山内 健さん
- 一橋大学 商学部 卒業
私がクレアールに入学したきっかけ
大学の食堂で会計士を目指している友人がクレアールのテキストを見ていたのがきっかけです。クレアールのテキストは薄いテキストなのに内容も面白く公認会計士に対する興味が湧きました。後日、クレアールに行き、基礎からじっくり学習でき受講料も良心的だったので迷わず入校を決めました。また、DVD講義を1.5倍速で視聴し、効率的に集中して学習できるという点はアルバイトとの両立を目指した私にとっては時間を有効に使う上で必須の学習スタイルでした。
非常識合格法について
私は、クレアールの講師陣が用意してくれたテキストと答練を信頼して学習を進めました。与えられた教材に集中して十分に復習を重ねることは、限られた時間の中で自分の学習方法に自信を持つために重要です。しかし、与えられたクレアールの教材に集中するといっても、その量は生半可でなく、コンパクトな教材の中でも費やす時間に強弱をつけて学習することが必要になります。
短答式対策
短答式対策では、情報をテキストに一元化して、答練を3、4回復習しました。短答式の場合は、暗記量が重要で、使う教材を絞り、安易に手を広げないことが大切です。また、5月短答を受験される初学者の方の場合、短答受験後3ヶ月弱で論文を受けますので、短答式と論文式で区別しない学習がお奨めです。
論文式対策
■簿記
まず、処理の基礎固めとしてテキストの例題を4回転し、問題集は全く手をつけずに論文答練を中心に学習しました。また論文答練の復習は会計処理の理論的背景を確認し、新たに問題を解いた時にどのような計算を行えばよいかを考えました。特に重要な論点は重点的に復習しました。加えて、連結は1つの問題量が多いため、復習の際は、1つ1つの細かい処理ごとに解いたらすぐに解答を見て解き方が正確かを確認しました。
■財務諸表論
基本期は基礎論点を暗記するだけでしたが、「概念フレームワーク」を押さえ、その理解を土台に基準の各論点の「結論の背景」を読んでからは、現場思考型の解答を徐々に出せるようになりました。近年は、会計処理の理論的背景を問う理論問題が必ず出題されるので、日頃から簿記をやりながらその理論的根拠を考えることが重要で、過去問を見ておくのが大切です。ただし、現場思考や理解力といっても暗記が土台になりますし、また会計公準などのような伝統的論点の暗記を薄く広く行っておくことが重要です。
■管理会計
財務会計論同様、理論と計算の相互的理解が重要視されています。この点は計算をさせ、その処理方法の理論的根拠を問うという形式の問題が多いので学習スタイルは簿記・財表と酷似しています。しかし原価計算は計算力がものを言うので、私は速く解くことを最も意識しながら講義を受け、問題集も原価計算部分だけ解きました。
■監査論
大きな概念をまず押さえ、その概念と絡めて各論点を理解しました。また、監査基準や内部統制基準は十分に読んでおきました。近年の論文試験では、論点の問われ方が暗記型から現場思考型へと変化しているため、現場思考力を培うという点で過去問も良い教材になります。
■企業法
テキストや答練で扱われるような典型論点が本試験で必ず1問出題されますが、テキストと答練をこなしておくことで十分に対応できます。もう1問は現場思考が多少要求される問題ですので、条文に日頃から触れ、どこにどの条文があるかを漠然とイメージしておきました。また山本先生が臨機応変に使える条文や文言を的確に説明してくれますので、現場思考型の問題を意識し復習を行いました。
■租税法
比較的時間を費やしました。租税法の計算は速さも大切なのですが、それ以上に正確性が大切ですから問題文を正確に読むように心がけました。また、計算は法人税・消費税共に細部まで問われるので、インプットを正確に行いました。所得税は主に理論で出題されるのでテキストのロジックの流れを短い言葉でまとめ、それを都度引き出すようにすると良いです。
■経営学
藤原先生と坂口先生の対策がとても充実しておりテキストと答練を十分に復習しました。経営管理は、インプットさえできればアウトプットに困ることは少ないです。管理論の場合、何かしら書けば多くの場合部分点が貰えます。一方財務管理論は、公式を正しく導くことや、計算と理論の相互的理解が重要ですので過程や計算の理論的根拠を意識しながら学習しました。
最後に
自分のやって来たことに自信を持ち、全てを出し切る気持ちで本番に臨んでください。