中小企業診断士 資格合格クレアール
【2008年中小企業診断士合格体験記】小宮山 伸 さん

小宮山 伸 さん (不動産会社勤務)

【学習スタイル】 DVD通信
【受講コース】 1次・2次セパレートパーフェクト合格コース
【受験回数】 1回

クレアールの通信講座で、ストレート合格に成功!

中小企業診断士を目指した理由

私は、現在不動産会社に勤務しており、昨年(2008年)2月にそれまでの営業から人事部門に異動になりました。
人事部門では、主に教育研修や規程改正、各種人事制度の立案を担当することとなり、会社の業績向上に役立つ提案をするためには、経営全般にわたる知識が必要であると考え、企業経営の専門家である中小企業診断士を目指すこととしました。

クレアールを選んだ理由

受講形態は、最初から自分のペースで学習できる通信講座と決めていました。そこで、数校のホームページを見た結果、クレアールのコンパクトな教材、比較的手頃な受講料に興味を持ちました。
その後、校舎に教材の実物を確認しに行った際、合格アドバイザーの方から「これから(2月から)の学習でも十分本年度試験に間に合う」と、力強い言葉をかけてもらったのが受講を決めた理由です。

1次試験の学習方法

こうして、通信講座を受講することになったものの、当時の私は体調が悪く、今一つ意欲がわかなかったことから、送られてきた教材はしばらく放置していました。
状況の変化が訪れたのは、4月でした。新管理職の研修を担当することとなり、また、知り合いの経営者から経営の苦労や現在抱えている問題について話を聞いたことが契機となりました。そこで、ようやくやる気に火がつき、4月中旬から本格的に学習を開始しました。
学習方法としては、基本的にはテキストを読み、分からない点については市販の書籍やネット等で調べて適宜テキストに書き込んでいきました。各科目とも最初はテキストを熟読して内容の理解に努め、その後は何度も繰り返しテキストを見ることにより、記憶の定着を図りました。
学習時間は、平日は2-3時間程度、休日は体調により3-6時間程度を継続しました。私は、遠方に住んでいるため通勤時間が長く、平日の学習時間のうち1時間は、朝の電車内でのものです。
日々の学習では、企業経営理論を中心に、他の科目は特定のものに偏らないよう心がけましたが、財務・会計だけは毎日少しずつでも計算練習を続けました。したがって、毎日の学習メニューは、平日は財務・会計プラス1科目、休日は財務・会計プラス1-2科目という内容でした。
私は、計算能力が問われる財務・会計以外は、過去問や模試、予想問題等は解きませんでしたが、出題傾向や試験時間の感覚を身につけるためには、やはり事前に本試験と同じ条件で問題を解いておいた方がよいと思います。

1次試験の自己採点

私の場合、他試験(不動産鑑定士試験)合格により1次試験7科目のうち、経済学・経済政策を免除することができました。経済学は、不動産鑑定士試験の際にも苦戦した科目なので、躊躇なく免除申請しましたが、IT関連の方のように免除科目が得意分野なら総得点アップのため、あえて免除しないのも一つの作戦かもしれません。
以下は、私の自己採点結果です。合格ラインの実例として参考にしていただければと思います。

<財務・会計> 68点(目標60点)

毎日の計算練習が活きました。この科目については、どう見ても初見ではできない問題が数問含まれているように思います。このため、本試験ではできる問題を取りこぼさないよう細心の注意を払いました。

<企業経営理論> 64点(目標70点)

思いのほか点数が伸びませんでした。この科目は全科目の中で最重要と考え、注力したつもりでしたが、甘くはありませんでした。

<運営管理> 58点(目標70点)

生産管理で点数が伸びず、60点を下回りました。生産管理は、2次試験(事例III)に直結する科目ですので、丹念に学習する必要があります。しかしながら、製造業の経験がない私には、イメージが掴みづらい面があり、苦戦してしまいました。

<経営法務> 52点(目標65点)

全科目中でもっとも学習が手薄となった科目でした。この点数は、学習の少なさが如実に現れた結果だと思います。この科目は、単純な知識だけでは足りず、会話形式の事例問題や英文問題など応用力が試されますので、入念に過去問題を解いておく必要があると感じました。

<経営情報システム> 44点(目標65点)

完全に目論見がはずれました。用語等の基礎知識があればなんとかなると考えていたのですが、危なく足切りにかかるところでした。この科目は、あきらかに例年より難しくなっていますので、今後は注意が必要です。

<中小企業経営・中小企業政策> 79点(目標65点)

前半の中小企業経営は、問題集等を通じて2007年版白書の内容を把握していましたので、ほとんどの問題で正解できました。後半の中小企業政策は、基本的にクレアールのテキストだけの学習でしたが、これも十分対応できました。この科目は、暗記さえできれば得点しやすい科目だと思います。

 

以上のとおり1次試験は、6科目合計365点という結果に終わりました。
私のケースから言えることは、1次試験に関しては、科目合格は絶対に不利ということです。今回は幸いにして合格基準(総点数の60%以上かつ1科目でも40%未満がないこと)に達しましたが、もしこれが基準に達しなかった場合、最悪では3科目合格となり、来年は今年苦しんだ3科目で60%の基準が適用されるためです。
確かに全科目の準備は楽ではありませんが、上記のとおり科目合格は基準が厳しくなりますので、一年目で1次試験(全科目)合格を目指したほうが得策と考えます。

2次試験の学習方法

8月いっぱいは、ひたすら財務・会計の計算練習に没頭しました。辛くも1次試験は突破したものの、財務・会計の計算スピードは、論述の時間を考慮した場合、少しでも速いほうがよいと考えたためです。また、並行して企業経営理論の主要論点を再確認する作業を行いました。
9月に入り、クレアールのテキストで2次試験の過去問題を読み始め、以後は何度も繰り返し過去問題と解説を見るという学習を続けました。
何度もテキストを見直すうちに、事例の読み方から答案作成に至る思考の流れが身についていきました。クレアールのテキストは、過去6年分と掲載されている問題数が多いことと、解説が簡潔で図表化されている点が優れていると思います。朝の電車の1時間で、2-3事例を見ることができました。
2次試験の解法がほぼ頭に入ると、解答例や参考書から使える表現を盗み、「このテーマが問われたらこう書く」といったシナリオを主要論点ごとに作っていきました。これは書くと時間がかかるので、あくまで頭の中のイメージです。
途中、業務の多忙と体調不良により2週間ほどのブランクを作ってしまいましたが、仕事が一段落した10月から学習を再開、以後はこれまでの作業に財務・会計の計算練習を加えて本試験に備えました。
試験1週間前となり、はじめて各事例80分間で平成19年度本試験問題の答案を書いてみたのですが、頭で考えるのと書く作業には若干のギャップがあったため、残りの1週間で集中的に記述練習を行いました。

筆記試験について

試験当日は、まさに体力勝負となりました。
事例IからIIIまでは、多少強引なところもありましたが、事前に用意していたシナリオを引っぱり出し、ともかく首尾一貫した内容を心がけて答案を書きました。しかし、事例IVでは息切れしてしまい失速。経営分析と計算問題はなんとかこなしたものの、論述問題では簡単なキーワードがどうしても思い浮かばず、一部空欄を残してしまいました。
1次試験も同様ですが、試験当日に最も重要なのは気力と体力だと思います。私の場合、試験当日はあきらかに疲れており、余力がありませんでした。できることなら、直前数日間は体調管理に努め、あまり無理な学習をしない方がよいと思います。

口述試験について

今年の筆記試験は落ちたものと思い、一旦学習を止めていたのですが、合格を知って急遽本年度の筆記試験問題を見直しました。
受験校の解答例を見ると、私の解答は確かに多数派ではないものの、これはこれでありなのではないかと思えるようになりました。2次試験の解答には、絶対の正解はないものと思います。とはいえ、私の答案にはおかしなところもありましたので、そのような点を修正し、4事例を繰り返し見直す作業を口述試験当日まで続けました。特に事例IVについては、経営分析の数値も含めて、徹底した復習を行いました。
当日は、説明に手間取ったところもありましたが、試験委員の助け舟もあって無事乗り切ることができました。この試験に関しては、筆記試験の4事例を徹底的におさらいしておけば特別なことをする必要はありません。

中小企業白書について

中小企業白書は、購入したものの結局読みませんでした。テキストや市販の参考書の方が要点が整理してあり、読みやすかったためです。ただし、白書の事例は読んでおいた方がよいかもしれません。私は試験後に読んだのですが、地域資源の活用法や商品、サービス差別化のアイデアなど、いろいろな中小企業の取り組みは、特に2次試験の解答を考える上で参考になると思いました。

最後に

受験期間中には苦しい時期もありましたが、終わってみれば「何とかなった」というのが率直な感想です。
中小企業診断士試験は決して易しくはありませんが、目的意識を持って努力すれば、必ず結果が伴うものだと思います。準備期間が短くても、とにかくあきらめないことが大切ではないでしょうか。
今後は、実務補習などを通じて、より実践的なスキルの習得に努め、一日も早く企業の経営改善に役立つアドバイスができるようになりたいと思います。


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