公認会計士試験の合格を目指すならクレアール
「戦略コンサルタントが成功した『戦略的学習法』」渡辺 祐樹さん
2009年公認会計士合格体験記

自己紹介

私は、大学の理工学部でシステム工学を学び、卒業後、国内専門商社にて法人営業を経験した後、外資系コンサルティングファームに入社、戦略コンサルティングの仕事に従事しております。戦略コンサルティングとは、クライアント企業の抱える様々な戦略課題(売上高アップ、コストダウンなど)に対して、その解決策を考える仕事です。そのような業務に携わる中で、自分のコンサルタントとしての幅を広げたいと思い、財務・会計スキルを習得しようと考えたことが、公認会計士を目指したきっかけです。
そこで、平成19年3月にクレアールへ入学し、翌年の短答式・論文式試験に一発合格を果たすことができました。なお、試験勉強の間も、コンサルティングファームには籍を置き、仕事の傍らで勉強をしておりました。コンサルティングファームの仕事は一般に激務と言われることが多く、プロジェクトが佳境に入ると、夜中の4時まで仕事をし、翌朝7時からミーティング、ということもあるほどです。従って、コンサルタント仲間や会計士仲間からは、「働きながら一発合格」という成果に驚かれることが多いのですが、その成果の裏には、私なりに工夫した勉強方法があります。
ここでは、その私なりの勉強法を整理し、来年度以降の合格を目指す受験生のお役に少しでも立てれば幸いと思っております。

クレアール会計士アカデミーに入学した理由

私が予備校選択の際に最も重視した点は、「短時間での効率的な学習が可能かどうか」です。上述のように、コンサルティングの仕事は多忙を極めますので、普通に勉強していては、一発合格など到底無理だと思っておりました。
そこで、①学習範囲を徹底的に絞ることができ、②DVDによる柔軟な学習が可能である点において、非常識合格法と、Dプラス通学コースを有するクレアールに入学することを決めました。

非常識合格法のメリット

受験において、戦略的に学習計画を立てるためには、「限られた資源である時間を、いかに効率的に配分するか」に尽きると考えています。そして、その資源配分にあたっては、2つの軸でターゲット論点を絞りこむ必要があると思います。それが、※別表1の「試験出題確率」×「自分の理解度」マトリクスです。すなわち、「試験出題確率」が高く、「自分の理解度」が低い右下の領域に、重点的に時間配分を行うことが最も有効な学習戦略です。
そこで、非常識合格法の最大のメリットとは、本来受験生が行うべき「試験出題確率」という評価を、予備校がサポートしてくれることにあります。まして、「試験出題確率」の評価は、受験生がやるよりも、プロである予備校に頼った方が、精度が高いことは言うまでもありません。よって、受験生は「自分の理解度」だけを意識して、学習戦略を組み立てれば良く、無駄に悩む必要がなくなるのです。

戦略的学習法のご紹介

上述のように、一般的な受験生と比べ、時間という資源が極端に少なかった私は、徹底的に"効率的な資源配分"を実践する必要がありました。そこで、この問題を解決するために、学習ターゲットを絞り込み、記憶ボリュームを圧縮する、という2点を中心に実践してきました。以下、順にその2点について説明します。

戦略的学習法のポイント(1) - 学習ターゲットの絞り込み

一般に、マーケティング戦略を策定する場合など、市場をセグメンテーションし、どのセグメントをターゲットとするのか定義します。これは、企業における限られた資源を効率的に活用するための考え方ですが、私は、この考え方を公認会計士試験の学習に応用し、学習ターゲットの絞り込みを行いました。
ターゲットの絞り込みについては、前述の「試験出題確率」×「自分の理解度」マトリクスの考え方を用いました。私の場合、徹底的にこれにこだわり、選択と集中を繰り返したことが成功のポイントかと考えています。
『試験出題確率』の高い論点にフォーカスするにあたっては、以下の2つを実践しています。

①非常識合格法によって、すでに絞り込まれたテキストや答練を教材として選んだこと
②より絞り込まれた教材から学習し、徐々に学習範囲を広げて行ったこと

①は言うまでもなく、クレアールを選んだことなのですが、私にとっては、クレアールの教材をもってしても、まだ絞り込みが足りないと感じていました。そこで、①のように、教材に優先順位を付けてアプローチしました。つまり、一般的には、「テキスト例題→問題集→答練→模試・過去問」という順序で学習していくことが多いと思いますが、私は「模試・答練・過去問→テキスト例題→問題集」という、ほぼ逆の順序で学習しました。この順序は、絞り込み度合いを反映したものです。
実際の学習の流れは、次のようなイメージです。講義を聴いてある分野の内容を理解したら、まず最も本番に近い模試や過去問、答練から、その分野の問題をピックアップします。その問題を解き、解説を見てみますが、大抵は分らないことばかりでしょう。そこで、わからない部分はテキストに戻り、この問題を解くためにどの例題を理解しておく必要があるか、を確認します。その例題を解いてみて、マスターできたらまた模試等に戻り、次の問題を解きます。この繰り返しで、テキストの重要例題と非重要例題の仕分けが出来てくることと思います。

次に、『自分の理解度』の低い論点にフォーカスするにあたっては、次の2つを実践しています。

①模試、過去問、答練について、実績管理シートを作ること
②『何が分かっていたら解けたか?』という点を抽出すること

①については、どの問題を、いつ解いて、結果はどうだったか、を管理する表を作成することです。ここで重要な点は、第1回答練、第2回答練...などと大きく捉えずに、第1回答練/第1問/問1、問2...というように、出来るだけ細分化しておくことです。こうすることで、出来ていない個所をよりピンポイントで把握することが可能になり、復習もピンポイントに短時間で行えるようになります。
②については、問題で間違ってしまった場合に、「何が分かっていたら解けたか?」を考え、それをカード化することが有効です。私の場合は、90mm×54mm程度の単語カードを使用し、表に質問、裏に解答という形式にしていました。そして、そのカードは常に持ち歩き、電車の中などで常に見るようにしていました。そうすることで、60分の通勤時間でも、1~2回分の答練に匹敵する学習が可能となります。

戦略的学習法のポイント(2) - 記憶ボリュームの圧縮

ポイント①で示した学習法によって、学習する範囲は最低限に減らせるはずですが、それでもまだ、公認会計士試験は甘くありません。どうしても覚えなければいけない仕訳や公式、法令などが多くあり、これらをどう効率的に暗記するか、が2つ目のポイントです。
私の場合は、記憶ボリュームを圧縮するために、以下の2つを実践しました。

①論点の抽象化
②暗記対象のイメージ化

①は非常に難しいですが、是非意識して取り組んで頂きたいことの1つです。「論点を抽象化する」ということは、たとえば簿記で、選択した会計方針によって仕訳のパターンがいくつかある時に、それぞれを個別に覚えず、「なぜそのような仕訳になるのか?」を理解することです。「なぜそのような仕訳になるのか?」を理解して覚えておけば、そこから仕訳を連想することは容易いはずです。そして、「なぜそのような仕訳になるのか?」を考える時に有効な方法は、先生や友人に質問をぶつけることです。クレアールの先生方は、親切な先生が多いので、ぜひ積極的に質問の場を活用すると良いでしょう。
次に②ですが、人間の記憶は主に右脳が司っていると言われています。よって、文字や数式での記憶よりも、表やグラフなどのイメージでの記憶の方が、断然記憶容量が大きいようです。よって、記憶すべきものは出来る限りイメージ化してから記憶すべきだと思います。特に簿記や企業法などは、仕訳や法令のパターンが複雑なので、テキストに載っているものに加えて、自分なりに表やグラフで整理して記憶すると良いと思います。また、友人などと自分の作成したイメージを共有することも、非常に有効です。

その他の学習法

紙面の都合上、ここでは詳細説明を割愛しますが、その他私が実践してきた学習法について、簡単に列挙しておきます。これらについても、また機会があれば、どこかで皆様にお伝えできれば幸いです。

①答練は最大3回解く。理解の1回目、習得の2回目、確認の3回目。
②理論科目の暗記は、短答・論文の直前期までやらない。直前期で集中的に暗記する。
③DVDは2倍速で視聴する。それによって、時間効率と集中力が高まる。
④学習の目標設定と進捗管理は定期的に行い、軌道修正しながら進める。
⑤試験勉強をしていることを10人以上に話し、合格をコミットする。

それでは、皆様の来年の御健闘を、心よりお祈り致しております。


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