中小企業診断士 資格合格クレアール
【2008年中小企業診断士合格体験記】山崎 勝雄 さん

山崎 勝雄 さん (システムエンジニア)

【学習校舎】 クレアールアカデミー新潟校
【学習スタイル】 個別DVDクラス
【受講コース】 1次・2次ストレートパーフェクト合格コース
【受験回数】  1回

50歳からのチャレンジは、モチベーションの維持が大切。

多忙な生活の中で自分を見直す

「50歳の頭で合格できるのかなぁ」
中小企業診断士資格について調べる中で、まず頭に浮かんだことはこのフレーズでした。
私は1980年以来、ソフトウェア開発やシステムエンジニアをやってきました。とはいっても、だいぶ以前から管理的な仕事が中心であり、「売り上げが足りない!」「仕事探さなきゃ」「お客さんのところでシステムトラブルだ」「取引先と価格交渉だ」なんて生活をしておりました。そんな生活のせいか、それとも年齢のせいか体調を崩してしまいました。それがきっかけで、自分を見直す時間をもらいました。
その当時49歳でしたが、サラリーマンとしてはそろそろ先を考える時期です。55歳には役職定年のような制度があり、前線でやるには後5-6年しかありません。また、日々追われる生活の中では「このままやっていくしかないのかな」といった諦めに近い考えも浮かんできていたのも事実です。
自分を振り返る中で、何かにチャレンジすることで自分をもう一回リフレッシュしてみたい、自分の可能性を見極めてみたいと考えるようになりました。

中小企業診断士へのチャレンジ

色々な資格がある中で、中小企業診断士にチャレンジしようと思った理由は、下記のような背景からでした。

(1)自分の成長への欲求は勿論ですが、地方が元気になるような中小企業を一緒になって作り上げていきたい、貢献してみたいと思うようになったこと。

(2)国家資格で独立できる可能性を秘めていること。

(3)社内の管理職試験があり、その際に企業経営理論やマーケティングを学習し興味をもっていたこと。

(4)情報処理の資格を持っていたので、一科目(経営情報システム)が免除されること。

(5)システムエンジニア時代に色々な企業にお邪魔していて、流通業や製造業の会社の概要くらいはわかっていたこと。

 

チャレンジを決めたのはいいのですが、「どうすれば合格できるのだろう」。当然ながら冒頭の弱気の言葉がよぎります。試験という名前のついた行為をしたのは15-16年前が最後です。財務・会計やら経営法務など普段の仕事の中ではほとんどタッチしない科目もあります。これを克服するには、受験専門家の手助けが必須だな、それなりに投資をしないと本気にならないと判断してクレアールの門をたたきました。

学習する上で心がけたこと

2007年11月にクレアールの門をたたいてから、一年以上の長丁場です。その中で心がけたことは以下の点です。

(1)モチベーションを保つ

やる気が沸いている時期はいいのですが、壁にぶつかることも想定されました。その中でモチベーションを維持することが最も大きなポイントでした。私なりの工夫があるとすれば、「必ず合格する」といった前向きな気持ちばかりで押し通すのではなく、「合格できなくても、財務や法務とか知らない知識が手に入る」という軽い気持ちを使い分けて、自分を追い込むというより自分をなだめすかして、その気にさせるようにしました。

(2)やるときは集中!

年齢が年齢だけに、集中できなければ知識も定着しない、定着しないと問題も出来ない、出来ないと自信をなくす、自信をなくすとモチベーションが下がる、という悪いサイクルに陥らないことが大切だと思っておりました。そのために、

  • 集中できる環境を揃える

自宅ではどうしても、集中できる時間は限られます。そのため、気分転換を兼ねて複数の勉強環境をハシゴすることにしました。

  • メリハリをつける

色々環境を変えても駄目なときがあります。そういう時は、スパッと諦めます。今日は駄目な日と決めたら、ジョグをしたり散歩したりと体を動かしてリフレッシュしました。

(3)焦らず、慌てずマイペース

勉強開始直後から、DVD講座を受けるとその場では理解は出来るのですが、翌日にはすっかり忘れていて記憶になっていないと気づくことが多くありました。若くないから知識が定着するにも時間がかかるんだ、その分何回も知識に接するしかないんだと言い聞かせて、マイペースを心がけました。
幸い、経営情報システムの免除がありましたので、その講座の期間をバッファとして考えてその期間に苦手項目を集中して復習することが出来ました。
また、他人の進み具合で自分の気持ちにブレが起きることが嫌だったので、クレアールの通学講座でも孤独を通しました。その意味ではおかしな通学生だったかもしれませんが、自分なりのやり方とお許しください。

1次試験の学習について

1次試験では、苦手科目を作らないことが最大のポイントと考えておりました。その意味で11月から3月くらいまでは、苦手の財務・会計中心での学習でした。私にとって財務・会計は経験が少ない領域でしたが、前段に受講した簿記入門での親切な講義で意外にもすんなり理解することは出来ました。
しかしながら課題もありました。普段、計算はほとんど表計算ソフト任せでしたので、年老いた私の頭にとって、筆算での計算は苦しい課題でした。問題集をやっても、何回も計算ミスをしてしまい理解しているのに正解できないということが何回もありました。こればかりは手を動かすしかないと思い、別の科目の学習をしても最後に一問だけ計算問題をやることを心がけました。
次の関門は、中小企業政策でした。講師もおっしゃっていましたが、この科目は割り切って覚えるしかない項目です。ところが、似たような名称の政策があったり、政策ごとに関連する他の論点との関係が入り乱れていたりで、なかなか頭に入ってきません。この科目に関しては、自分なりのまとめ資料を作成してこの資料を中心に接する時間を増やす努力をいたしました。
中小企業政策以外は、すべてクレアールのテキストを中心に学習しました。テキストはそれほど厚くなく、持ち運びに便利なこと、自分でまとめるより上手にまとめられた資料を読み込む方が効率が良さそうとの判断からでした。ビジュアルに記憶するために、追記やマーカを付けることで記憶しやすくするといった工夫をした程度でした。
また、問題を数多く解くことは有益でした。問題を解くことで、記憶の曖昧な部分が明確になったり、慣れてくると出題者がここで引っ掛けようとしている、という意図もだいぶ読めるようになります。意図が読めれば正解率が格段にあがりますので、やはり問題を何回も解くことは有益だったと実感しています。

最大の難関、2次筆記試験

ストレートコースでしたので、1次試験の講座期間中に2次試験の講座が組み込まれておりました。しかしながら実際は講座を受講した程度で、ほとんど問題はこなしておりませんでした。というのも、問題を読んでイメージする私の方向性と、正解で出されている内容が悉く違っており、また正解を見ても「こんな内容は私には書けないな」と思わせる内容で、モチベーションが湧かなかったのです。「まずは1次を合格しないと次はない」という内なる言葉が2次試験の勉強に取り組まない免罪符になってしまっていました。1次試験に関しては、模擬試験でも合格点をもらっており自信はあったはずなのに、どうしても2次試験の勉強には手がつかなくて、実際の学習開始は1次試験終了後からでした。

筆記試験に関しては課題だらけでした。まず第1には、ワープロに慣れていた私にとって鉛筆で文章を作ることでした。なかなか漢字が出てこないという課題だけでなく、思考回路を変更する必要があったのです。ワープロ中心でしたので、ポイントを書きながら考えて後で整形するという思考回路が染み付いてしまっていましたが、これだと一気に文章は書けません。最初の内は、書いては消し、消しては書く、の繰り返しでした。

第2には、問題文の捕らえ方です。どのレベルで何を期待しているのか実感として沸かないのです。

第3には、問題文が理解できたとしても、回答を考える上で会社内の論理や過去の経験をそこに持ち込んでしまい、偏った思考に陥ることでした。

課題1と課題2に関しては慣れしかないので、何回も書くことで対応しました。書いては解答を見て再度修正イメージを作るの繰り返しでした。最後まで書く時間はそれほど短縮出来ませんでしたが、タイムスケジュールを体感することと文字数にあわせた記述の対応力が上がったと思います。
課題3に関しては、クレアールの「知識問題対策編」を読み込むことに注力しました。過去の経験で分析してしまいがちですが、知識編を何回か読むうちに、次第に知識を使って多面的な角度から事例を見ることができるようになりました。
少しづつ手応えを感じてはいたものの、本番一ヶ月前の模擬試験ではすべて不合格点でした。それも、なんと事例IIでは模擬試験受講者の中で最下位という状態でした。一気にモチベーションが低下しました。短時間に考えて書くという瞬発力は、50歳には無理なのか...と改めて悪いイメージがわいてきます。
そんな中で、最後まで地道に出来たのは、約一年近くやってきた時間がもったいなく感じたことと、今年合格できなければ、多分来年も筆記試験は駄目だろうという気持ちでした。結果はともあれ、最善を尽くすしかないと思えるようになり、とにかく過去問題を何回も解くことに注力しました。
何とか合格できたのは、

(1)全般を通じてのロジックを一貫させること。

(2)知識編により考える枠組みが多数使えたこと。

(3)自分の言葉で書くこと(借り物の言葉ではパターンが違うと慌てる)が出来たこと。

(4)本番でも比較的平常心で望めたこと

などが理由かなと思っています。

筆記試験の合格と口述試験

筆記試験終了後は、自己回答をメモに再現した程度で、他には何も準備をしておりませんでした。合格はほとんど諦めておりましたので合格の番号を見たときには「本当かな?」と何回も見直したくらいびっくりしたのが本音です。と同時に、慌てて口述試験の準備です。
口述試験では、ほとんど落ちないというデータもありますが、やはりそれなりの準備が必要です。事例からの質問が中心という情報がありましたので、事例自体のまとめ資料と自分なりの正解文書の作成をしました。筆記試験時には間違っていたと思われる解答を見直して、自分なりの正解を作成しました。
口述試験当日は少し緊張しましたが、あっという間に終了したという印象でした。御茶ノ水の試験会場を出たときに、「やっと終わった!」という安堵感と達成感と複雑な気持ちがあふれ出てきたのは、今でも印象に残っています。

最後に

一年近くかけた50歳のチャレンジも、何とか成功しました。私にとっては年齢に関係なく、地道にやれば出来るという自信にもつながり、有意義な機会となりました。
長い道のりでは、家族や職場の協力が不可欠です。この場を借りて、関係者の皆様、特に家族には感謝したいと思います。クレアール新潟校の皆様にもお世話になり、ありがとうございました。
年齢が進んで躊躇されてる皆様でも、やれば出来ます!。
中小企業診断士資格にチャレンジする方が、沢山現れることを期待しております。


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