「やればできる」

花岡 由佳さん

<はじめに>

 去る 11 月 8 日、私は半ばあきらめつつも合否をはっきりさせたいと思い、金融庁前の列に加わりました。(実は論文式試験終了後まもなく、来年度に向けて再度クレアールで勉強を開始していましたが、アルバイトを始めたこともあって、今一つ勉強に身が入らず、混沌とした日々を送っていました。)掲示板の小さな文字に目をこらしてみると、何と私の番号と名前があるではないですか。何かの間違いかと思い確認すること数回、間違いではありません。思わず目に涙がこみあげてきました。「やっと受かった。もう勉強しなくていいんだ。私だってやればできるんだ。」そう思いました。

 こんな私でもあきらめずに勉強を続けたおかげでようやく合格することができました。

そこで私の経験が少しでも皆様のお役に立てるならと思い、以下私の勉強方法を述べさせていただきたいと思います。

<クレアールに入学した理由>

 私は一般企業で経理をやっていましたが、会計の知識を身につけてもっと専門的な仕事をしたいと思い、会社をやめて会計士の勉強を始めました。

 まず私は大学の生協で各校のパンフレットを入手し、その中でクレアールが@「非常識合格法」なるものを取り入れていたこと、A受講料が安いこと、Bコース設定が至って簡単だったこと、以上の3点からクレアールのガイダンスに参加することにしました。そこで石井和人先生の「非常識合格法」のビデオを見て、これなら私でも合格できるかも知れない、と思いクレアールに入学することを決めました。

 クレアールでは基礎期、応用期、直前期と分かれているだけで、他校のような様々なコース設定というものがなく、基本的に上級クラスの一種類だけで明瞭なのが良かったです。このカリキュラムで合格できるという点が魅力でした。

<「非常識合格法」のメリット>

公認会計士第2次試験は税理士試験と違って、 7 科目全てを一度に合格しなければなりません。そこで重要なのが「バランスよく勉強する」ことです。この点、「非常識合格法」なら、合格に必要な範囲に絞って勉強するので、特定科目に偏ることなく全科目を満遍なく押さえることができます。また、細かい論点をあれこれ覚えるのではなく、基本的なことをまずはしっかりと理解し、この知識を利用することで応用力がつきますので、知らない問題に対しても何らかの解答を導き出すことができるようになります。ここで他校の生徒に差をつけることができます。

このように、「非常識合格法」は誰もが書ける問題は完璧にし、知らない問題や難問についてはみんな書けませんので、そこで定義だけでも書いておくと点がもらえることから合格点を取ることができます。少ないが完全な知識を最大限に活用することで合格点を狙う「非常識合格法」はとても合理的な勉強方法です。すなわちインプットを必要最小限にしてアウトプットを最大限にするという、まさに効率的な勉強方法なのです。

<私の実践方法>

私はクレアールのテキストと答練以外は全くやりませんでした。ただひたすらテキストと答練をこなしただけです。クレアールの受講生の中には他校の答練を入手してやっていた人もいましたが、私は他校のものに手を出す余裕はなかったですし、何よりもクレアールのテキストと答練だけでよいという石井先生の言葉を信じて、「非常識合格法」を実践しました。

具体的には、@講義はライブクラスで受講し、自分でノートをとる、A答練は全て受ける、この2点につきます。@については、ビデオクラスだと一方的に映像と説明が流れてくるため、どうしても受身になるので、私としては生講義の方が勉強に身が入ってよいと思います。ただ、個別ビデオクラスの方が時短機能を使ったり、巻戻し、早送りによって自分のペースで勉強できるという利点はあるのですが、私はやはりライブクラスでよかったと思っています。Aについては、私は答練は全てライブクラスのカリキュラム通りに受けました。確かに勉強を始めて1年目は理論のスピーチが間に合わず、全く書けない状態が続きましたが、それでもあきらめずに全て受けました。点数が悪くても、少しでもいいから知っていることを何とか書くようにすることで、自分がどこまでわかっているのか、わかっていないのかがわかるため、答練は必ず全て受けることをお勧めします。勉強は継続することが大切なので、クレアールのカリキュラムに何が何でもついていくことが合格への道だと思います。ひどい点数の答案が返却されると、自分がまだまだなのがわかり、何とか少しでも点数をとろうとがんばる動機づけにもなり、私は答練を全て受けたことが実力と自信につながりました。

<科目別勉強方法>

次に科目別の私の勉強方法をご参考までに紹介させていただきます。

−簿記・原価計算−

1年目はほとんど計算科目しか手がまわりませんでした。個別問題集を解いて答練をうけるのがやっとで成績も惨憺たるものでしたが、この積み重ねのおかげで2年目は簿記で成績優秀者に名前が載るようになりました。計算科目は下書用紙の使い方を自分なりのルールを決めて工夫しました。

−財表・監査−

1年目は計算科目で精一杯で、理論科目まで十分に手がまわりませんでしたが、答練はきちんと受けるようにしていました。2年目になってやっとスピーチを徹底して行うことで、ここでもやはり成績優秀者に載るようになりました。

具体的なスピーチ方法ですが、私は仲間とスピーチしたことはなく、常に一人でスピーチを行い、ひたすらテキストの内容を暗記しました。さらに財表については答練の解答もスピーチして覚えました。

このようにテキストと答練をスピーチしていると、少しずつこの表現は別の所でも出てきたとか、表現は違うけど同じことを言っているとか、相互の関係がわかるようになるので、ますます知識が身につきます。

−商法−

1年目は商法に対して苦手意識を持ってしまい、勉強の仕方も確立できませんでしたが、これではいけないと思い、2年目になって、まとめカードを作りました。テキストはあまり使わず、テキストから作ったまとめカードをスピーチして暗記することで、短答式総合答練で点数がとれるようになっていきました。それから少しずつですが、論文もかけるようになっていきました。商法はロジックが組み立てられるかどうかにかかっていると思います。これはまとめカードと、具体的な文章構成はテキストの例題と答練の解答及び答練の講評をまねることで身につけていきました。

−経営・経済−

組織論は範囲があってないような科目で勉強方法がわかりませんでしたが、とにかく私はテキストを繰り返し繰り返し読みました。答練で初めて出てくる言葉などもありましたが、それはその都度覚えるようにしました。ここでもテキストを何回転かさせていくうちにみえてくるものがありました。具体的には基本マスターテキストをまずはしっかり行い、覚えるべきことは覚え、次に応用マスターを基本マスターで学んだ事項にあてはめて考えながら読み込みました。

財務論もとにかくわからないまでもテキストを進めることをお勧めします。わからなくても先に進むことで後でわかってくることも多いので、そこで止まるよりもテキストを何回転もさせることが重要だと思います。

経済学は答練を通じて問題の解き方を身につけることを心がけました。答練は「非常識合格法」に従って良問なので、繰り返し解いて解き方を理解しました。

<短答対策>

短答対策としては短答用のテキストを繰り返しやりました。特に商法はただ解くだけでなく、解説が詳しいので条文を引きながら解説を理解するように努めました。これにより知識が整理されて論文対策にもなります。また法規集を暇をみつけては読みました。

 試験2週間前からは短答対策に完全特化しました。短答式総合答練を解き、理論科目は全ての選択肢の正誤判断がつくようにし、正しい記述を覚えました。短答式対策はこれで充分です。

<最後に>

以上が私の勉強方法ですが、1つ言えることは、周囲に惑わされないことです。不安になるのはわかりますが、自分を信じて最後までがんばってください。それが必ず合格へつながります。ありがとうございました。