「スタッフの親身なる姿に好感!」

長瀬 裕介さん

<公認会計士を目指した理由と時期>

大学3年の夏、友達が就職活動の準備をし始めました。そこで、今までバイトばかりしていた私も将来について考え始めたところ、「就職活動をしながら税理士試験の簿記論と財務諸表論の勉強もしよう」と、3年の秋に税理士試験の勉強を開始しました。しかし勉強が進むにつれ、「会計のプロフェッションになるのも楽しいかも」と思い、就職活動を一切やめて、会計士の勉強もスタートさせました。よって私は、大学4年の4月から某専門学校の税理士講座と会計士講座両方に出席していました。

<クレアールに入学した理由>

しかし、そんなに世の中甘くありません。その年の税理士試験には合格したものの、翌年の会計士試験はあっさり短答で落ちてしまいました。そして大学の友人が就職し、成長していく中、背水の陣で臨んだ2回目の会計士試験。短答には通ったものの、論文不合格。この時は本気で就職も考えました。なぜなら、2年目は専門学校で習った所はある程度おさえて臨んだにもかかわらず論文試験が全く出来ず、たとえもう一回同じカリキュラムを消化したとしても論文に受かる気がしなかったからです。そこで受験仲間に相談してみたところ、一足先にクレアールに通っていた友人から「クレアールなら合格できる」とういうオーラを感じました。すぐ私も横浜校へ受講相談に行き、石井先生のガイダンスDVDをみせてもらいました。まず受講相談を受けた時点で、いわゆる営業トークではなく親身になって相談に乗ってくれるスタッフの姿に「いい学校だな」と感じ、石井先生のDVDをみて「今まで当たり前のことを意識していなかった自分」に気づきました。そこで「この学校」で「合格する勉強」をしてみたいと思い、入学を決意しました。加えて、受講料が安いという点も助かりました。

<非常識合格法のメリットと実践方法>

それでは実際の勉強の話をします。ただ、これは私の考えなので他の合格者の話の方がしっくりくる方はそちらを参考にしてください。
「非常識合格法」の本質は「常識合格法」です。つまり「8月末の本試験で範囲指定なしで出題される全科目について合格必要点が取れればいい」という当たり前のことを目標にする勉強法です。実はここに大事なポイントがあって、「8月末にできればいい」「範囲指定なし」「全科目」がそれです。私はこの3つを常に頭に入れて日々勉強していました。そうすると「今はどのレベルにいなければいけないのか」「では今何をすべきか」ということを本試験から逆算して考えるようになります。逆算して計画を立てないといつまでたっても「あれもこれもやらなきゃ」という状態が続き、そのまま本試験を迎えてしまいます。私の1年目はまさにこれでした。

では限られた時間でどこまでやるか。最終目標は全科目で偏差値57でした。これは答練のランキングに載るか載らないかのラインです。得意科目とか戦略科目というものはなくても総合力で合格最低点を確保することを最優先課題にしました。とにかくコケないこと!全科目での総合力を上げることを優先して下さい。全科目を平均点よりちょっと上のレベルをキープするだけで、実は十分合格点に届きます。全科目まとめてくる人は意外に少ないものです。いいかえるなら、全科目「守り科目」という感じでしょうか。

それでは上級期以降で私がやってきた勉強法を述べます。

(簿記・原価計算・経済学)

計算で攻めるという声をよく聞きますが、計算ではコケないことの方がより重要だと思います。計算でコケたら勝負の土俵にすら上がれなくなる可能性が高いからです。「守りながら攻める」この姿勢で私は問題を解いていました。
まず簿記ですが、簿記は会計の基礎であり、受験にとって最も重要な科目です。初見で解く場合は本番を意識しコケないように解くこと、2回目3回目と繰り返し解く場合はどんどん制限時間を短くしていき半分の時間で満点が取れるようにすること、を目標にしました。早く解くコツは簿記ができる人のノウハウをいいとこ取りするのが手っ取り早いと思います。

次に原価計算ですが、この科目は7科目の中で最も守るのが難しい科目で、コケやすい恐ろしい科目です。簿記との大きな違いは、部分点狙いが難しい所と、理論がある所です。計算と理論をセットで勉強するのが効果的なので、たとえばCVP分析の計算問題を解いたら、理論も一緒に復習するという感じで勉強しました。理論の典型論点(例えば、標準原価計算の目的4つとか)はノートにまとめて、すぐその分野の復習ができるようにしました。

経済学を選択する人は来年ほとんどいないと思うので、軽く書きます。ミクロ分野は、「利潤、効用、費用等を定式化して一定の条件の下でその最大値、最小値を求める」だけで大体解けます。マクロ分野は、ケインズ派、古典派、マネタリスト等の各派の考え方がそれぞれどんな特徴を持っているかを理解し、特徴をおさえた上で連立方程式を立てて解けばなんとかなります。

(財務諸表論・監査論・商法)

理論科目を勉強するにあたってもっとも意識していたことは、「まず全体を鳥瞰してからから個々の論点へ」ということでした。頭の中に引き出しを作ってからその中に物を入れていく、というイメージです。今やっていることが全体の中でどこに位置するか意識することで、どんな聞かれ方をされても答えられる応用力をつけることができました。

まず財務諸表論ですが、典型論点を全てつぶすというスタンスは変わりません。石井先生のテキスト、答練に典型論点は網羅されているのでそれをどんどんつぶしていきました。

監査論もテキスト、答練をつぶしました。他校の友人に聞いたところ、今年の監査論は厳しかったようですが、クレアール生だけは高得点が取れたと思います。難しかったといわれる第二問目(監査報告書の問題)は堀江先生のテキストに当たり前のように書かれていたからです。

商法は本試験中に条文をみることが出来る点で上の2科目と違います。私はこれを利用しない手はないと考え、まず条文を使いこなせるようにしました。条文を使いこなせれば無駄な暗記を減らすことができるからです。また、条文に慣れ親しんでいくうちに商法の全体が見えてきます。条文に慣れてからは、答案構成や答案の書き方を研究しました。

(経営学)

唯一「責め科目」です。といっても時間をかけて戦略科目に育てあげるのではなく、みんながやるよりほんのちょこっと多く時間をかけるだけで、十分戦略科目になってくれる科目です。会計士試験は「順張り戦略」が王道ですが、経営だけは「逆張り戦略」をとっても面白いと思います。

<会計士試験は一夜漬け試験>

会計士試験は実は究極の一夜漬け試験なのだと思います。「8月末の本試験で範囲指定なしで出題される全科目について合格必要点が取れればいい」、この目標を達成するにはどうしたらよいか。本試験から逆算して計画を立てたと上で述べました。私は試験直前に一夜漬けで全科目全範囲を復習できるような状態にすることを目標とし、それ以前の期間は一夜漬けのための「仕掛け作り」の期間と考えました。時期別にみますとこんな感じです。

11月〜3月

年内は計算7:理論3、年明けから6:4くらいの時間配分で勉強しました。この時期は計算科目を重視するとともに、理論科目の「仕掛け作り」をしました。具体的には理論科目の授業が終わるごとにその範囲をスピーチして、その時点でいったん覚えてしまいます。さらにマーカーやアンダーラインを引くときは色に意味をもたせて慎重に引きました(例えば、結論は黄色マーカー、理由付けは赤のアンダーライン、例外は青)。この時期に仕掛けを作っておくことで直前期に高速復習が可能になります。

4、5月

完全に短答に特化しました。実力があっても短答で落ちたら話にならないからです。ある程度論文の勉強を犠牲にしてでも短答を受かりにいく必要があります。

6月

経営学:他6科目を5:5で時間配分しました。経営学を一気に全範囲復習するとともに、他の科目は短答知識から論文知識に戻すような勉強をしました。

7、8月

今まで育ててきた仕掛けを爆発させる時期です。過去に一回覚えた知識、自分なりに加工したテキストがあったからこそ高速復習が可能でした。この時期はじっくり考えるのではなく、重視することはスピードや回転数です。最終的には本試験の前日に一夜漬けで全範囲をみれるようにしました。

<受験生のみなさんへ>

私は、この試験に熱血とか努力とかガリ勉は必要ないと思います。「本試験に受かるためにはどうしたらいいか」を自分なりに納得いくまで考え、自分なりの戦略を立て、淡々とそれを実行していく、うまくいかなかったら修正する、これが重要だと思います。自分を信じてください。
  でも、もっと大事なことがあります。それは本試験時の体調管理です。私の知り合いで本試験2日目に風邪をひいて、落ちてしまった人がいます。聞けば原価計算の時、気持ち悪くて何も考えられなかったそうです。ちょっとした体調管理の甘さでもう一年、なんてことはみなさんは絶対にやめてください。

<最後に>

横浜校は本当に勉強しやすかったです。「受講生が勉強しやすい環境作り」を第一に考え、リクエストには可能な限り応えて下さるスタッフの方々をみて、「合格することで恩返ししよう」といつも思っておりました。私が合格できたのは横浜校の環境のおかげといっても過言ではありません。下川さん、小山さん、川島さんをはじめとするスタッフの方々、本当にありがとうございました。
最後になりましたが、勉強に専念できる環境を与えてくれた両親・祖母、苦しい時に相談に乗ってくれた友達、苦楽をともにした受験仲間、クレアールの講師・スタッフの方々、心から感謝しています。この場を借りてお礼申し上げます。