「自己分析をしっかりと」

村田 俊介さん

はじめに

私は、周りの人々の支えもあり幸運なことに2回目で合格することができました。私がその2年間の間に得た経験が、この体験記を読まれている皆さんの勉強に役にたつことがあれば光栄に思います。

クレアールに入学した理由

私がクレアールに入学した理由は、石井和人先生から非常識合格法についていかなるものかとお話を伺った際に、公認会計士になるためには非常識合格法に沿って勉強するのが一番だと思ったからです。

また私は大学において、五十嵐先生から簿記1級を教えていただいておりましたので、その時に、五十嵐先生についていけば必ず公認会計士に合格できる、と思ったこともクレアールに入学した大きな理由です ( 五十嵐先生には、五十嵐塾においてもお世話になりました ) 。

「非常識合格法」の実践方法

非常識合格法を上手に実践していくポイントは、いかにスピーチをこなせるかによるかと思います。クレアールのテキストは他校に比べて非常に薄いので、すでにそれ自体が“非常識”です。したがって、非常識合格法を上手に実践するためには、その“非常識”なテキストを使っていかに合理的にスピーチを行うかが重要なポイントとだと思います。

スピーチの方法ですが、これは個人個人によって最良な方法が異なるものなので一概にこれがいいとは言えません。私の場合は一人で行うほうが効率的に思えたので、大体は一人で行っていましたが、しっかりと覚えたかどうかを確認するために周りの人に問題を出してもらったこともあります。

繰り返しになりますが、スピーチは最良な方法が人によって異なるものです。ですから、まずは自分にとって最良な方法を見つけるということが大事なのかもしれません。

合格するために一番大事だと思うこと

私が合格するために大事だと思うことは、自分を客観的に分析することだと思います。これは当たり前のことなのかもしれませんが、過年度に合格された方、また周りで合格された方を見ましても、しっかりと自分を分析できている人が合格されていると思います。ですから私もまずはしっかりと自分を分析することが大事だと思いました。

科目の分析

具体的にどのように分析したかと言いますと、まずは得意科目と苦手科目をしっかりと把握することからはじめました。得意科目に関しては、特に何もしなくても大丈夫なのですから、点数が落ちない程度の勉強でよいと思いました。しかし苦手科目 ( 私の場合は商法と経済でした ) については深く考える必要があると思いました。やはり苦手科目があると合格するということが困難になると思いましたし、過年度に合格された方からも、まずは苦手科目をなくすことが合格するための第1歩、とアドバイスをいただいたからです。

苦手科目について考える際に、ただやみくもに長時間勉強するのではなく、まずは、なぜ答練の点数が伸びないのか?ということを単純に考えてみました。そしてその考えたことについて、じゃあこういう風にして勉強してみよう、とか、今までの勉強方法を変えてみよう等、色々な方法を試してみました。もちろん色々な方法を考える時には、その教科ごとに答練の点数が良い人に勉強方法について質問をしました。やはりその科目が得意な人は、自分とは何かが違うから点数がいいと考えたからです。やはり合格するためには、自分の考えだけではなく先生方や周りの方々のアドバイスは欠かせないものだと思います。

自分の分析

また、自分を分析するにあたっては科目ごとの分析だけでなく、自分の性格や習慣についても分析してみました。やはり1年間という長丁場の受験生活を乗り切るためには自分にあった勉強スケジュールを立てる必要があります。そしてそのためには、まず自分についてよく知る必要があると思いましたので、自分の性格や習慣について考えてみました ( 私の場合には、飽きっぽい性格であるとか、1度に何時間ぐらい集中できるか、どの時間帯が1番集中できるか等です ) 。その結果、計算科目と理論科目の暗記を交互に行う ( 同じような科目が続いてだらけてしまうのを防ぐため ) 、苦手科目を夜に勉強する ( 1番集中できる時間帯が夜であったため ) 、何時間ごとに休憩をとるか ( 集中力を保ちながら勉強するため ) 等の方法を考えて、できるだけ効率的に勉強ができるようなスケジュールを立てました。

なお、スケジュールをたてるにあたっては極力苦手科目を優先させるようにしました。大学の授業により勉強時間が制限されることもしばしばあったからです。

科目別勉強方法

簿記

私は1年目から比較的簿記が得意なほうでしたので、1年目・2年目を通じて答練成績優秀者に名前がのるように心がけました。また、2年目では答練をなるべく早く解けるように意識し ( 本試験ではスピードが大事ですから ) 、答練の前には勉強せずに答練でできなかったところを復習するようにすること ( こうすることにより自分のわからないところがハッキリします ) を心がけました。

原計

この科目も比較的得意でしたが、担当前まで理論をほとんど勉強していなっかたので、その分成績は良くなかった気がします。この科目で気をつけたことは、簡単な計算ミスをなくす ( 特に直接原価計算や設備投資 ) 、解く順番に気をつけること ( 簡単なのに時間が足りず解けなかった、ということがないように ) です。

なお、経験上、理論は日頃から勉強することをお薦めします。

財表

この科目はズバリ暗記です。石井先生がおっしゃるとおりに定義から答練まで頑張って覚えました。暗記をしやすくするように、答練や問題集をほぼ全部テキストに切り貼りをしていました。論文式試験の前には周りに誇れるテキストになっていたと思います。あとは石井先生のおっしゃるとおりにスピーチを頑張りました。

監査

財表に比べて、比較的覚える量が少ないと思いましたので、重要な論点をカードにまとめて覚えていました。気をつけたことは、どの様な問題が出題されても大丈夫なように、頭の中でイメージをしながらスピーチをしていたことです。初学者の方は覚えることで精一杯かもしれませんが、日頃からこのことを意識していると、後々楽になると思うので、是非試してみてください。

商法

この科目は最後まで合格答案がもらえませんでした。私は文章を作ることが苦手でしたので、1年目はひたすらテキストの例題を覚えていました。しかし、やはり文章能力が必要なことに気づき、2年目からは条文の趣旨を中心に覚え、答練ではなるべく自分の文章で解答することを心がけました。ただ、結局この方法でも最後まであまり点数が伸びなかったのでダメなのかもしれません。すいません。

経営 ( 戦略論 )

戦略論に関してはあまり得意ではなかったので、理解→暗記という流れを繰り返しました。勉強していて気づいたことは、基本期の重要性です。藤原先生もおっしゃっているとおり、まずは基本期のテキストをしっかりと自分のものにすることが戦略論において重要なポイントかもしれません。

経営 ( 財務論 )

比較的好きな科目でしたので、理解や暗記はスムーズにいきました。この科目は馬場先生を信じて、馬場先生が言われたことを頑張るだけでよいと思います。

ちなみに、私は電話での質問を1、2回しかしませんでしたが、先生は非常に優しく教えてくれますので、是非利用してみてください。

経済

この科目が私にとって1番難関な科目でした。周りの人からも本気で心配される程まずい点数をとっていました。まず理解というものがまったくといっていいほどできていなかったので、ひたすら問題を解いていました ( それ以外に方法がなかったので ) 。問題を解き続けることがいいかは分かりませんが、ある程度の力はつくと思います。その中で気をつけたことは、周りの人が解けるような問題を絶対に落とさないようにするということです。この考えはどの科目にも当てはまりますが、本試験においても非常に重要なことだと思います。

試験前の過ごし方

短答・論文の1,2ヶ月前における勉強で大切なことは、しっかりとした計画がたてられるかどうかだと思います。その中でも1番大事なことは、苦手科目を徹底的につぶす、ということです。これだけは絶対にしなくてはならないことだと思います。

短答

1、2年目ともに本格的な短答対策を始めたのは、4月中旬からでした。どの時期から本格的に始めるかは人により異なると思いますが、クレアールから与えられた資料をこなすにはどの程度の時間が必要かを自分自身で考えてみるといいと思います。

ちなみに原計や監査の基準は集中して読めば2、3回ぐらいで十分ではないでしょうか。

論文

今年は短答が終わってから論文まで3ヶ月ありましたので、比較的余裕のある計画がたてられました。苦手科目である商法・経済を中心にして各科目万遍なく勉強できたと思います。論文前に注意したことは、苦手科目に重点を置きつつ各科目をバランスよく勉強する、ということです。7科目もありますから、この点に注意しないと本試験で偏りがでる危険性があるからです。

論文前はやはり“暗記”という作業が多くなってしまいます。ですから短答後にスムーズに暗記作業に入れるように、3、4月から前もって準備するのも1つの手だと思います。

最後に

私はこの試験を受験するにあたって気をつけたことは、常に“ゆとり”を意識していたことです。“ゆとり”のある勉強スケジュール、気持ちのうえでの“ゆとり”、この2つを常に意識したことが合格につながったと思います。

最後に、私がこの試験において合格という素晴らしい結果を残すことができたのは、厳しいご指導を賜った講師の方々、共に励ましあった五十嵐塾生をはじめとする素晴らしい仲間、クレアールのスタッフの方々、大学の友人および最後まで支え続けてくれた家族のおかげだと思います。この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。