![]() |
「基礎力の徹底+現場力の養成」橋本 浩史さん はじめに私は幸運にも、公認会計士 2 次試験に合格することが出来ました。今までの道のりを振り返り、少しでも多くの人に参考にしていただければ幸いです(反面教師という意味も含め)。 公認会計士を目指した理由私が公認会計士を志したのは大学 1 年の 11 月です。当時、大学の専門課程の進路について考えていた私は、企業経営の分野に強く惹かれ、「いつか企業の経営に携わる仕事をしたい。」と思いました。そして、「企業経営について深く知るなら、そのために企業の数値に強くなる必要がある。」と考え、公認会計士の資格を持ち財務や経営企画のプロになろうと決めました。それに至るには、大学で経営学を教えていた先生や同じ時期に公認会計士を目指した友人(彼も今年合格しました)、そして企業で経営企画を仕事とする父親の影響が強くありました。 クレアール会計士アカデミーに入学した理由世に多数ある専門学校の中からクレアール会計士アカデミー(以下クレアールと略す)を選んだきっかけは、エール出版社の「私の公認会計士二次試験合格作戦」でした。そこには、クレアールの「非常識合格法」のことが取り上げられており、「クレアールの絞られたテキストで一発合格した!」とか「 1 年目には計算科目しかしない」と言った他校との差異に興味を覚えました。そこでそれを詳しく知りたいと思い、石井和人先生の「非常識合格法」の本を読んでみましたが、そこに書いてあったことは私が大学受験勉強の際にやっていたことと大差なく、むしろ「超常識」にすら思えました。その考えに共感し、 2 年前の 12 月にクレアールの門を敲いたのです。 受講形態・コースについて私は簿記の 2 級からスタートするコースに入り、 2 月に 2 級、 6 月に 1 級を受けることを当面の目標とし受講しました。通常 1 級を受けるコースは 12 月開講で、この時点で私は既に出遅れていたわけですが、逆に「一気に追いついてやる!」という気持ちで勉強しました。クラスはライブクラスでしたが、学校が忙しかったため簿記検定の期間だけ個別 VTR クラスで自分のペースに合わせて授業を受けていました。 受講の形態は皆さんの都合に合わせて選ぶべきです。私もライブクラスといいつつ、個別 VTR クラス等でかなり振り替えてました(私の生活がルーズだったというのも一理ありますが・・・)。しかしながら、その経験上、「出来るだけライブで受講し、その場で集中するのがベストだ」というのが私の意見です。というのも、題名でも書きましたが公認会計士試験では「現場力」が物を言うからです。「現場力」というのは私の造語(?)ですが、試験会場で如何にして機転を利かせて基礎力を応用させられるか、という意味です。折角たくさん勉強をして色々な知識を詰め込んでいっても、それを活かせなければ何の意味もありません。会計士試験は、「基礎の部分を理解したうえで、それを如何に応用させられるか」の試験であり、そうするためには集中力が欠かせません。ただ漫然と講義を聴き、板書を取るために 3 時間を費やすのは実にもったいない(個別 VTR だと板書ノートが配られ、板書さえ取らない)!!話を聞きながら、先生がボソッと漏らされたことをメモしたり、「今日の内容は、前に習った原則とどんな関係があるのか、共通点や相違点は何か」ということを考えことで、授業内容の定着や理解も深まります。集中力もつきます。そういう積み重ねが基礎力と現場力をつけるのです。 各科目の勉強について(非常識合格法の活用を含む)簿記簿記は公認会計士試験での最重要科目ですが、私は最後まで苦手でした。簿記検定の段階では「仕訳が如何にきれるか」が重視されますが、会計士講座に移行してからはその分量や構造理解についていけなくなり、勉強法の模索に腐心しました。その中で気付きましたが、@一般商品売買では、如何にして情報を集約し、解答用紙に写す際に漏れや重複をなくすことA何処の数字が埋まれば、それがどの数字のヒントになるかを意識するB構造論点(連結や本支店、キャッシュフロー等)では、個別計算書の単なる合算と如何なる違いがあるのかを意識する、ことが重要だと思います。 原価計算
やや得意科目でしたが、本試験で打ちのめされました。問題が解けるだけで表面的な理解しか出来てなかったのです。・・・といっても、専門書を読んだりする時間はないはずです。そこで、@工業簿記分野では、ボックス図の計算を覚える前に何故そのような計算になるのか?この計算の特徴は何だろうか?をちょっと考えてみる(例えば、仕損処理の度外視法と非度外視法はどうしてそのような計算プロセスになり、両者の計算の特徴は何か?)A管理会計分野では、コストと資金調達の諸問題を関連付けて解いてみる、ということを試してみてください。 財務諸表論
石井和人先生のとても分かりやすい授業にも関わらず、最初は超苦手科目( 200 点中 5 点の時もあった)でした。私は元来暗記が苦手で、スピーチもなかなか出来なかったのです。そこで、テキスト暗記に入る前に「構造理解のためのワンクッション」を入れました。具体的にいうと、例えば引当金の設定要件の暗記の際は、そもそも何故引当金の設定をするのかという本質論に立ち返り、費用収益対応の原則とのつながりや各要件の設定理由との関連性を曲りなりに考え、暗記しやすくしました。もちろんスピーチのためのクッションとしての暗記なので、スピーチは欠かさないで下さい!本末転倒です。 監査論この科目は基本期から得意でした。堀江正之先生の図解が多くしかも分量の少ない基本マスターテキストのおかげで、監査論を体系的に覚えることが出来、応用期でも答練で偏差値 50 を超えることが出来た唯一の科目となりました。クレアールのテキストさえあれば、監査基準委員会報告書のようなものを読むことなく、短答・論文ともに十分得点できます。ただし、監査基準と前文(中間含む)は必ず読んで下さい。 商法
最初は超苦手科目でした(財表以上に)。しかし、一度コツをつかめれば暗記量が一気に減り、高得点も狙える科目です。商法は石井洋史先生の直前マスターのテキストのおかげ(もちろん他のテキストも)で、特に一行問題(〜について論じなさい・・という問題)での考え方や論じるときの方法が掴めるようになりました。それまで応用答練ではいつも 200 点中 20 〜 30 点くらいしか取れませんでしたが、このテキストを読み、直前模試では 70 点前後を取り、本試験では 110 〜 120 点は取ることが出来たと思います。商法が苦手だという方には、条文や例題をそのまま暗記するといった勉強ではなく、似て非なるもの(例:株券と権利株など)の性質やそれに伴う規制の共通点・相違点を追うように勉強することをお勧めします。とにかく趣旨に目を向けてください!! 経済学
ミクロ経済学は大学で勉強していたこともあり得意でした。それに対し、マクロ経済学は数式の意味等が掴めず苦手でした。今年に関しては本試験の問題が難しすぎて没問となりましたが、翌年以降どうなるか分からないため、皆さん答練等をフルに活用し傾斜配点がかかるような基本問題を取りこぼさないようにしてください。 経営学
今年はこの科目のおかげで受かったといっても過言ではありません。最低限の勉強で 7 割近く取ることが出来ました。これについては、藤原敬一先生と馬場伸夫先生を信じてテキストを完璧するのみです。非常識合格法万歳!! 短答式試験について
短答式試験はしっかり勉強すべし!!これは声を大にして言いたいです。今年の短答式試験の合格率は 19.9 %、短答合格者の論文式合格率は 42.5 %。この数値からも明らかなように、短答式試験は重要です。私は 4 月からは殆ど短答式の勉強しかしていません。ある程度の力がついていれば、論文式の勉強は短答後でも間に合います。なぜなら、今年度は論文式試験の日程が約 1 ヶ月遅くなって、論文式の力を養成する時間が十分にあったからで、この流れは来年も踏襲されます。今年の最終合格率は 8.4 %でしたが、では 私の実力が全受験生の上位 8,4 %であったかと言うと絶対にそんなことはありません。そんな私でも、短答を(ギリギリですが)合格出来たことで合格への展開が開けたのです。 最後に
ありきたりな言葉ではありますが、この合格は私一人の力では到底無理であり、周りの友達、家族、恋人、そしてクレアール会計士アカデミーの存在があって初めて成り立ったものです。そして、それらの全てに巡り会えた様々な偶然、奇跡に感謝して止みません。本当に有難うございました!!これから社会人への第 1 歩を踏み出すわけですが、じっくりと下積みを経験し、活躍していきたいです。 |
