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「弱気は最大の敵」高橋 久継さん 1.はじめに私は今回会計士2次試験に合格し、長かった受験生活をようやく終らせることができました。受験期間が長期化した原因はいくつかあると思いますが、それについての反省を踏まえ、体験記を書かせていただきたいと思います。 2.クレアールに入学した理由私は他校で勉強を始めました。当初計算科目はそれなりに力を入れたこともあり、徐々に成績も上がっていったのですが、理論科目がからきし駄目でした。与えられる資料が多く、うまく整理できなかったことが原因だと思います。理論科目をどうにかしなければ・・と思っていたところ、ある雑誌の広告でクレアールのことを知りました。そこには、@学習する範囲を徹底的に絞っている、Aテキストが薄い、B答練は必要最低限に行う・・といった記述があり、これならば自分にもできそうだと思い入学することを決めました。 3.「非常識合格法」についてクレアールに入学するまでの私の理論科目の勉強は、テキストをなんとなく読み、なんとなく覚えるといったもので、暗記に対する認識が極めて甘いものでした。そのため、答練を受けても点数が伸びず、ますます勉強から遠ざかるという悪循環に陥っていました。しかも、「理論が駄目でも計算で点数を稼げれば問題ない」などという出来もしない幻想を抱いており、いわば末期症状の状態でした。 しかしクレアールに来て、その認識が 180 度変わりました。同時に、自分の認識がいかに間違っていたかを思い知らされました。暗記およびスピーチの重要性を叩き込まれたからです。短答論文を問わず、本試験は時間との戦いでもあります。限られた時間の中で、他の受験生より一点でも多く点数を稼がなければなりません。本番では、基本問題(クレアールでいう合格必要得点範囲の問題)についてはノータイムで解答できるようにしておくべきですが、その際にスピーチで培った暗記力がものをいいます。いわゆる典型問題を短時間で解答できることにより、他の応用問題に落ち着いて取り組むことができるからです。実際私の場合、今年の論文式試験でも一部難解な問題が出題され、アドリブの解答になった箇所もありましたが、当たらずとも遠からずの解答ができたのではないかと思います。これもある程度の時間的余裕があればこそだと思います。 私は主に2 , 3人でやっていましたが、友人と話すことで気分転換を図ることもでき、まさに一石二鳥でした。 4.科目別勉強法以下科目別に私のとった勉強法を述べたいと思います。 〈簿記〉簿記は仕訳をきれるかどうかに尽きると思います。いかなる問題でも、仕訳をきちんときることができれば解答できるからです。ですから、まず基礎固めとしてテキストの例題レベルの問題を完璧に解けるようになるまで繰り返しました。一時間問題を解くのも大切ですが、一つ一つの論点をおさえていくことのほうがより大事ではないかと思います。よくいわれることですが、総合問題は個別論点の集積にすぎないからです。特に簿記を苦手にしている方にはおすすめの方法です。自分が苦手としている論点を抽出して(その際テキストの目次を利用するとよいです)、仕訳の意味を説明できるぐらいまでやり込むとよいと思います。 〈原価計算〉原計は7科目の中で最も出来不出来の差が激しかった科目でした。特に苦手というわけではなかったのですが、ちょっとした不注意で壊滅状態になることもしばしばでした。そこで、原計を解く際には条件の見落としがないように演習の段階から問題文を精読するようにしていました。具体的には問題文上、文節ごとにスラッシュを入れながら読んでいました。このように読むと、普通に読むよりも格段に条件の見落としがなくなったように思います。 基本的な勉強のスタンスは簿記と同じです。上述のことを念頭におきつつ苦手分野の小問を数多く解くようにしていました。 〈財務諸表論〉講義を聴いて、ひたすら暗記とスピーチを繰り返しました。そして、その確認の意味で答練を受け暗記の進捗状況をチェックしていました。この繰り返しで十分本試験に対応できると思います。また、短答前には法規集の読み込みをしました。合否を分けるであろう基本問題のとりこぼしを防ぐためにも法規集の読み込みは行うべきだと思います。 〈監査論〉基本的な勉強のスタンスは財表と同じですが、なにかキーワードを挙げて、それに対して思い付いた事柄を列挙するということをしていました。この方法で堀江先生がおっしゃる「論点間のつながり」を意識できるようになったかと思います。監査論には苦手意識がありましたが、繰り返すことで克服できたように思います。 〈商法〉商法も監査論同様苦手意識があり、ストレスの原因になっていました。以前通っていた学校ではいまいち理解が進まず、答練の成績も惨澹たるものでした。しかし、石井洋史先生の授業で開眼しました。それまで曖昧模糊としていた商法がみるみるうちに分かるようになったのです。分かるようになればストレスもなくなります。暗記も進み、答練をさぼることもなくなりました。 具体的な勉強法ですが、理解のためにテキストを読み込みました。そして例題や答練の解答をチャート化し、自分なりにコンパクトにしたうえで暗記するようにしていました。慣れないうちは時間がかかり大変かもしれませんが、コツをつかむと意外と楽しい作業です。文章レベルだと暗記するのに苦労しますが、キーワードを中心にチャート化することにより、頭の中が整理され、暗記しやすくなりました。 〈経済学〉経済学の試験傾向は計算主体となっています。ですからミクロ、マクロともに計算問題演習を繰り返しました。教材は答練、市販の問題集などを使いました。経済学は比較的得意な科目だったので、やりすぎに注意し、他の科目に割く時間を意識しながら勉強していました。 〈経営学〉経営学はとかく軽視されがちな科目ですが、穴をつくらないように浅く広く勉強することを心がけました。特に財務論は差がつきやすいことから、力を入れて勉強しました。勉強方法は、講義を受け、テキストの内容を理解・暗記し、答練を受けるといういたってシンプルなものでしたが、毎日やるようにしていました。 経営学は直前期にまとめて一気にやるという受験生も少なくないようです。しかし、私は一気に詰め込むという勉強はできなかったので、一日の中ですこしでも経営学に触れる機会をつくり、徐々に覚えていくようにしていました。 5.さいごになかなか結果を出せず、もがき苦しんでいる方もおられるかもしれません。かくいう私もその一人でした。しかし合格した今、そんな過去の苦労などは一気に吹き飛んでしまいました。諦めないでよかったと心から思っています。 みなさんも是非この達成感を味わえるよう遮二無二頑張ってください。ご健闘をお祈り致します。 |
