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「自分を信じること」中西 麻理さん はじめに2004 年 11 月8日、私はついに長年の夢を叶えることができました。いまだ合格したという実感が湧かないままでありますが、それでも確かに私の新しい人生はスタートしています。私はこの合格を手にするために、多くのことに悩み、苦しんできました。私の体験記が少しでも私のように悩んだり、迷ったりしている受験生の方々への励ましとなれば、と思い、こうして筆を執らせていただきます。 クレアールアカデミーに入学した理由私は受験勉強を始めた際、他の大手予備校に通っておりました。しかし合格への意思・受験勉強に対するモチベーションが決して強く・そして確固たるものでなかったため、途中でやめてしまいました。そんな時、偶然石井先生のガイダンスのテープを入手しました。そしてクレアールでなら、私は勉強を続けられると確信するにたる石井先生のお話に、正直、目からうろこという感じでした。まずは計算科目に対して絶対的な力をつけるために、平林先生と五十嵐先生が担当されている日商簿記1級講座を受講することにしました。私がクレアールアカデミーに決めた最大の理由は、魅力的な講師陣です。講師のことを好きになると、その科目も自然と好きになり、モチベーションがあがるものです。またクレアールアカデミーの答練は直接出題されている講師の方が答練を採点されていることにも惹かれました。 この 1 年を振りかえって私は昨年の短答式試験に失敗しました。相当精神的にダメージを受けました。失敗した原因を自分なりに分析した結果、自分に最も欠けていたのは「合格に対する強い執念」です。この会計士二次試験は本気で試験に向きあった者には必ず結果は得られますが、どこかで惰性があったり、逃げ道をつくってしまうと、合格という結果は得られず、結果的に貴重な時間を失い、自分自身が最も傷つく結果となります。この 1 年間、私は真剣にそして誠実に勇気を持って、会計士 2 次試験と向き合いました。私は今年合格できた最も大きな要因は「合格に対する強い執念」を持ち続けることができたためだと思います。 非常識合格法のメリット短答式試験・論文式試験を突破して私自身痛感していますことは、「みんなが解ける基本的問題を解ければ合格できる」ということです。簿記にしても財表にしても、年々出題範囲が広くなり、一体どこまで勉強すれば合格できるのかと不安になることも多いかと思います。そんな時、「他の受験生はここまでとけるのか」という観点から、冷静に考えてください。そこそこ実力のある受験生の大半が解ける問題ならば、やはりそれは「基本」であるといえます。この考え方は通常の勉強時だけでなく、短答式・論文式試験の最中においても重要なものであると私は思います。非常識合格法では基本を大切に学ぶことができるため、基本的な問題・絶対落とせない問題を直観的に見分ける能力を身につけることができました。 科目別勉強法<計算科目>「継続は力なり」という言葉がまさに簿記と原価計算にあてはまると思います。とにかく毎日簿記と原価計算に触れてください。簿記と原価計算は年内のうちにある程度の実力をつけてしまえば、実力はそのまま維持することが可能で、理論科目にあてる時間的余裕が生まれるというメリットがあります。また、簿記や原価計算の答練において、どうしてもケアレスミスをしてしまうこともありました。しかしケアレスミスはケアフルミスと位置づけて、そのミスの原因を注意深く分析しました。そして一度間違えたところは、もう二度と間違えないという意気込みが大切だと思います。 また、計算科目について伸び悩んだ時は、成績優秀者の下書きを参考にさせてもらいました。自分の下書きと比べてどういう点が異なっているのか、客観的に自分の解き方を分析することも有効だと思います。 <理論科目>財表について 石井先生の授業と答練に逃げずについていくのみです。あの薄いテキストを暗記さえすれば、十分他校の受講生にアドバンテージがとれます。一度覚えても時がたつと、どうしても忘れてしまうものです。忘れさってしまう前に、もう一度頭に定着させる、その繰り返しを論文式試験まで続けていきました。また、財表の答練は石井先生が直接採点してくださるので、中途半端な暗記でお粗末な答案は書けないという意識を常に持ったことが私にはよかったです。 監査について 堀江先生の授業とテキストはとても素晴らしいものです。論点をもらさないことと相互に関連する論点を常に意識することの 2 点に気をつけて学習に取り組みました。また、監査論と財務諸表論・商法との関連性にも着目すべきだと思います。監査論は暗記科目ですができる限り具体的な監査の場面をイメージして理解することが、今年の論文式試験のような応用問題にも対応できる力を身につける近道なのではないでしょうか。 商法について 初めて商法を勉強した時は、商法の答案の書き方がなかなかつかめずに、 0 点をとったこともありました。しかしまず原則論から書きはじめること、事例問題なら条文指摘をすることなど基本的なことからしっかりおさえて、こまめに条文をひくようにしていると自然に点数が伸びてきました。論文式試験では六法が貸与されるのですから、六法の条文を味方につけないと損です。商法も他の科目と同じようにスピーチを繰り返して暗記が必要な科目です。暗記していないと何も書けないし、応用力とかそれ以前のレベルの話になってしまいます。 <選択科目について>私は昨年短答式試験に失敗してしまったため、何が何でもまず短答式試験を突破しなければ道は開けないという意識を強く持ちすぎていました。そのため経済学と経営学に本格的に時間を割いて取り組んだのは短答式試験以降です。 しかし、経済学は計算科目と位置づけて、毎日 30 分でも問題を実際に解いてみるのが絶対のぞましいです。私はそれを怠ったため、論文前の理論科目の最終的な暗記にかけたい時期でも、毎日5〜6時間程経済学にかけなければいけない悲劇に陥ってしまいました。幸い今年度の経済学は難関であったため、もしかしたら経済学が得意な人と不得意な人との点差がつかなかったのも私が合格できた一因かも知れません。 こんな私が皆さんに選択科目について1つアドバイスできるとしたら、会計士二次試験はやはり7科目のバランスが大切ですので常日頃から選択科目に真剣に取り組んでいただきたいです。しかし、私のように選択科目の勉強が追いついていない方々も、あきらめないでください。短答式試験終了後の3ヶ月執念をもって、絶対間に合わせる!という強い意志のもと頑張れば、合格はもちろん可能です。(でもあくまでも経済学は「継続は力なり」の計算科目ですので、リスクは伴います。) 短答式試験について先程も述べましたように、私の短答式試験に対する恐怖心は大きいものでした。今年度は短答式試験と論文式試験の期間が3ヶ月弱もあいていたため、より短答式試験を突破することが困難になると予想して、徹底的に対策を行いました。短答式試験については全国でも私くらい対策をした人は少ないのではないかと思う程に、自信をつけました。その結果高得点を取ることができました。「努力は必ず報われる」この短答式試験の経験が、後の3ヶ月間の直前期の論文式試験のための勉強の際にも勇気を与えてくれました。 私にとっての短答式試験を苦手なものから得意なものに決定的に変えたやり方が1つあります。それは三時間のスタート時に1〜2分かけて全50問全てに軽く目を通し、直感的に捨てる問題・避けた方がよい問題を見極めることです。三年前に合格された先輩で、短答が得意な方に教えてもらいました。「今回は原計がきつそうだ」「監査論がいつもと違ってややこしそうだ」その程度を把握するだけです。そして実際に解き始めた後も、他の受験生が捨てそうな問題を自分も捨てる、もしくは後回しにして、解ける問題から確実に、なるべくスピーディーに冷静に解いていきます。余った時間で先程後回しにした問題を解く、当て勘で選ぶ、そういった戦略で臨みました。また、簿記・原計については、年明けから週に1・2回短答形式の問題を集中的に解く時間を設けました。短答形式の問題を解くことで自分が正確に理解できていない分野が明らかになり、論文対策にも生かすことができました。 最後に8月24・25・26日の3日間は私の受験生活の中で最も辛く・苦しい・しかし最も粘り強かった3日間でした。3日目の商法の前夜、緊張感の高まりから勉強をしていたため一睡もせずに、ふらふらで試験に臨みました。しかし試験開始から5分前までしぶとく見ていた違法配当の論点がそのまま出題されたのです。最後まであきらめない者には、きっとよい結果が待っています。自分を信じて、絶対にあきらめないでください。 最後になりましたが、心配性の私をいつも励ましてくださった安井先生・平林先生・いろんな面でサポートしてくださった大阪校の事務局の方々、一緒に勉強してきた友人にお礼を申し上げます。そして両親や妹をはじめ、いつも私を信じて、支えてくれた方々には感謝しても尽きません。私1人では合格までたどり着けませんでした。 今、合格に向けて勉強されている方々にも、「成し遂げること」の素晴らしさを是非味わっていただきたいです。ご健闘を心よりお祈りいたしております。 |
