスをいただき、キーワードの使い方や答案構成の仕方などのインプットの作業を9月中に行いました。10月に入り、読む、考える、書くというプロセスを答練などを通して実践しました。今考えればちょっと賭けだったと思うんですけど、やみくもに問題を解くよりは、じっくり腰を据えて行った9月中の作業が結果的にはよかったと思います。あとは1次試験対策と並行して行われる2次試験対策講座の中で、答案を構成していてよく使うフレームワークとかキーワードを整理したカード、A6版の自分なりの小さなカードを作ってまして、これが直前の試験対策に役に立ちました。
- 遠山
- クレアールの2次試験直前対策コースに通い始めまして、非常にショックだったことが2つありまして、一つは自分の30数年のビジネス経験から、こんなもんだろうという持論を展開して解答を書くと、全然点数がもらえなかったんですね。「何?」っていう感じで、先生に食ってかかったこともありましたが、作問者の意図をくみ取りながら答案を構成しなきゃいけないというのが分かってきました。それからもう一つは、答練の自己採点と、返されてくる添削結果が十数点はるかに低い点数だったことです。いかに自分の判定の基準が甘いかということが分かりました。これはかなり手ごわいぞと感じて、勉強に取り組むようになったのですが、その中で一番役に立ったのは「合格ゼミ」だと思います。ゼミを通じて、いろいろな人の意見、考え方、切り口を聞く中で、よりこっちの方が高い点をもらえそうだなとか、より作問者の意見に近いよなとか、という視点が持てるようになったことが大きかったと思っています。最後の1カ月は過去問題をキーワードやフレームワークで、テーマごとに整理し、まんべんなく、そつなく解答できるような、そういうテクニックを見つけられたのが、最終的には効いたのかなと思います。
- 久保
- 過去2回の失敗を振り返りまして、2次試験って難しく考えない方がいいだろうというような結論に至りました。2次試験を取り組むにあたり、与件文と設問の要求に対して、とにかく素直に解答していこうと、それを心がけました。あとはクレアールの方で指導している「解法プロセス」ですね。そのプロセスを自分なりのプロセスに置き換えまして、過去問や答練などに活用しました。1次試験の合格発表から2次試験本番まで、プロセスの確認だけをくり返していたという感じでしょうか。
- 司会
- 今年の2次筆記試験をお受けになって、何か感想がございましたら一言お願い致します。
- 友枝
- 本番は答練や模試を受けているのとは違って、また独特の緊張もあって、自分なりに方法論を決めていたものの、かなり思い通りにいきませんでした。事例もよく練られていますし、やっぱり本試験は本試験だなということを強く感じました。完璧なものはできないので、逆に1次試験じゃないですけど、もう6割近くいけばいいやというぐらいで、自分なりのベストを尽くすと割り切って臨みました。もうそれしかできない、開き直って臨んだのが結果的にはよかったのかなと思います。
- 遠山
- やっぱりフル一日の試験ですので、かなり体力が必要です。一度模擬試験を受けていた経験というのはよかったと思います。当日風邪がまだ治っていなかったというのもあって、ちょっと体力に不安があったので栄養ドリンクを2本飲みました。それでも最後の科目ではかなり集中力もなくなってきましたけど。かなり体力勝負だなというのを感じたのと、國谷先生に終礼のベルが鳴っても試験官が答案を集めに来るまではまだ試験時間の範囲なんだから、最後まであきらめずに頑張った方がいいよというのを言われていたのがあって、事例Ⅳは時間が足りなくてメロメロになりながらも集めに来るまで、必死になってずっと書きこんだのを覚えています。何かギリギリ滑り込んだのかなという気もしています。
- 久保
- 何回やっても本当に緊張するし、もう試験が終わったあとは、ぐったりとしてなかなか机から立ち上がる気力がわかなかったような、やっぱり体力を使うなと思いました。事例Ⅳの高橋先生から直前期の過ごし方ということで、応用問題や奇抜な問題に取り組むのではなく、基礎力をとにかく充実させておきなさいというご指導がありました。基本的な問題練習だけを2次試験まで日々積み重ねてきまして、自分なりの解答を書きましたら、結果的には合格していました。また、私も遠山さんと同じく、最後の5分ぐらいで200文字ぐらい書きこんだのを覚えています。やっぱり最後まであきらめないって大切なんだなと思いました。
2次口述試験対策について
- 司会
- それでは次に2次口述試験についてお聞きしたいと思います。口述試験対策で必要なことがありましたら、教えていただけますか。
- 友枝
- 各事例の分析をもう一度やってみて、自分なりの解答を準備しておきました。各事例企業の状況などを答えられる、即座に対応できるように、キーワードを中心に暗記をするぐらいにかなり詰め込んで臨みました。本番は試験官の方もかなり好意的で、助け船をかなり出してくださるので、素直に従って、助け船に乗ったら、合格できたという感じでしょうか。筆記試験と比べて、特別なことを何かするというよりは、自分なりの解答を持って、試験官と会話を楽しむぐらいの余裕があれば問題ない試験だなと思いました。
- 遠山
- 筆記試験の合格発表まで、事前の準備は一切していなかったのですが、たまたまよかったのは11月の終わりごろにゼミ仲間と答え合わせをしようということになったので、再現答案を作ったんですね。それでだいぶ記憶がよみがえってきたところに、合格通知が来ましたから、口述試験の準備には役立ちました。仕上げとしては、模範答案集を読んで臨んだということで、それだけで万全でした。
- 久保
- 私も筆記試験終了後、合格の自信は全くありませんでしたので、特にその期間というのは何もしませんでした。合格発表後に各事例からひょっとしたら聞かれるかもしれないというキーワードを自分なりに抜き出して、それを1次のテキストで確認しました。友枝さんが先ほどお話しされていたように、温かい雰囲気の中で口述試験が行われるのかなと思ったのですが、私の場合はですね、試験官の方が3名ともなかなか威圧的な方でして、私も完全に的外れな回答をしてしまったためか、助け船というのではなく、かなり厳しいつっこみが入りまして、ひょっとしたら落ちたと思いました。ですから口述試験終了後、解放感ですとかそういったものは全くなかったですね。年末年始も本当になかなか落ち着かなくて、口述の合格通知をいただいて初めて胸をなでおろしたというのが、実感です。
合格ゼミの活用法
- 司会
- クレアールでは月1回の程度で、「合格ゼミ」を実施しています。そこではグループ学習を積極的に取り入れていますが、合格ゼミの活用法などについてお話いただけますか。
- 友枝
- 通常のライブコースではなくて、渋谷校の個別DVDコースで学習していましたので、受験仲間が集まる「合格ゼミ」に参加できるのは非常に有意義でした。やはり皆さん専門分野が違っていて、ITに強い方、生産管理に強い方、特に生産管理に関しては苦手科目だったので、ゼミ仲間の方にいろいろなことを教えていただいたりですとか、あと2次の過去問題の分析をみんなでしたりだとか、かなり切磋琢磨してやるという雰囲気の中で学習ができました。個別の学習と「合格ゼミ」が両輪のような役目を果たしていたのかなと思います。
- 遠山
- 水道橋校に入れていただいたときに、私は、途中参加で「合格ゼミ」に入った形になったのですが、始めからやっていた人たちが途中参加の私を温かく迎えてくださって、やっぱり仲間で一緒に勉強するという形が非常に役に立ったと思います。それから、いろいろな意見や考え方が出る中で、より質の高い解答の方向性が見えてきたというのが非常に役に立ったことだと思っています。
これから学習する人へのアドバイス
- 司会
- これから中小企業診断士試験を目指す方がたくさんいらっしゃいます。その方々に何か一つこれだけはというアドバイスがありましたら、お話いただけますか。
- 友枝
- 中小企業診断士の試験は、1次が7科目、2次が4科目と、学習する範囲も広くてかなり労力のかかる試験だと思います。その中で自分が運よく合格できた理由は何だったんだろうと考えたときに、やっぱり自分なりのプランを立て、立てたプランに関しては必ず実行したことがよかったのかなと思います。ただ試験は長丁場なので、勉強ばかりで息がつまるということもあると思います。私の場合は家族サービスをしながらですね、少しは余裕を持って勉強することも心掛けました。プランを立てたら実行、ただ余裕もちょっとあり、ぐらいの心構えで学習されるのがいいのかなと思います。
- 遠山
- 私の場合はかなり年もいっていて、準備期間も短かったのですが、それでも受験してよかったなと思います。皆さんも年を取ったからとか、短期間だからとか、あきらめず頑張ってほしいなと思います。あと受験にはテクニックが必要ですので、それはやっぱり予備校さんがよく踏まえていますので、その線に沿ってやっていけばいいと思います。
- 久保
- 受験するからには当然合格を目指すと思うのですが、それとは別に学習というのはやっぱり楽しかったのかなと思います。新しい知識をどんどん吸収できますし、考える力といいますか、仕事をしていく上で問題にぶつかったときですとか、そういったときの対応の仕方が、だいぶ身に付いたのかなと思います。ですからこれから学習される方は、できるだけ楽しんでやっていただきたいなと思います。
今後の抱負
- 司会
- それでは今後、中小企業診断士としてどのように活動して行く予定なのか、抱負をお聞きして終わりにしたいと思います。
- 友枝
- いろいろな分野で貢献したいと思っています。まずは、会社で担当している法務部門のコンサルティングができることを目指すのと、現時点で、将来独立という具体的な計画を持っているわけではないですけども、地域の商店街の活性化だとか、そういった地域の何か活動に携わっていければなという、夢とか目標を持っています。その実現に向けてこれからも学んだことをより実践的なものにしていけるように、単に知識にとどめずに、使えるようなものにしていきたいと思っています。
- 遠山
- 私はずっとものづくりの仕事に携わってきまして、今日本のものづくり企業が非常に苦しんでいます。その中で少しでも日本のものづくり企業が国際競争力を高められるような、貢献をしていきたいなと思っています。そういう貢献ができるような中小企業診断士としての経験と実績をこれから少しでも積んでいきたいと思っております。
- 久保
- 当面、企業内診断士として、現在の勤務先の経営に貢献したいと思っています。また、人脈をつくる機会も多々ありそうですので、自分の守備範囲を広げつつ、勤務先以外の場所でも自分の活躍の場を求めていきたいと考えております。10年後か20年後に中小企業診断士だと胸を張って名乗れるような、そういった人間になっていたいです。
- 司会
- 皆さんぜひ頑張ってください。今日はお忙しい中、貴重なお話しをありがとうございました。ここにいらっしゃる3名の方、またクレアールで合格された方のご活躍を心よりお祈りいたしまして、座談会を終わりにしたいと思います。




