「長期受験者こそ基本重視で」

木島 紹史さん

はじめに

私は今回幸運にも公認会計士二次試験に合格することが出来ました。今回の論文式は特に計算科目が難しく、まったく歯が立たなかったため2 00 5年合格目標の講座を申し込み、試験には落ちたものとみなして勉強をしていました。

私は合格までに長期間費やしてしまい、合格体験記など書く立場にはありませんが特に長期受験者や地方で勉強している方々に励みになればと思い体験記を書いてみることにしました。

クレアールに入学するまで

私は大学の二年の二月に大手の専門学校に通学し始めました。しかし大学を卒業すると家が田舎にあることから通学の時間がもったいないこととアルバイトをしなければならないことから、クレアールの通信講座を取ることにしました。クレアールを選んだのはテキストが薄いことと、講師がすばらしいことを大学時代の先輩から聞いたからです。しかし通信では甘えが出てしまいテープを聞くだけで満足してしまい不合格となってしまいました。そこで試験会場でもらったチラシにライセンスアカデミー熊谷校  ( 現在はクレアールアカデミー熊谷校 ) で会計士講座が開講することを知り、迷わず申し込みました。

熊谷校での三年間

熊谷校に通学し始めて計三回の受験を経験しました。最初の二回のときはアルバイトを早朝と夜にやっていました。空いた時間を勉強に当てるというスタンスで受験生活を送ることにより本業である勉強のほうがおろそかになってしまいました。このころは非常識合格法を忠実に実行しているとはとてもいえませんでした。クレアールに通ってさえいれば合格させてもらえるなんて甘い幻想を抱いていたのもこのころかもしれません。

そして三回目の今回は明らかに勉強法を変えて挑みました。変えたというよりは当たり前のことをようやくやり始めたということなのですが、それは今までは提出しなかった答練を締切日に間に合わせるように提出するようにしたことです。この一見あたりまえのようなことが実は自分が出来ていなかったのです。情けない話ですが長い受験生活を通じて初めてのことでした。自分のペースでやりたいから提出日を無視して問題を解いても甘えが生じてしまいます。また自己採点していい点だったとしても単なる自己満足に過ぎません。カリキュラムに従って答練を受けることにより初めて他の受講生と同じ土俵に立てるのです。また答練で名前を載せることを一つのモチベーションの手段としていました。これらの事を最低限守ることを心がけて淡々と当たり前のことを当たり前のようにやったなというのが今年の感想です。

個別ブースでの受講のメリット

私は、個別ブースをまるで自分の部屋のように使わせていただきました。席取りの心配や教室の移動の心配もなく余計なことを考えずに勉強できました。一日中同じ席で誰にも邪魔されることなく勉強できることが個別ブース受講の最大のメリットだと思います。

ちなみに私はいつも同じ席に座っていたのでその席のことを「木島席」とスタッフの方は呼んでいました。

しかしその反面、個別の受講ですと孤独感に苦しめられることもあると思います。また講師の方々とも顔を合わせることもありません。

やはり自分の性格を把握して受講形態を考えたほうがいいと思います。

メンタルとフィジカルの重要性

私は大学を卒業してから地元で勉強していましたが一人でいる時間が多くなり余計なことを考えてネガティブな思考に陥ることが多くなりました。また周囲からの無言のプレッシャーに必要以上に反応してました。そこである番組でスポーツ選手がメンタルトレーニングをして成功したということをみて興味をもちポジティブに思考することの大切さに気づきました。

私はジム・レーヤー氏の書いた「メンタル・タフネス」という本をお勧めしたいと思います。私はその本を通じてストレスで苦しむことからストレスで成長できることを学びました。

例えば熊谷校は教室内にトイレがありますがトイレの音も川のせせらぎに感じるくらい集中かつリラックス出来るようになったと思います。

また受験生だからといって自分の好きなスポーツを我慢していたため、運動不足に陥ってしまっていました。そこで今回の受験に際して週に一度は必ずサッカーをするようにしました。そこには中学生から美容師の方までさまざまな世代の方がいたので肉体的にも精神的にも刺激になりました。さらに受験は体力が必要といわれますがスポーツを通じて体力の強化も図ることが出来他の受験生には体力だけは負けないというわけのわからない自信がつきました。試験会場では他の受験生に比べて自分の色の黒さがめだっていたような気がします。

以上週に一度のスポーツによりオンとオフの切り替えができるようになり、より勉強に集中できるようになりました。自分にとっての八科目目がサッカーだったと思います。

科目別学習法

全体を通じて言えることは答練を締切に間に合わせるということだと思います。耳にたこかもしれませんがこれがやってみると出来ないものなのです。クレアールでは答案提出率6 0 %以上の合格率は高いということからもこのことがいかに大切かがわかります。

あとはいかにクレアールを信じてやれるかにかかっています。自分はまったく他校の資料に手を出しませんでした。

<簿記>

この科目は長期受験生にとっては得意科目だと思います。しかし得意だからといって難しいことばかりしていると基本問題でつまずくことがあります。そこで私が取った方法は個別問題集の徹底でした。これは特に短答式で効果を発揮し簿記は満点が取れました。論文式の対策としては総合問題を繰り返し解くというだけでした。特に連結の問題を徹底してやりました。しかし今年の問題では貯金は出来なかったと思います。

<原価計算>

この科目も基本的には個別問題集と総合問題を繰り返すというだけでしたが、安井先生が口をすっぱくしておっしゃられたように問題を解きながら基準に必ず立ち返るようにしました。あえて基準は覚えようとせずに見る度に回数をチェックしていき、どの基準が重要なのかを判断しました。原価計算も今年の問題では貯金できなかったと思います。

<財務諸表論>

この科目はなんと言っても石井先生の言うことを聞くに限ります。一人で勉強している人は仲間とスピーチが出来ないハンデがあるとは思いますが、自分は一度書いて、後はその書いたものを繰り返し見ていました。答練は自分でヤマを張らず、当たると信じてひたすら覚えました。今年の問題を見れば石井先生のすごさがわかると思います。

<監査論>

この科目も堀江先生のおっしゃることを忠実に実行すればよいと思います。基準の前文の読み込みと監査報告書の雛型の暗記は必須です。今年の問題はどの受験生にとってもきつかったと思いますが自分は知っている知識を総動員して諦めず全部埋めました。実は全部埋めたことがアドバンテージになったかもしれないと思っています。

<商法>

この科目は授業をしっかり聞いて六法と友達になり、答練を受けて復習すれば問題ないと思います。必ず知っている問題が一問は出ますから石井先生を信じればいいと思います。今年の問題も大体は見たことのある問題でした。

<民法>

この科目も基本的に商法と同じように勉強しましたが論点集を今年は徹底してつぶしました。今年の問題では一問目は公開模試が的中し二問目は論点集の徹底が生きました。

<経営学>

この科目は藤原先生の担当の分野は基本マスターテキストの徹底を重視しました。直前期も基本マスターを大事にしていました。

他方で馬場先生の担当の分野は先生が当ててくれると信じて疑わず直前期の薄いテキストと答練の暗記に全力を尽くしました。今年の問題は問題を見た瞬間に経営学はいただいたなと思いました。本当に感謝しております。

最後に

今思えばはじめから今年やったように勉強できたらもっと早く合格できたのになとは思います。しかし長い受験生活で得た経験はかけがえのないものです。自分はたくさんの人の励ましを受けようやく合格できました。クレアール熊谷校のスタッフの方々には本当にお世話になってしまいました。いつも帰りが遅くなってすいませんでした。来年の受験生がみな合格することを祈っております。本当にありがとうございました。