久保 幸輔さん
- 一発合格
公認会計士を目指したきっかけ
私は大学三回生の途中から勉強を始めました。それまではサークルやバイトなどをしながら大学生活を送っていました。私の学部の授業で会計学があり、たまたま受けていたのですが、ある時に授業に公認会計士の方が講演に来られました。友人と授業を受けていたなかで、共に特筆するようなスキルもなく、就活を考えなければいけない時期であったこともあり、興味を持ち始めました。当時は正直合格できるのかという不安が大きかったことを覚えています。
クレアールを選んだ理由
私が一番重視したのは費用対効果です。公認会計士試験も資格試験である以上、合格しなければ何の意味もありません。その点クレアールでは他の予備校と比べて費用を抑えることができました。また非常識合格法を唱えており、膨大な試験範囲の内で特に重要なところに力を入れるというスタイルが腑に落ちたということも選んだ理由の1つです。大学の授業で軽く簿記の知識を付けていただけ私にとって初めの一年目は簿記だけをやるという方法は知識を深めるのに適していました。
短答式合格まで
初めは非常識合格法の通り、簿記の勉強をひたすら進め、とりあえず簿記二級と一級を取ろうと考えました。結果としてはどちらも一度落ちてしまい、最終的に一級を取得することができ、この学習を通じ、幅広く簿記の知識を付けることが出来ました。試験独特の雰囲気で緊張してしまうこともあるので、場馴れするためにも受けてみることをお勧めします。
勉強を始めてから1年経たない期間で5月の短答式試験がありました。この時点では会計士講座が始まっておらず、簿記一級までの知識+過年度教材に目を通すぐらいの知識しかなかったのですが、雰囲気を知るために受験してみました。結果は5割弱しか取れず短答式試験の壁の高さを感じました。
その後、会計士講座が始まり、勉強を本格的に始めることになりました。私はタブレットを用いて講義を受けていたのですが、全て倍速で受け、問題集、答練を何度も解くというようにしていました。その中でも特にためになったのは短答式対策の過去問題集です。各科目とも直前期はこれを何度も繰り返し解くことで、過去問対策をしつつ知識を深めることが出来ました。
そして二度目の短答式試験(12月)、正直受かったという手応えがあった訳ではないのですが、自己採点では7割強の出来で無事合格することができました。やはり、お試しで受けたおかげで当日の流れや雰囲気を分かっていたため落ち着いて受験できたのが大きかったと思います。
論文式合格まで
短答式の自己採点でほぼ合格が分かっていたので、年末年始頃までは勉強をほどほどにし、息抜きしたりしていました。論文式試験の対策講座が始まると租税法と選択科目が増え、各科目への時間配分が重要になってきます。これは受験生の多くが解答できるところは必ず書けるようにしなければならず、また、科目によっては時間をかければ伸びる科目と時間をかけても伸びづらい科目があるからです。私は特に配点が大きい会計学と受験生の多くが苦手意識を持っている租税法に特に力を入れました。講義は全て倍速で受け、答練と問題集を一通り解き、理解が不足しているところを強化するようにしました。論文式は短答式試験とは異なり、記述式の試験であるため、各論点についてしっかり理解する必要があります。私は答練の点数がなかなか上がらず、焦りを感じたこともありました。しかし、クレアールのテキストを信じて重要な論点についての理解を深めていくことで徐々に書けることが増えていきました。
そして論文式試験。短答式試験とは会場が異なったので、念のため早めに試験会場に向かいました。三日間に渡る試験は、体力、気力、共に消費しますが、例えいずれかの科目でつまずいたと感じても最後まで全力でやり通すべきです。受け終わった後、そこまで手応えは感じませんでした。一旦は勉強から解放されることになりますので、発表日までは勉強から離れようと思い、久しぶりに会う友達と遊んだり、バイトをしたりして過ごしました。
合格発表日。私は合格している自信がなかったので、自宅のWeb上から結果を見ました。結果的にギリギリ合格出来ていたのですが、少しの間は信じれませんでした。手応えを感じれない中、最後まで諦めず、何かしら書き続けて本当に良かったと思いました。
おすすめしたいこと
勉強法は人によってしっくりくる方法があると思うので、色々試して確立する必要があると思いますが、3点ほどおすすめしたいことがあります。
まず一つ目に勉強計画を立てることは行うべきだと思います。最低でも月、週単位ぐらいで何を行うのか計画することで、どの科目を強化すべきかが分かりますし、進捗状況を確認することができるので、バランス良く勉強が出来るからです。私は基本的に講義・答練が配信されたらすぐに受けるようにし、納期遅れが無いように計画していました。
二つ目に外部の模試を短答式、論文式共に一回ずつは受けるべきであると思います。クレアールで配信される模試で範囲としては十分ですが、大勢の受験生が受けますので、本試験の雰囲気を感じとることができます。
最後に一番大切なことですが、何があっても最後まで絶対に諦めないでください。会計士の勉強は範囲が広く、途中で挫折してしまう方が少なくないのが現実です。また、試験科目が複数あるため、序盤でつまずいてしまい引きずってしまうことも考えられます。ですが、全力を尽くして向き合えば、必ず結果は返ってきますので、最後までやり切ってください。