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「女性会計士としてのキャリア」公認会計士 門田 恭子

門田 恭子 公認会計士

Profile
国際基督教大学卒業後、一般企業、会計事務所等での勤務を経て、働きながら公認会計士試験に合格。
監査法人勤務を経て独立。現在は公認会計士・税理士門田恭子事務所代表として、幅広い業務に携わる。

 

公認会計士試験にチャレンジしたきっかけ 

初めて公認会計士試験に挑戦したきっかけは、阪神淡路大震災でした。被災地の様子を見て、自分の周りに築く財産も大切ですが、予期せぬ天災などによって失われてしまう可能性について強く意識させられたからです。一方、自分の中に築く財産、つまり知識、経験、人間関係、資格といったものは、天災にみまわれても失うことはなく、誰にも奪われることはないと思いました。その中で、資格、特に国家資格は、自分の周りに築いた財産が失われてしまっても、再度築いていくために、身を助けてくれると思ったのがきっかけで、大学時代に国際経済・経営を専攻していた関係から、経済分野の資格ということで、公認会計士取得を目指しました。

ただ、一度目、大学卒業後の旧公認会計士2次試験へのチャレンジは、1回で断念することになり、その後、一般企業、会計事務所等での勤務を経験しました。今回のチャレンジは、再挑戦でした。一般企業や会計事務所等での勤務を通して、資格があればと感じる場面があり、働きながらもう一度チャレンジすることを決めました。

監査法人での業務

2年間の受験勉強を経て、2009年公認会計士試験に合格し、2010年3月から2015年7月までの間は監査法人に勤務しました。監査法人では上場企業2社の監査を中心に、会社法監査や公益法人等の任意監査まで、幅広く担当しました。

監査の魅力は、監査法人という1つの組織に属しながら、様々な会社を見ることができること、またそれぞれの会社で働いていらっしゃるいろんな方にお会いできることだと思います。往査する会社ごとに会社の方針や雰囲気が違い、そこで働く方の考え方も様々です。一方、監査する側も、往査する会社ごとにチームメンバーが違うため、いろんな仕事の進め方、考え方と触れる機会があり、とても勉強になります。

また、高校時代の交換留学で身につけた英語を活かせる場もありました。海外子会社への往査が必要な会社が担当として割り当てられ、その海外子会社へ往査する機会が年数回ありました。主に海外子会社の内部統制監査としての往査でした。どのような環境で、どのような業務が行われているのか、どのような体制で内部統制が構築されているのか、よりよく理解できるようになりましたし、その国の状況がより身近に感じられるのも、とても魅力ある業務でした。

独立後の業務

2015年7月に監査法人を退職後、独立して個人事務所を開設しました。独立後は、公認会計士試験再挑戦前に勤務していた会社を通じて、社会福祉法人への会計顧問業務や、税理士登録後税務顧問業務や

取得してよかったこと

公認会計士を取得してよかったと感じるところは、選択肢が広がった点だと思います。公認会計士という資格は、幅広い分野で活躍するチャンスを手にすることができる資格だと思います。監査、コンサルティング、税務、一般企業での勤務、独立開業など様々な活躍の場が考えられます。もちろん、資格を取得しただけでは大きく広がる訳ではないかもしれません。しかし、自分の努力や経験を通常の2倍、3倍の結果に繋げてくれるのが、この資格の魅力だと思います。

また、女性にとっては、人生の中でさまざまな場面があり、出産、育児、介護など仕事ではなく家庭のことに時間をかけたい時期というのがあると思いますが、働き方を自由に選べるという意味でも、働き方の選択肢は大きく広がったと思います。第一線で働くことを選択すれば、会計の専門家としての資格を活かして活躍できる場がありますし、家庭と仕事の両立を選択すれば、働く時間を減らしても、活躍できる場があるということです。さらに、自分のライフステージに応じて、何度もそれらの選択が可能だということが、女性にとっては、一番の魅力だと思います。

これから目指される方に公認会計士取得のススメ

公認会計士という資格を持って活躍できる分野は、「監査」だけでなく「会計」が関わる分野全てに及びます。どんな組織であっても「会計」は必要不可欠なもの、つまり、それだけ活躍の幅が広いということです。一般企業は当然のことながら、最近注目を集めつつあるNPO法人などの非営利団体、国や地方公共団体においても、「会計」は不可欠であり、あらゆる分野で、「監査人」あるいは「アドバイザー」として、公認会計士が活躍できる場があると思います。一度でも公認会計士という資格に興味を持った方には、ぜひ挑戦していただきたいと思います。試験勉強という苦労以上の魅力ある資格です。そして、これから公認会計士を目指すことを決めた方には、資格を取得するということを目的としないでいただきたいと思います。資格を取得して「こうなりたい」「こういう仕事をしたい」という目標を持っていただくことで、より具体的にその目標を達成している自分をイメージすることができます。そうすれば、試験勉強をつらいと感じたときにも、そのイメージによって力づけられるからです。

また、資格を取得するために勉強することも、その結果資格を取得することも、人生の中のひとつの場面と考えて、その場面を楽しむことを覚えると、試験勉強期間中のモチベーションが維持しやすいと思います。

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