実務家インタビュー大澤 佳奈子 さん
![]() |
特定社会保険労務士 大澤 佳奈子〈トムズ・コンサルタント株式会社〉 短大卒業後、一部上場印刷会社へ入社、総務部にて6年間勤務。その後いくつかの企業を経験し、社会保険労務士資格を取得。現在はトムズ・コンサルタント株式会社にて、人事労務相談や就業規則作成、執筆を中心に業務を行う。 |
社会保険労務士を目指そうとしたきっかけ
私が社会保険労務士の存在を知ったのは、OL時代にたまたま興味があり取得したAFP・FP技能士2級がきっかけでした。
FPでは幅広い分野を勉強することができたのですが、さらに自分が好きな分野を専門的に勉強したい、仕事に直結するような勉強がしたいと思うようになり、好きな分野の専門家である、社会保険労務士を目指すことを決意しました。
社会保険労務士受験生時代に感じたこと
社会保険労務士の勉強を続けていく中で、「時間は工夫次第で作り出すことができる」ということを実感しました。
仕事を持っていても、家事があっても、工夫次第で勉強時間を確保することはできます。いくら時間があっても、自分に本気で勉強しようという気持ちがなければ、前には進みません。大切なのは「合格したい」という気持ちですね。
という私も、時間を効率的に使えるようになったのは、勉強を始めて3年目でした。クレアールには3年間お世話になりました(笑)。諦めずに合格まで勉強を続けることができたのは、先生や事務局の方々からの励ましの言葉、そして一緒に頑張っていた友人のおかげだと思います。
現在の仕事について
社会保険労務士事務所へ転職して5年目に入りました。現在は、就業規則の作成や人事労務相談をメインに業務を行っています。
社会保険労務士の業務は、入退社・傷病・結婚・出産・離婚・死亡等、様々な個人情報を取り扱います。よって「人」に関するあらゆる相談を受けることになります。
人事労務トラブルは、会社の業種・規模・経営者の考え方によって全く異なります。お客様からの相談には、いつでもお客様のニーズを汲み取り、的確な回答ができるように心がけています。
法律についての解説を必要としているお客様もいらっしゃれば、行政から指導を受けないギリギリのラインを聞いてくるお客様もいらっしゃいます。社会保険労務士としてのコンプライアンスも意識しながら、出来る限りの対応をしていきたいと日々業務に励んでいます。
就業規則改訂や、人事制度策定に携わる機会も増えてきました。これらは、長い期間をかけてお客様と作りあげていくものです。各社の現状分析から始まり、現在のトラブルを解決しながら、経営者の意見も盛り込んでいかなければなりません。何度もヒアリングを繰り返し、お客様と一緒に考え・検討し、完成したときは、何とも言えぬ達成感があります。
日々、勉強
社会保険労務士が携わる法令は、細かい法改正が多く日々勉強が必要です。
お恥ずかしい話ですが、社会保険労務士受験時代には、細かい条文を読みこなす余裕までなく、試験を突破するため過去問題を繰り返し解き、覚えることで精一杯でした。
現在はお客様からの質問に、根拠条文・根拠通達を示すことも多いため、受験時代よりも条文にふれる機会は多くなりました。また、労働基準法や育児介護休業法等、総務人事に関係する法律が改正されると、お客様からの質問も多くなるため、通達や指針まで丁寧に読むようにしています。
これまでの経験を活かして
私はいくつかの企業を経験して、ようやく社会保険労務士という仕事に出会えることができたのですが、これまでの社会人経験も全て今の仕事につながっていることを実感します。
私は運良く、一部上場企業でも中小企業でも働いた経験がありました。それぞれの会社の中で遵守しにくかったことや困っていたこと、従業員の疑問等、自分で感じたことや聞いたこと全てが、今の仕事に役立っていると思います。
社会保険労務士の仕事は、様々な業種・規模・慣習の会社に出会う可能性があるため、これまでの自分の経験を、色々な形で活かすことができると思います。
これから社会保険労務士を目指す方へ
社会保険労務士試験は覚えることが多く、試験範囲も広いため、途中で投げ出したくなってしまうこともあると思います。コツコツ勉強した時間は無駄にはなりません。受験時代に苦労して得た知識は、合格後必ず役に立ちます。諦めずに、必ず合格するという気持ちを忘れずに、1日・1日を大切に勉強してください。
今は、お客様から感謝の言葉をいただく時が、一番嬉しい瞬間です。
業務は過酷ですが(笑)、社会保険労務士という仕事を選んで、本当に良かったと思います。




