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「長く勉強している方へ」上條 玲さん はじめに私は合格までにかなりの年月を要しましたので、短期合格を目指す皆さんの参考になるかどうかわかりませんが、受験勉強が長くなってしまっている方の勉強の参考に少しでもお役に立てれば幸いです。 クレアールに入学した理由私は法学部出身であり、当初私の周りには会計士を目指す人はいなかったので、初めはどこの専門学校を選べばよいのかまったく検討もつきませんでした。そこで、同じ目標に向かって勉強する仲間がいれば途中で挫折せずに勉強できるのではと思い、アットホームな環境であるクレアールを選択しました(実際に多くの仲間ができて、先に合格した友人は合格後も私を支えてくれました)。 また、テキストは薄いが無駄のない内容というのも全体像が把握しやすくなり、かつ何回も回転できるので、理解して暗記するのに最適でした。 今まで失敗した理由クレアールでは、合格者は取りこぼしをしない合格必要得点配点範囲に重点を置き、その範囲をスピーチ等で徹底的に理解し暗記することを強調しています。そこで、クレアールのテキストや答練のみをやればよかったのですが、私の失敗の原因はクレアールの「非常識合格法」を忠実に実践しなかった(できなかった)ことでした。 具体的には、@スピーチを徹底しなかったこと、A試験に出題されそうな部分と出題されそうもない部分を自分で勝手に判断してしまい、試験に出題されそうもないと判断した部分については、ほとんど手をつけなかったこと、B苦手科目があったこと、C問題文をよく読まないで問題を解いていたことでした。 科目別勉強法以下、今までの失敗を踏まえた私の科目別学習方法、短答式試験、論文式試験について述べたいと思います。 簿記簿記は得意科目でしたので、毎日2時間問題を1つずつ解いて実力を維持していました。また、近年では頻繁に改正がなされたり、新基準が登場してきているので、そのようなまだ馴れていない分野は、完璧に自分のものにするまで6〜7回繰り返しました。 その際に、特に注意した点はミスノートを作り、間違えた日の日付を記入して答練の前には必ず目を通すようにしていました。また、答練の計算用紙には会社名、会計期間、単位、四捨五入等の指示を必ず記入する癖をつけていました。これによりケアレスミスをかなり防いでいました。 計算用紙の使い道は人それぞれですが、自分がよく見落としたりするものをメモしておけばかなりのケアレスミスを防げると思います。 原価計算原価計算は、得意分野と苦手分野があったので、どちらかといえば苦手科目であり、その中でも標準原価計算の差異分析が苦手でした。 しかし、ここ数年本試験では必ず標準原価計算の差異分析の問題が出ているので、その対策として、同一分野の問題を 5 〜 6 問ぐらいまとめ解きをして苦手意識をなくしたり、資料をよく読み、図などを使って原価の流れをイメージしてなんとか対応していました。 日々の学習として、原価計算に関しては簿記ほど毎日解く必要を感じなかったので、直前期は毎日 2 問解いていましたが、直前期以外は週に2〜 3 問解く程度でした。ただし、簿記と同様に、ミスノートを作成し問題と解答を貼ったり、指示の読み飛ばしの日付を記入していました。 なお、本試験では 4 問出題する傾向にあるので普段の答練から、優先順位をつけて解く練習を積んでおいたほうがいいと思います。 財務諸表論
この科目については、石井先生の講義を受けた後はひたすらスピーチを徹底しました。本試験では確実な知識しか役立ちませんが、スピーチの徹底により自信がつくことがメリットです。 注意したことは、テキストや答練については基本的に全ての部分をスピーチしましたが、全てを同じようにすることは無理でしたので、定義や答練を優先し、これらの部分についてはストレスなくいえるまで繰り返しました。 監査論この科目も、テキストと答練のスピーチを徹底しましたが、監査論は論点の網羅性と正確性が重要なので、堀江先生の講義を受けて、監査を立体的に理解した後に虚像表示等の論点について、まず関連論点を挙げてから正確にスピーチするようにしていました。 監査基準については、後の負担を軽くするため講義で参照した部分をその都度覚えるようにしていました。 商法商法も、テキストと答練のスピーチを繰り返しましたが、その際に常に条文を見るように心がけました。また、私の場合、論理矛盾した答練を書くことが多かったので、答練の際には答案の流れを確認しながら、 10 分前くらいには終わらせ見直すようにしていました。日頃の勉強は、定義条文制度趣旨をおさえるようにしていました。 経営学
経営学は試験委員の個性が反映されやすい科目であり、試験委員の著書も多数でていますが、読む必要はないと思います。理由は、経営管理論の藤原先生や財務論の馬場先生のテキストや答練では試験委員の見解を踏まえて作られているからです。ですからテキストと答練を繰り返すのがいいと思います。
また、経営学は苦手意識があり、少しでも関心を持ちたい方は 11 時からの WBS を見るのもいいかもしれません。 民法
民法も、基本的には、テキストと答練を繰り返しましたが論点集を特に重宝しました。理由は、論点集はテキストに記載されている論点やその他の論点が簡潔に記載されているため正確な知識を幅広く増やして実力向上を図ることができるからです。
答練で重要なことは、知らない論点が出ても条文を探す努力をすることです。条文を理解するだけで解ける問題もありますので、あきらめない姿勢が大切だと思います。 短答式試験対策についてまず計算科目については、論文式対策としての 2 時間問題を解いていれば問題はないと思いますが、その他に短答式答練の復習やクレアールのテキストと問題集を例題に至る仕訳等の説明から例題まで含めて 2 回転しました。これは、短答式試験の簿記は仕訳の正誤問題が必ず出題されているので、基本事項の再確認の意味でも有効でした。原価計算については、落とすことのできない原価計算基準を繰り返しスピーチして暗記しました。理論問題については、財表と監査はテキストや短答答練及び法規集を前文も含め 1 通り回転させ穴のないようにしました。商法については、石井先生のテキストは非常に良く、まとめの図表のおかげで体系的に理解できました。私が行ったのはその他に自分が間違えやすいものを図表化し、それを暗記していました。 短答式試験で解く順番は人によって異なりますが、参考として私の場合は答練も含め短時間で終わらせる商法から始まり、財表、監査の順で 1 時間を目安に解いていました(ちなみに今年は 1 時間ぎりぎりかかりました)。その後、客観的な答が出る原計と簿記の両者を 1 つの計算問題と捉え、自分が出来そうな問題から解き、難しいと思われるものは後回しにするか、勘でした。また正誤問題の対策として正しいものを選ぶときは○又は○○( 2 つ選ぶ場合)誤りを選ぶときは×又は××( 2 つ選ぶ場合)を設問の右上に表記してチェックをすることにより、ケアレスミスが防げます(以前の本試験で、このようなことをせず間違えた為その反省から)。 短答式試験で重要なことは、スピードと取るべき問題と落としても構わない問題を見極めることです。普段の答練ではそれを意識して解いて下さい。また問題文は呼吸を整え落ち着いて読んでください。落ち着きさえすればクレアールを信じてやってきた皆さんなら大丈夫です。 論文式試験について計算科目については、とにかく問題をよく読むことです。また全て解こうと思わず、優先順位をつけて他の合格者が取るであろうところを確実に取ることが大事です。実際に今年の原価計算の品質原価計算は難しく 1 つしか合っていませんでしたが、他の人達もほとんど白紙でした。日々の答練の際に完答できなくても、少なくとも自分の埋めたところは間違えないようにして、間違えた場合は、その原因をとことん追究してください。 理論問題は、クレアールのテキストと答練を信じてスピーチを徹底して下さい。特に商法と民法は条文を大事にしてください。 最後にようやく長い受験生活も終わりました。今年合格できたのは、やはりミスノートを作って間違えた原因を分析したこと、苦手科目をなくす努力をしたこと及びクレアールを信じてスピーチを徹底したため本試験では開き直ることができ余計なプレッシャーがかからなかったことだと思います。 長く勉強している人は特に精神的に辛い時期もありますが、私もそうでした。気づいていないだけでゴールは目前に迫っています。辛い時は今まで頑張ってきた自分、応援してくれている人達を思い出し、将来会計士として働いている自分をイメージして頑張ってください。 最後になりましたが、私が合格できたのは石井先生をはじめとする講師の先生方、事務局の方々、長年にわたる勉強を許してくれた家族のおかげです。 本当に感謝をしています。この場を借りてお礼を言わせて下さい。どうもありがとうございました。 |
