「私の非常識合格法」

永屋 勝彦さん

創めに

私は、今回運良く公認会計士第二次試験に合格することができました。このたび合格体験記を書かせて頂くにあたり、どのようなことを書けばよいかいろいろと考えました。なぜなら私が今年合格できた原因はいくつかあるのですが、それを書いて現在の実力や生活環境などが多種多様な受験生の方々に役に立つか疑問だったからです。

しかし、結局私に書けることは私が体験したことだけなので、受験生の方々にはこの合格体験記を1つのサンプルとして役立てていただければ幸いです。

クレアールに入学した理由

私は、1年間大手専門学校で勉強していましたが、思うように成績が伸びず悩んでいた所に友人がそのような私を見かねて非常識合格法の本をプレゼントしてくれました。そして、この本を読んでみると非常識どころかとても理にかなった勉強方法が書かれており、また、この勉強方法に基づく指導を行っている専門学校があることを知り迷わず入学を決めました。結果論ですが、この時の決断がなければ私の合格はなかったように思います。(後日非常識合格法の本をプレゼントしてくれた友人に、なぜこの本を選んだのかと聞いたところ、題名に一番インパクトがあったから、とのことでした。)

クレアールのメリット

これは誰もが挙げることだと思いますが、やはり薄いテキスト・少ない答練・授業をする講師とテキストを作成する講師が統一されていることにより、受験生は与えられた教材の内容を頭に叩き込むことのみ集中できることです。自分がしている勉強が正しいと信じられるか否か、この違いはとても大きいように思えます。

次に、個々の受験生に対し細やかなケアが行き届いていることです。これは規模があまり大きくない専門学校だからこそ可能なことだと思います。例えば、昨年度の合格者の方による合格塾に参加することにより、勉強仲間を作る良い機会を与えてもらいました。

さらにクレアールには学生寮という制度があります。この学生寮には、勉強に集中するための理想的な環境が整っていると自信を持っていえます。料金も良心的で経済面・健康面で大きな支えになりました。学生寮が私の合格に与えた貢献度は計り知れません。毎日朝早くから大量の朝食を作って下さり、夜遅くまで温かい夕食を用意して下さった寮の皆さんにはこの場を借りてお礼を申し上げさせて頂きます。

勉強をするにあたり気を付けたこと。

非常識合格法はあくまでも勉強方法についての基本的な考え方であり、具体的な実践方法は自ら最適な方法を見つけ出すしかありません。従って私は常日頃から合格者あるいは合格しそうな人の勉強方法を観察して良いと思ったことはどんどん真似るようにしていました。そのようなことを続けているうちに、自分なりに典型的な合格者の特徴として、次のようなものがあると思いました(私が通学ライブだったので通学ライブのみですが)。

生活リズムが一定であること。

合格者の多くは朝型と夜型・自習室で勉強するタイプか自分の部屋で勉強するタイプかを問わず一定の生活リズムを確立しています。

一日にやるべきノルマが決まっており、毎日それを淡々とこなしていること。

@に関連しますが、このような方法で勉強することで結果的には長い勉強時間を確保し、また安定した精神状態を保つことが出来ると思います。ノルマを達成しようと勉強していれば、無駄話をする時間は自然となくなり勉強にのめり込むことができるようになります。

謙虚であること。

ほぼ全員の合格者がこれに当てはまるのではないかと思います。自分の信じた方法で精一杯勉強している人は、他人の批判をする暇などないはずです。まだ、自分の勉強方法が確立できていない方は、このような特徴に自分が当てはまるか意識して勉強するとよいと思います。

私の具体的な勉強方法(勉強計画)

私は勉強をするにあたり、毎日何をすればいいか迷うことがないように計画を立てていました。具体的には、いつまでにこれをできるようにする又は暗記する、といったように大まかな中長期の計画を立て、この中長期の計画を実現するために毎日何をどれだけやればよいかという細い短期的な計画をたてました。ここで気を付けるべき点は、常に本試験を意識して、本試験から逆算してやるべきことを決めるということです。

合否を決める要素として私が最も大きいと思うのが論文式試験の直前期にいかにそれまでの基本期・応用期で勉強したことを繰り返せるかということです。基本期・応用期は充実した直前期を過ごすための準備期間なんだと意識して勉強計画を立てて下さい。私は計画を立てる時は一日それに費やすくらいの気持ちで計画を立てていました。そのおかげで毎日専門学校に来た瞬間から勉強を始めることができ、結果的に無駄な時間を大幅に減らすことができました。

私の具体的な勉強方法(科目別勉強法)

<簿記・原価計算>

計算科目は何よりもまず個別問題を繰り返すことにより、基礎的な力を養うことが最も重要です。安定した力がついてきたと感じたら、私の場合はひたすら応用答練を解いていました。計算科目に関しては、本試験でズバリ的中することは望めないことから、難問・奇問を繰り返し解く勉強方法は合理的ではないように思います。クレアールの応用答練は良問ぞろいであり、繰り返し解くことをオススメします。また、本試験では必ず見たこともない論点がでます、従って実際に答練を受ける時は知らない論点が出た時にいかに対処するかを意識するとよいと思います。具体的には知らない論点をその場で解くことよりも、簡単なところと難しい所を見分け簡単な所から解いていき一点でも多く取る力を磨くことが大事だと思います。本試験で満点のとれる問題が出ることは考えにくいですから。

原価計算の理論については、クレアールでもらった理論問題集を暗記しました。とても薄いので短い時間でも毎日眺めているだけで身に付くと思います。これにより本試験を迎える頃には基本的な理論問題が出たら完答できるくらいのレベルになっていました。原価計算の理論は意外と得点源になるので軽視しない方がいいと思います。

<理論科目>

全ての理論科目に共通して言えることは、もちろん程度の差はあるもののテキストと答練をひたすら暗記したということです。

財務諸表論は基本テキスト・応用テキストそして全ての答練を一言一句暗記するつもりで勉強し、最終的にはそのレベルに達していたと思います。監査論についてもほぼ同様であり、私がしたことは応用テキストを一冊まるまる頭に叩き込んだだけでした。

商法についてもテキストと答練を答練を暗記することは同じなのですが、商法は理論の流れが重要だと思ったのでテキストの例題と答練をフローチャートにまとめたサブノートを作り、それをひたすら回しました。ここで気を付ける点は実際に答練を受ける時に、暗記した事項をそのまま吐き出すことに執着せず、問に応じた解答をするように心掛けることです。これは実際に答練を受ける中で鍛えていくしかないですが、1つの対策としては、テキストの例題には同じような理論展開、言い回しが多く含まれており、これらは様々な問に対する答えとして流用することができるので、このような理論展開の仕方や言い回しをまず暗記して、自分のレパートリーを増やすことだと思います。

民法についても同様の考え方で勉強しておりましたが、時間的制約からサブノートを作ることはしませんでした。民法を勉強する際に商法との違いを意識したのは、商法では例題を中心に勉強したのに対し、民法では例題に含まれている論点及び論点集を中心に暗記するようにしたことです。

経営学は、組織論については基本テキストと答練を暗記したのみで、応用テキストと直前テキストは厳密な暗記をせず、こんな話もあるのか、という程度に読みました。財務論についても、直前テキストと答練を暗記しただけでしたが経営学が本試験で最も自信を持って解くことができました。藤原先生と馬場先生は最小の努力で最大の効果を得ることを可能にしてくれる先生です。経営学はこの二人の先生を信じれば間違いないと思います。

<短答式試験について>

私が短答対策としてしたことは、原価計算基準、監査基準の前文と本文、商法の短答テキストを三回転ほどし、短答総合答練を一回復習しただけです。短答式試験の突破は年々厳しくなっていますが、先生方の助言を素直に聞き、忠実に実行すれば必ず合格できると思います。そういう人には運も味方してくれます。

<論文式試験について>

論文式試験については、正直言って経営学以外は感触が良くありませんでした。本試験ではほとんどの科目で普段の答練よりも問題量が多く、さらに考えなければ解けない問題の比率が高くなっています。ですから、本試験で勝ち残るにはクレアールで勉強した基礎的な問題を完答するのはもちろんのこと、難問に対して時間の足りない中でいかに白紙を作らないかだと思います。かく言う私も書くスピードが圧倒的に遅く試験中にはあまりの問題の難しさと量に何度も絶望的な気分になりましたが、絶対に諦めないという強い心で臨んだ結果合格できました。書くスピードが遅くて悩んでいる方には希望を持って頂けたらと思います。ただ、普段の勉強からきれいに速く書く練習をする時間を設けるといいのかなと思います。

先程理論科目はテキストと答練を暗記するだけと書きましたが、実際にやると大変な作業です。他の事をする時間はなくなると思いますので、クレアールの教材を信じて勉強を続けて下さい。そして、本試験で心が折れそうになった時にこらえる為の源となるのは、本試験までに自分がこれだけ勉強してきたんだという自信だけだと思います。そのように自信がつくまで勉強した人は合格という結果が自ずとついてくるはずです。頑張って下さい。

最後に

私がこれまで述べた勉強方法を実践できたのは、ひとえに良き勉強仲間がいたからです。一人ではとても無理だったと思います。そして、塾の甲斐先生には素晴らしい勉強仲間に会う機会を与えてもらっただけでなく、合格するための様々なアドバイスを頂きました。甲斐塾に入っていなかったら、私は合格できなかったと思います。さらに甲斐塾担当の下川さんには合格後の面接指導までして頂き、本当にお世話になりました。

私の合格を支えてくれた両親・友人・先生方、そして全ての人に対し心から感謝しています。本当にありがとうございました。