「受験という大海原を渡って一発合格!」

堀田 俊介さん

合格体験記『自分を信じて最後まであきらめない』

クレアールを選んだ理由

会計士を目指そうと思ったとき、最初に戸惑ったのはその情報の少なさでした。司法試験の関連書籍が本屋で一コーナーを大きく形成しているのに対し、会計士受験に関する参考書のようなものがなく、問題集がちょこっとあるだけだというのは驚きでした。その中でひときわ目立って目に付いたのが、クレアールの非常識合格法の本でした。この本を読んだとき最初に抱いた感想は『なんて当たり前のことをこんなにくどくど言っているのだろう、どこが非常識なんだ?』でした。去年の一発合格者橋本さんも書いていましたが、書いてある内容はこれまで当たり前のようにやってきた勉強方法そのものでした。

しかしほかの専門学校の説明会に行くと、分厚いテキストやとてもこなせない量の答練の数を指して『充実』と述べ、合格実績片手にあたかもうちに来なければ受からないという説明を受け、なるほど非常識合格法は異端なんだと知りました。

ところで僕は会計士を目指す前にすでに日商簿記2級まで独学で取っていました。1級もすでに8割がたやっていました。そのことを大手の説明会員に話しても、『会計士の簿記とはレベルが違う』といわれ、そんなものを持っていることは大して重要ではないというスタンスでした。しかし、クレアールでは日商簿記を会計士合格への一本道の上にあるととらえ、僕のそれまでの経験を奨学生試験という形で評価してくれて、費用をかなり割引してくれました。今思うと、確かに日商と会計士のレベルはかなり違います。このレベルで経験者だから割り引かれて当然と思っていた僕はうぬぼれていたとしか言いようがありません。しかし、やはり最初に簿記ありきであり、合格への長い道のりの出発の仕方として最善だったと思います。そこを大きく評価してくれたクレアールを選ぶのは当然の選択でした。

僕は、クレアールのよさはこの非常識合格法の理念と学費の安さだと思います。会計士受験という大海原を渡りきるときに、どんな人であっても一律に無駄に大きく豪華な船を渡していきなり荒れ狂う海に放り出すのではなく、まずは内海でボートの練習をさせ、操縦の仕方を覚えさせ、徐々に船を大きくしっかりしたものにしていく、いろいろな設備は付いていないけどパワーのあるエンジンと頑丈なボディーで荒波に挑む、どちらが最後まで転覆せずにゴールできるかはあきらかだと思います。

非常識合格法を飲み込むことが大事

さて、散々非常識合格法がいいといっておきながら、僕はライブではなく個別DVDだったし、答練はほとんど期日に受けることができなかったし(もらって自分の家でやっていました)、スピーチ仲間も作らなかったので一人で勉強していることがほとんどでした。つまり、形式的には非常識合格法をまったく実践できなかったといっていいと思います。でも、僕は非常識合格方を実践して合格できたと思っています。大事なのは形式ではなく実質、コアを勉強し、枝葉にとらわれない、土台をしっかり作っていく、その意味でクレアールの基礎マスターのテキストはわかりやすさと薄さを兼ね備えていて、すごく使いやすかったです。

記念受験はお勧めです

僕の受験回数は、本当は2回です。一回目は簿記1級に受かる前、まだ理論がまったく始まってないときに受けました。受けた理由は『所詮マークだから簿記原計で1級に受かるレベルなら運がよければ受かるかも』というもの、結果は当然端にも棒にもかからなかったわけですが、ショックだったのは本試験のレベルと雰囲気でした。自分では簿原はそこそこ取れると思っていたのですが、どこから手を出せばいいのかもわからないぐらい難しく感じました。そして、そんな試験をバリバリ解いている周りの受験生の必死な様子に、自分の甘い考えを吹き飛ばされました。
『ここまで上ってこなければならない』という明確な目標ができ、同時に『もっと必死にやらなきゃいけない』という強い思いをもてたこの経験が、今年安心して論文に望めるだけの点数を獲得できたことにつながったと確信しています。

ただ、ひとつ注意点があるとしたら、せっかく受けるからと短答対策をすることはしないほうがいいということです。僕は少し理論の肢別本とかを読んだのですが、まったく時間の無駄で、得るものがなかったです。

・ 論文本試験は難しすぎる!?

上で言ったように本試験という最終目標を意識して勉強することは短期合格するためにはすごく効果的でした。しかし、短答と違い論文試験の問題は満点を取れない、むしろ取る必要のない難しさです。だから、過去問を見て、『こんなの解けそうにない』とショックを受ける必要もないし、そのレベルの問題を早い時期からやることもない、それは非常識合格法ではまったくないということを知っておくことも短期合格の秘訣だったと思います。大事なのは基礎期を完璧にすることと応用期に疑問点を残さないこと。特に簿記なんかは1級講座から上級期に変わった直後は基礎マスターの問題なのにかなり難しく感じました。それをそのうち解けるようになるだろうと放置することなく、こんな問題簡単だと感じるようになるまでやりました。基礎期よりも応用期、応用期よりも直前期のほうが難しくなるから、難しいほうをやらなきゃいけない気がしますが、特に初学者は基礎期が完璧になるまで応用期に進まない、応用期が完璧にならないまま本番を迎えそうだったら、直前期は眺める程度でいいやと言うぐらい、基礎を大事にすべきだと思います。クレアールの答練のつくりはそういう風にできています。だから先に進まなきゃ本試験レベルが解けないんじゃないかと不安に思って基礎期をおろそかにすることなく着実に歩みを進めることをお勧めします。

・ 個別DVDを活用すればインプットを短くできる。

勉強スタイルは人それぞれ、そして、インプット以上にアウトプットが大事なのもこの試験の特徴、だからDVDを利用して、1.5倍速で一日に3〜4コマ見てしまうことでインプット時間を減らしてその分、アウトプットにより多くの時間をかけるのが、僕のやり方でした。学校の授業と両立していく中で復習する時間をなるべく減らしたいというのもありました。それに、計算科目や財表、監査は1回1回復習するよりも大きな範囲をいっぺんに見たほうが、大局的に内容を把握できて細かいところにとらわれずに早く理解できたように感じます。答練に関しても、特に計算科目は慣れてくると自分が分からなかったところや先生が強調しているところだけを聞いていくので十分だと感じました。
ただ、この勉強法、法律科目には使わないほうがいいです。ほかの科目同様大局を理解することで細部が理解しやすくなる要素もありますが、条文と一対一対応した個別論点の集合的な要素も強いため、まとめて見ちゃうと最初のほうにやった範囲がどんなものだったかが忘れちゃって、復習に余計な時間をかけることになってしまいました。だから、法律科目に関しては一回一回の講義を十分に消化しながら確実に回を重ねていくことをお勧めします。

一発合格の秘訣!?

非常識合格法以上の何かを提言するというわけではないのですが、僕が一発合格できた理由として考えられるものをいくつかあげておこうと思います。

まず、すでにあげたように簿記3級から一歩一歩段階を経て、そして結果を残していく。『いまさらあのレベル受けてもしょうがないよ』といわず、試験という独特の雰囲気の中で結果を出していく。マラソン選手の中に、まずはトラック競技でメダルを取ってからマラソンに本格参戦する人がいるように、一見遠回りしているように思えても1級を取ってから会計士試験に臨むことで、結果を出したという自信と勉強体力(肺活量のようなもの)がつきます。

次にこれもすでに述べましたが、ゴールを見据えた勉強をする。記念受験や税理士の簿記論・財務諸表論などを受けるのは本当にお勧めです。

第三に、これは僕の友人で大学3年のときにわずか9ヶ月ほどで合格してしまった人に言われて、僕も実践したことなのですが、『本をたくさん読む』ということ。どうしても専門学校のテキストはまとまりすぎていて分かり易すぎるという欠点があります。特にクレアールの薄いテキストは要点が絞られていて無駄がありません。最終的なインプットは、なるべく論点を絞って暗記を少なくすることが大事です。しかし、何事にも遊びがあることが大切だったりします。この試験受けなければいけない科目数が多い分受験生向けでない本ならいくらでもあります。監査の実務について書いてある本もあれば、何のためにそんな特殊な論法を使うのだろう?みたいな本まで、そういった本を教養として、また勉強に行き詰ったときの息抜きとして読んでみる。そうしたことが何かのきっかけで気づかないうちに役に立っているときがある。だから、『へ〜』を連発するつもりで気楽にいろいろな本を読んでみることをお勧めします。

最後に、分からないこと、できないことをそのままにしない、です。分からないけど講義はどんどん先に進んでいくから、とりあえず、後でやろうという考えでやっていくと、いつの間にか、なあなあになって、何が疑問だったかを忘れ、いざ試験で聞かれたときに時間を食ってしまう。そういう問題は見たこともない問題よりも後悔が強い分時間を無駄に消費してしまって本領を発揮できないなんてことになりかねないと感じました。また、できないものをそのままにしておくと、最初は単純なことで簡単にできるようになりそうな分野だったものも、いつの間にか苦手でできることなら見たくない分野に変わっていき致命傷になりかねない弱点に変わってしまいます。その分野が出たとたんに実はたいして難しくない問題でも頭が真っ白になって思考が停止してしまいかねません。小さなうちに問題は解決しておくことが一番だと思います。

・ 終わりに

ここまでいろいろあーしたほうがいいとかこーした方がいいとか書きましたが、『なるようになる。自分の得意分野が出るはず。こんだけやったんだから受かって当たり前』等、何でもいいから常にポジティブシンキングで物事をとらえたのが、この長丁場の試験を乗り切れたコツだったと思います。嫌なことも見方を変えて自分にプラスにとらえていると、結構なるようになって結果がついてきます。周りにも得な性格といわれました。
今、なんでこんな辛い試験を始めちゃったんだろうなんて考えている人も、どんなに大変なときも笑顔ですごせたら、一年後、必ず最高の結果が返ってくると思います。