渡島 健介さん
- 同志社大学 経済学部 卒
クレアールに入学した理由
私が公認会計士試験を始めるにあたり、私が一番不安に思っていたことは、すべての範囲を消化しきれるかどうかでした。消化しきれなければ中途半端な知識を持つことになり、それは試験を受けるにあたりプラスにならないどころか、間違いを生じさせてしまうからです。そこでそれを考えながら色々な予備校を見ていたのですが、多くの予備校はどこも教わる量が多い印象を受けました。一方、クレアールは試験に必要な範囲を重点的にしていて量がそこまで多くないという事を強調しており、自分でも消化しきれるうえに最短で合格レベルに持っていけるのではないかと考え、入学することに決めました。
非常識合格法のメリットとその実践方法
私が非常識合格法の考えでメリットがあると感じたのは、
- ①基礎力を大事にできることと、
- ②他に比べて授業数が少ない分、自分の時間を確保できること
です。
まず①ですが、一般には難しいと言われる公認会計士試験においても一番大切なものは基礎力です。私はいかに基礎的な事を固めるかがこの試験の合否を分けると考えています。大きな木の幹を理解することによって、枝葉の論点は知らなくても方向性を導きだすことは出来るようになるので短答でも役立ちますし、論文ではこういった木の幹の部分を理解している事を解答に示すだけでもある程度の点数は来るようになるので役立ちます。
次に②ですが、私の場合、受身の授業だけでは理解がなかなか進まなく、自分で調べないと十分な理解ができないという性格なのですが、そういった性格には自分の時間が確保でき、とてもいい環境でした。またそういった性格でない方でも、結局理解や暗記は自分の時間を確保するのかに依存している部分はあるのでメリットはあると思います。また、授業や答練でやった範囲を理解すればよいので、勉強の方向性が示されてた分、勉強はしやすかったです。
理論科目の勉強法
ここでは、私が実践した勉強法を紹介します。自分流なので皆さんに合うかは分かりませんが、参考程度に聞いていただけたらと思います。
私は、短答式は論文式を受けるにあたり、必要な基礎を幅広く知っているかを試す試験で、論文式は短答式で勉強した範囲の理論的な背景を使って論述で答えさせる試験であると考えています。
短答式が基礎の部分とは言っても膨大な量のため、まずは整理することが大事だと考え、大まかな理解を重視していました。そのために理論的な背景を簡単にでも知ることが役立ちました。理論自体は必要性から出てきたものになりますので、それが必要となった問題などの背景を知ることで大きな幹の部分を根付かせようとしながら勉強をしていました。また、この勉強は論文を受けるときにはそのまま答えにもなりうるのでおすすめです。
ただし、これは私が短答を1回落ちた後に実践していた方法なので、こうした大まかな理解の前には無理やり暗記していた部分もありました。理解と暗記はどちらを先にするかは人それぞれで一概にどっちかというのは難しいですが、私はまずは両方をバランスよく行った方がいいと思います。そして最終的には理解が固まることが大事だと思います。
論文については先ほども記載しましたように、まずは理論の背景を勉強するのが重要です。ただし、注意すべきなのは論文から租税法と選択科目が増えますので、その勉強もする必要があり、1日で1科目にかけられる時間が減ってしまうことです。そこで、いかに短答と重複する範囲を論文の勉強で省くことができるのかも1つの戦略となってきます。
計算科目の勉強法
クレアールでは、まず、計算を固めてから理論をするという方法を採っていますが、私はこの勉強方法のおかげで論文の勉強をしているとき、ほとんどの時間を理論に回すことができました。特に、租税法を除く計算科目は短答とレベルとしてはそこまで変わらないので、計算は短答までに固めて、少しでも他の理論などの科目に時間を割くほうが良いです。とは言いましても、計算を解けるようになるのは簡単ではありません。
簿記
私は簿記に関しては論文の答練を何度も解きました。しかし、ただ闇雲に解くのではなく、どういった解き順で解くのがよいのかや、計算用紙をどう書いたらわかり易く、かつ、解きやすくなるのかを考えながら解いていました。この際、解く時間は他の勉強に支障をきたさない限り気にせずに解いていました。なぜなら、解き方さえ確立してしまえば、後は慣れるだけですので時間は自ずと短くなってくるからです。
管理会計
管理会計については私自身得意だったというのもありますが、計算は1級レベルをマスターしておけば後は答練を解いていくだけで十分対応することができますので、まずは1級をマスターすることをおすすめします。
租税法
租税法は計算の範囲が多く、理論的に理解するのが困難な計算式などがあるうえに配点が理論よりも多いため、時間のある早いうちにある程度計算を固めておくことをおすすめします。
精神面
これまでに紹介した勉強法以上に最も大事なことは精神面です。試験が近づいてきたり、勉強が進まなかったりすると、どうしてもプレッシャーから逃げたくなってしまいます。私はその場合においても常に自分にプレッシャーや危機感を持つようにしていました。なぜなら、試験は年に最大でも2度しかないですし、落ちてしまえば受かるまで何回もこのプレッシャーを受けなければならないからです。
また、このきつい中で勉強したという事が本番では自分の自信にもなります。そして本番で頼ることができるのは自分自身のみですので、「自分はこれだけやってきたのだから、あとは自分を信じて解けばいい」と考えることができたのは、私にとってとても大きかったです。
最後に
この勉強は自分一人で合格することは困難だと思います。私を支えて下さった勉強仲間、スタッフの方々、大学の友人、家族などには感謝しています。本当にありがとうございました。また、これを読んで下さった受験生の皆様の合格をお祈り申し上げます。