中山 和夫 さん (税理士)
税務・会計だけでは補えない、幅広い知識を身に付けるため。
中小企業診断士を目指した理由
税務・会計の知識に限界を感じ、中小企業診断士の勉強をしようと思いました。税務業務はどちらかというと後追い的な仕事ですので、関与先から「これからどうすればよいか」「利益を上げるにはどのようにすればよいか」「事業を再編したいが」「後継者に事業を譲りたいが」等、様々な前向きな相談が多くなり、税務・会計の知識や経験論だけでは解決しないことが多くなりました。そこで幅広い知識が学べる中小企業診断士の試験を受験することにしました。どうしても税務・会計という狭い視点ではなく、トータル的な視点を身に付けようと思いました。
また、これからの中小企業は大転換期を迎えると思い、少しでも相談にのれるよう、そして少しでも成長のお役に立つことができればと思い、中小企業診断士の勉強をしようと思いました。
クレアールを選んだ理由
クレアールで既に学んでおられた勉強仲間に、勉強システムのお話を伺い決めました。特に、テキストはページ数が少ないが60点は採れるようになっている点、過去問をその日のうちに同時学習する点は受験経験者の私としては大変興味がありましたので、即入校を決めました。
やはり、その通りでした。私の勉強方法に合致しました。
私が実践した学習スタイルについて
- 朝1時間から2時間勉強しました(平日)。
(尚、朝7:30には出社していました) - 昼休みに、近くのファミリーレストランで30分-40分暗記しました。ファミリーレストランでの勉強は隣に小さい子がいたり、赤ちゃんが鳴いていたり、おしゃべりなおばさんがいたりの環境をわざと選び、いかにその環境でも集中できるかの訓練をしました。また、昼休みは12:00から13:00の1時間なので、時間切れの緊張も日々訓練しました。
- 夜は2時間勉強しました(平日)
- 土・日は、1日6時間から8時間勉強しました。
- 1ヶ月の勉強時間の目標を決めていました。
9月-2月位までは月100時間
3月-6月位までは月120時間
7月-8月は月150時間 - 毎日のカレンダーに科目毎に目標時間を決め、毎日実施した勉強時間を記入していき、目標と実績の対比を行い次に反映させていきました。
- 基本的には、暗記カードは作成しませんでした。DVD、テキスト、過去問を何度も繰り返し、基本的な知識は120%覚えるように努めました。中途半端な暗記をたくさん覚えることより、基本的(過去問に出た)知識を何度も何度も"ファミリーレストラン"で覚えました。
経済学・経済政策の勉強方法
- クレアールのDVD、テキスト、過去問を毎日やる。
(科目合格しており、時間的に余裕があったので) - 日本経済新聞は毎日全部に目を通し、経済学・経済政策のテキストで学んだことを基本に、新聞ではどのように表現されているのか、新聞記事で言っている経済用語が自分の頭に入っているか、などの意識をもって読みました。
また、特に大学の先生の経済記事のページの読解にも注力しました(日経新聞の経済教室ページ)。 - 経済白書も必ず読みました。これも新聞の読み方と同じような方法で読みました。また、日本の現状や将来の状況がどうなるかという視点で読みました。
- クレアールの「経済学・経済政策」のテキストで特に好きなところは、IS、LM曲線が何故そうなるかを4象限によって証明されているところです。今まで経済学・経済政策が一番苦手科目でしたが、これでスッキリし、経済学・経済政策が好きになり、身近な学問になりました。
- 最後に企業診断でのSWOT分析においても、診断士が世の中の動きがどのようなシステムで起こっているかが理解できていないと正確な分析ができず、また対策も考えられないと思いますので、2次に関係ない科目ですが最低限の知識をマスターした方がよいと感じました。
2次試験の勉強方法
- クレアールのDVD通信のカリキュラムに従って、勉強していきました。平成20年の春頃から経済学・経済政策と並行して勉強してました。
9月の発表までは勉強のノリが悪く、あまり2次試験の勉強はしませんでした。合格発表後、本格的に送られてくるDVDにより2次試験対策に入り、答案練習を繰り返しました。試験当日までに過去問は13年から19年までを2回はやりました。あとは、クレアールの問題を2-3回繰り返しやって、解答の方法を身に付ける勉強をしました。
しかし、なかなか点数が上がらないので、自分なりの方法を考えるようにしました。
診断士協会としては、ストレート合格できるように試験の仕組みをつくっていると思いました。8月に1次試験、9月に発表、10月中旬に2次試験という流れにおいて、1次7科目一括合格者を基本と考え、その合格者が2次試験までの約80日の勉強でも合格できる2次の問題を出すのだろうと考えました。
私の出した結論は、2次試験のための暗記は必要なく、また2次試験のテクニックを覚えることでもなく、素直に問題と与件文をしっかり読み取ることができれば合格すると思いました。従って写教もしませんでした。私は10月に入り2次の解答の仕方を大きく方向転換しました。これから述べることは、参考にならないと思いますのでマネをしないで下さい。大変リスクが伴うと思います。
私が実践した2次試験の解答方法
- 試験当日の緊張しているときに、与件文を何度も読み返すことは不可能と考えました。どこに何が書いてあるかを探すのにも大変な時間がかかってしまいます(答練で経験済です)。
- そこで私は、与件文は1回しか読まないことにしました。その代わり、問題用紙を切り離し余白に与件文を読みながら、そこに主なポイントを全て記入していきました。問題文は先に読んでおく必要があります。その上でポイントとなる点や、SWOTを含め、与件文のあらすじを全て記入しながら同時に頭の中で整理していきました(30分位で終了する)。
- それが終了したら問題文を再度読み、全体像をイメージし、事例企業の行くべき方向性、その為には何をすべきかという視点で解答を考えました(50分位で終了する)。
- 事例Iは「組織・人事」、事例IIは「マーケティング」、事例IIIは「生産管理」、という視点を特に忘れないように心掛けて解答するように気をつけました。
- 事例IVは、自分でも少し自信がありましたが、一番苦手な設備投資計画が出題され少し戸惑いました。しかし、とにかく確実に点数がとれるものは絶対にとる、という気持ちで解答しました。
- 2次試験対策として、私が1年間毎日欠かさず実践したことがあります。それは日本経済新聞の「春秋(コラム)」と「社説」を毎日丁寧に読むことです。何故かというと、まず漢字を覚えることができる。文章を早く読む力が付いてくる。そして、表現の仕方が学べること。段落ごとに言おうとしているポイントが自分なりにわかるようになること。
これらを考え実践しましたが、結果として2次試験に有効だったかどうかの因果関係は定かではありません。但し、自分としては効果があったと思います。
最後に
クレアールの講師やスタッフの皆様や家族、社員の人達に本当に感謝を申し上げたいと思います。30年前に税理士試験に合格した時は、一人身でサラリーマンでした。今回は多くの人達に犠牲を強いてしまいました。反省しております。このご恩はこれから返していかなければならないと思っております。
最後になりますが、必ず努力は実を結びます。そのことを信じて、毎日少しずつでもよいので、勉強に励んで下さい。
絶対最後まであきらめなければ合格します。絶対無理だと思っていた私が合格できましたので、そのことは信じてやって下さい。



