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「会計士試験合格に運は必要なし」富田 正明さん [ クレアールに入学した理由 ]私が公認会計士試験の受験勉強をするに当たりクレアールに入学したのは、以下の理由によります。 第1に、クレアールのガイダンスに出席し、石井先生の考案した非常識合格法に合理性を感じたことです。クレアールでは実務家や学者により構成されている講師陣が「合格必要得点配点範囲」のみに絞った講義・答練・テキストを提供してくれるので安心して勉強できると思いました。 第 2 に、大手の予備校と異なり受講生が少ないため、講師と受講生の距離が近く、質問をし易いと感じたことです。公認会計士試験の試験科目には、普段なじみの薄い科目もあり、授業を一回聞いただけでは理解できない可能性があります。そのような時に小規模な予備校のほうが質問し易いと思いました。 そして、他の予備校と異なり受講料が低額に抑えられていたこともクレアールを選んだ理由の 1 つです。 [ 非常識合格法のメリットと実践方法 ]非常識合格法のメリットは、何といっても勉強範囲が「合格必要得点配点範囲」すなわち、 2 次試験合格のために必ず抑えなければならないことに限定されているため、予備校から与えられた資料を自ら取捨選択する必要が無いこと、そして与えられる資料もテキストと答練に集約されているため、資料整理の必要が無く、余計なことを考えずに受験勉強のみに集中できることです。 また、私が非常識合格法を実践するに当たり重視したことは、予備校から与えられたテキストや答練を回転させる回数を多くすることです。各科目を何回転もさせると、各科目における論点間の関係がわかり理解が進むと共に、暗記の精度も上がるからです。 但し、各科目を最初から短期間で何回転もさせるのは難しいので、最初は1ヵ月で一回転させることを目標にしました。その後、段々と回転の速度を上げ、直前期には1科目2時間程度でチェックできることを目標として回転速度を上げていきました。 [ 答練について ]答練は、日々の勉強が身についているか、及び受講生の中での相対的な順位を確認すると共に、本試験へ向けての自分自身の課題を明らかにするためにも必ず受講していました。 また、その際に気を付けたことは、答練の範囲については答練までに必ず予習するということです。なぜなら、勉強していないことは答案として書くことはできないし、応用問題が出題されてその問題に正解した時にも、予習していない場合には、勘が当たっただけなのか、それとも本試験で通じる実力を身に付けたのかの判断が出来ないからです。本試験も勘が冴えまくれば合格できるかもしれませんが、本試験で勘に頼るのはリスクが大きすぎると思います。 但し、答練はあくまでも答練であり本試験ではないので、成績自体には強いこだわりを持つ必要は無いと思います。成績が良かったときには、その得点の内訳を分析しケアレスミスが無いかを検討し、成績が悪かったときには、なぜ成績が悪かったのかを検討することの方が重要だと思います。 [ 科目別勉強方法 ]昨年度は一般企業の経理部で働きながら受験勉強を行っていたこともあり勉強不足が著しく、また論文式試験では簿記で大失敗し不合格を確信していたので、論文式試験合格発表前の昨年の 9 月中旬から、今年の本試験に向けての受験勉強を開始しました。 そこで、私の平成 16 年度本試験に向けた勉強方法を参考までに記載します。 (簿記)昨年度は、実力不足を補い解答時間を稼ぐために問題文を読み飛ばし、第一問において問1の解答欄と問 2 の解答欄を間違えるという大失敗をしてしまいました。 そのため、簿記は基礎から確実に固めていくために、年内は基本マスターと応用マスターの個別問題集を中心に勉強しました。具体的には、基本マスターと応用マスターの個別問題集を年内に1回転させ、年末年始の授業が無い期間にさらに 2 回転させました。また、答練については、年内は受講した上で間違えた点を確認するに留め、解き直しは行いませんでした。総合問題は、あくまでも個別問題の集合であり、個別問題をマスターしていない段階で総合問題を解いても学習効果は低いと思ったからです。 年明けからは、理論科目の授業が本格的に始まり、計算科目に割くことのできる時間も限られてくるので、簿記は1時間問題を1日1問解き、総合問題に対応する実力を身に付けると共に、年内に身に付けた基礎力の維持を図りました。 (原価計算)原価計算についても、計算問題については簿記と同様に、年内は個別問題集を中心に学習し、年明けからは1時間問題を1日1問解くようにしていました。 但し、原価計算は簿記と異なり、問題文から出題者の意図を読み取ることが重要なので、問題を読んで反射的に解ける実力を身に付けることよりも、問題文を正しく理解すること、すなわち、なぜその問題文からその計算過程が導かれるのかを考えながら復習することを心掛けていました。 理論については、答練に出題されたものは暗記しましたが、それ以外はキーワードを覚えるだけに留めました。原価計算の理論は複雑ではないので、キーワードさえ覚えていれば、現場で対応できると思ったからです。 (財務諸表論)財務諸表論は、基本マスター、応用マスター共にコンパクトにまとまっているのでテキストを中心に学習し、会計法規集は短答式総合答練の解説で指示されている箇所のみ軽く目を通しました。会計法規集に各会計基準の前文や本文が掲載されているため、やろうと思えばどこまでも細かく学習できる科目ですが、あくまでも全 7 科目中の 1 科目に過ぎないため、クレアールで与えられるテキストを中心に学習するのが効率的だと思ったからです。 また、テキストで学習する際には、いわゆる定義スピーチの課題は、ほぼ丸暗記しましたが、解答スピーチの課題は、キーワードとロジックの流れを覚えるようにしていました。本試験において定義は丸暗記したものを書くだけで合格点が取れますが、解答スピーチを丸暗記していると、少しひねられた問題に対処できなくなったり、設問と対応しない解答を書いてしまう可能性があると思ったからです。 (監査論)監査論は、応用マスターのテキストに 2 次試験合格に必要な監査基準の解説や、委員会報告書の重要部分が盛り込まれているためテキストのみで学習しました。そのため、委員会報告書と監査基準の前文は一度も読んだことが無く、監査基準の本文も論文式試験の前日に一回読んだだけです。 テキストで学習する際には、 1 ページ目から順番に読んでいくのではなく、堀江先生が授業中に指摘してくれる関連項目の書かれたページも参照するようにしていました。このように学習することにより監査論を体系的に理解し暗記することが出来たと思います。 (商法)商法は、テキストの例題を丸暗記するのではなく、論点ごとに定義・趣旨・要件・効果・制度等に分割して覚えました。このように覚えることにより、どのような問題が出題されても、問題文に対応した解答を最短距離で作成することが出来るからです。 また、商法は出題者の意図を読み間違えると的外れな解答となってしまうので、答練や本試験においては問題文をじっくり読み出題者の意図を把握するように努めました。 (民法)民法の勉強方法は、基本的には商法と同じです。 但し、民法では商法と異なり事例問題が出題される可能性が高いので、事例問題に対応できるように、問題文を読んでその問題にどのような論点が含まれているかを短時間で漏れなく列挙する練習を行いました。 (経営学)組織論は、藤原先生の授業をしっかり聞き、テキストを 2 , 3 回精読しました。組織論は一般常識を経営学的に答案にするだけなので、暗記よりも理解を重視しました。暗記よりも理解を重視したのは組織論だけです。そこで、理解の精度を上げるために、少しでも疑問に思うことは藤原先生に質問し理解を深めるように努めていました。 財務論は、組織論と異なり一般常識では解答できないので、馬場先生の授業をしっかり聞くと共に、各論点の関連性を考えながらテキストを何度も読み込みました。また、定義と計算式については完全に暗記しました。 [ 短答式について ]短答式対策が必要な科目は、商法だけであり他の科目は論文式試験の勉強で対応できると思います。 但し、短答式試験は 3 時間で 5 科目 50 問を解答するので、解答順序、及び時間配分についての対策は必要だと思います。私の場合は、まず商法( 10 分)、簿記( 50 分)、原価計算( 50 分)、財務諸表論( 20 分)、監査論( 20 分)という順番(合計 2 時間 30 分)で解き、残りの 30 分でマークシートへの転記ミスが無いかの確認、及び飛ばした問題のうち簿記又は原価計算の問題を 2 , 3 問解くようにしていました。 [ 最後に ]勤めていた会社を辞め、無職で受験勉強を行うという親不孝な息子を見守ってくれた両親には非常に感謝しております。また、私が受験勉強の方向性を見失わずに本試験まで過ごせたのは、合格ゼミで昨年度合格者の甲斐さんに相談にのって頂いたことが大きいと思います。甲斐さんには大変お世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 |
