公認会計士合格体験記「1点でも伸びることなら何でもやろう!」横山 良智さん

横山 良智さん

  • 東京大学工学部卒
目次

クレアール会計士アカデミーに入学した理由

この体験記を読まれる皆さんの中には出口の見えない受験に悩んでいる方もいるでしょう。私も合格するまではそうでした。ですが、非常識合格法を徹底すれば必ず道は拓けます。私のやり方が最善とは思いませんが、何かヒントになるものがあれば幸いです。

私が会計士を目指して簿記の勉強を始めた当時、ここ新潟で会計士講座を開講しているのはクレアールだけでしたので特に深く考えずに選びました。簿記の講義はとてもわかりやすく、1級の講義が終わった時にこれなら大丈夫だろうと思いそのまま会計士講座に進みました。私は1年目の試験で短答合格・論文不合格になり、2年目の試験で論文合格することができましたが、実の所、会計士講座の1年目はカリキュラムについてゆくだけで精一杯で、クレアールと他校との違いを考えたことはありませんでした。

非常識合格法って?

皆さんの中には成績が伸びずに悩まれている方もいらっしゃると思います。私も1年目の短答直前の4月半ばまでは全然成績が伸びず、頑張っても今年は無理なのではないかと思ったこともありました。頑張っていれば成績は急に伸びます。そして、必要な時期に急に成績が伸びるのが非常識合格法の強みなのです。

仕組みは至って簡単。非常識合格法とは「必要合格得点範囲」のみを重点的に勉強することです。しかし、これは勉強の分量を少なくするという意味では決してありません。必ず習得するべき範囲に焦点を絞った上でこの範囲を繰り返し学習し、正答する力をつけるのです。範囲を絞ることで繰り返す回数を稼ぐことができます。繰り返す度に所要時間は短縮され、精度は向上します。成績の良い人と伸び悩んでいる人の間には数回の反復回数の差しかないのです。そして反復回数1回の差は試験直前になると僅かな時間差になります。優秀者は伸びシロがもうあまり無いのに対し、初学者は優秀者の域まで急速に伸びます。基本期・応用期にきちんとインプットをしてきた方は試験の直前に急速に成績が伸びます。そうなるようにカリキュラムが設定してあるので大丈夫です。

1年目、論文不合格 ~1点でも伸びることなら何でもやろう~

私は1年目の論文に極僅かな点差で落ちてしまいました。平均点の点差にして1点もありません。亡くなられた石井洋史先生がかつて、「1点に笑うものは1点に泣く」とおっしゃられていたことを思い出し、自分の甘さを後悔しました。受験生の得点分布は狭い範囲にひしめいている筈で、そこから頭一つ抜け出すことは容易くありません。死に物狂いであと1点をもぎ取ろう、あと1点伸びるならば何でもしようと決意しました。

勉強ノート

勉強に関する一切合切を集約記録する勉強ノートを作りました。見開きA3のノートにページ分けをして①ミスノート、②前述のスケジュール、③後で調べておきたい疑問や不安な点、④勉強時間の記録、⑤答練の解き直しの日付と理解度などを記録していました。

各教科の勉強法

■簿記・連結

テキストの例題を全て解きました。1周目で解けなかった問題だけで2周、それでも解けなかった問題だけで3周と回しました。1週目はテキストの説明を読みながらだったので絶望的に時間がかかりましたが2、3周目はすぐに終わりました。

■財務諸表論

スピーチは苦手でしたが、これが最善の道だと思い徹底しました。会計士受験には心身の健康管理という第7科目があると考えて受験時代は22時30分就寝5時30分起床で毎朝ランニングしていましたが、ランニング中にスピーチしていました。傍目にはさぞ変人に見えたことでしょう。

■管理会計論

教科書ローラーと答練ローラーを中心に、弱点部分のみ問題集で補強しました。この科目は1年目で大体出来上がっていたようです。

■企業法

教科書ローラーで論点を埋めた後、答練を満点目指して解き直しました。自分で模範解答を作った後に自己採点するのです。この条文の理解が求められているとか、ここに採点ポイントがある筈とか、このように論旨を展開するべきとか考えることで見る見るうちに力がつきました。思うに去年は自分の書きたいことを述べるだけであったのが、今年は作問者が答えてほしいことを述べられるようになったのは成長の証だと思います。

■監査論

一番苦手で手ごたえの掴めない教科でした。どう考えて何を論述することが求められているのかを知ろうと試行錯誤していました。テキストを回して理解した上に、論文答練の解説、返却された答案に頂いた添削、後日配布された採点者コメントを読んで、何が求められていたのか考えました。

■租税法

記憶の維持に苦労する教科でした。テキストの章分けの青ページに各章のまとめを作り、1章あたり数分で、法人税全体で30分で1周できるようにしました。まとめるのにも膨大な労力が必要ですが、まとめてさえしまえば圧倒的なアドバンテージになります。

■統計学

去年は弱点教科だったのですが、今年は逆に最も伸びシロが大きく、得点源になりえる科目として注力しました。理論をきっちり理解したうえで計算力の維持のために定期的に章末の問題を解きました。二次元正規分布や回帰分析などで即座に使う式は暗記しましたが、必要な導出はいつでも出来るように練習しました。また、暗記事項や必要な導出をまとめたノートを作り、答練や本番前に見返していました。

最後に

繰り返しになりますが、正しい方法で前向きに努力すれば必ずこの試験には合格できます。成長期は明日来るかもしれません。勇気を持ってください。最後になりますが毎日お世話になりましたスタッフの皆様方、講師の皆様方、本当にありがとうございました。

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